Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

実行しない人たちが作り出す社会課題と矛盾

容器を回収、洗浄し再利用する「Loop(ループ)」のサービスが5月25日からイオンで始まった。「ゼロ・ウェイスト」ごみを出さない新たな体験が始まるとイオンはいう。 「Loop」とは、使い捨てされていた洗剤やシャンプーなどの日用品や食品などの容器や商品…

【誰が脱炭素社会へ導くのか】パナソニックのカーボンニュートラル宣言と「水道哲学」

パナソニックが2030年までに事業活動に伴う二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする目標を表明したという。少しばかり遅くないかと感じた。 電機業界にいたときは、家電ではパナソニックにはかなわないと思っていた。そのブランド力と総合力が武器に思えた…

【安全・安心とウェルビーイング】デンソーの安心戦略に学ぶこれからの「快適空間」

旅行代理店大手JTBの最終損益が過去最大の赤字1051億円になったという。足元、需要がないのだから致し方ないのだろう。新型コロナへの恨み節が聞こえてきそうだが、知恵を絞るしか手立てはなさそうだ。ダウンサイジングを続け、このまま需要回復を待っていれ…

【レジリエンスとは】コロナ渦で考えるレジリエンスと安全・安心

生命の危機なんていうと重々しいが、しかし、最近そんなことを考えるようになった。コロナの影響もあるのだろうし、気候変動のことを気にかけるようになったからかもしれない。危機というものを少しリアルに感じているのだろうか。 今年は梅雨入りが驚くほど…

【厄災、苦悩の連鎖】企業のスポンサー離脱はあるのか

改正地球温暖化対策推進法が参院本会議で全会一致で可決、成立したそうだ。2050年のカーボンニュートラル達成、脱炭素目標を法律に位置付けて官民が長期的に取り組むことになる。 気候危機という大きな問題に与野党が一致したが、総論賛成、各論反対との動き…

【ワクチン接種】1回目の接種を終えた母を見て思うこと

待ちに待った母親の1回目のワクチン接種が終わった。昨夜から腕が痛いというが、強い副反応はなかったようだ。かかりつけ医の計らいもあって、月に一度の検診時に合わせて接種することができた。ようやくと感じるとともに少しばかりの安堵感。母親も安心した…

【五輪に犠牲】ニュースはメディアの都合で変わっていいのか

想像できることは実現可能といわれる。どうせ未来を想像するなら、ディストピアより希望に満ち溢れ、明るい未来のほうがいい。コロナが収まり、五輪開催できて、アスリートたちが活躍する姿を見る、そんな未来が実現すればと願うが、足元の状況や諸々の要素…

【悪い習慣、良い習慣】根拠な要請と千葉県が始める飲食店認証のモデル事業

日常の決まり切った行いのことを習慣という。長い間そうすることによって、そうすることがあたかも決まりのようになっているという。一度身についた習慣を変えることはなかなか難しい。抵抗感すら感じることがある。 コロナ禍でテレワークが推奨されたからと…

【良い批判と醜い非難】批判への反応のコツ 反応次第で変わるもの

批判されると、つい反発したくなる。あからさまに弱点や欠点を指摘され、評価されることはあまりこころよくない。 「批判」とは、批評して判断すること。物事を判定・評価することを意味する言葉だが、今では、否定的な意味で用いられることが多いのだろうか…

【失われる倫理観】相次ぐ企業の不祥事、問われる道徳心、道徳をアップデートするとき

五輪開催の是非をめぐり世論がわかれる。開催推進派はコロナ抑制に躍起になり、開催できる雰囲気作りに奔走する。中止派は感染が収まらないことを前提にし、開催によってさらに状況が悪化することを懸念するのだろうか。時間経過とともにコロナの状況も変化…

【高騰を続ける食品価格とバイオテクノロジー】「ゲノム編集」はその解決に役立つのだろうか

食品価格の高騰が続く。J-オイルミルズは、2021年8月2日(月)納品分より、家庭用油脂製品などの価格を再値上げすると発表した。 今年3回目の値上げで、今回の値上げ幅は50円/kg。原料である大豆や菜種、パーム油などの市況が高騰し続けていることが理由のよ…

【一歩先行く脱炭素】花王、2050年カーボンネガティブへ、競合ユニリーバとも協働

花王が、「2050年にカーボンネガティブを目指す」と発表した。 「気候変動が大きな課題になっていると思います。脱炭素についてはどうお考えですか」、と今年の株主総会で個人株主が質問したという(参考:日経ESG)。 花王は2019年、ESG経営に舵を切ったが…

【脱炭素の課題】スタバの301店舗が100%再エネ化、カーボンニュートラルで電気料金は高騰するのか

スターバックス コーヒー ジャパンが、店舗で使用する電力をCO2排出量ゼロの100%再生可能エネルギーへの切り替えを進めている。北海道、東北、沖縄を除く、路面の直営店301店舗で2021年4月末までに切り替えが完了し、10月末には北海道、東北、沖縄を含めた…

【道徳のジレンマ】要請を拒む飲食店に東京都が「休業命令」、従う店、従わない店 グローバルダイニングが意見表明

東京都が緊急事態宣言による休業要請を拒んで、酒類の提供を続ける都内の飲食店33店舗に対し「休業命令」を出したという。共同通信によれば、店名は公表していない。3回目の宣言で命令に踏み切ったのは初めてのことだそうだ。 先の宣言時、外食産業のグロー…

【進むリサイクル】コカ・コーラがリサイクルペットボトルに変るとサスティナビリティを実感できるか

コカ・コーラのペットボトルが5月末から100%リサイクルPETボトルに替わるという。 (写真:日本コカ・コーラ) 日本コカ・コーラによれば、この導入により、1本あたり約60%、全体で年間約35,000 トンのCO2排出量を削減できる見込みという。また、新たなプラ…

【利己主義者たちの協力か】旅行が再開するまでになった欧米のコロナ渦

CDC米疾病対策センターが、新型コロナの関する指針を改定し、ワクチン接種が完了すれば、屋外および屋内の大半の場所で、マスクの着用は不要と定めたという。 ホワイトハウスでは、サキ報道官が記者会見に、マスクなしで登場したそうだ。共同通信によれば、…

【増すばかりのリスク】厳しい電力需給に、アマゾンのデータセンター再エネ化は朗報か

例年より早く沖縄が梅雨入りしたかと思えば、それに続くように九州南部も5月11日、平年より19日も早くに梅雨入りした。雨の季節の到来、今年の入梅は早くなるのだろうか。 これからの季節、 必ずと言っていいほどに大雨の被害が発生する。今までに経験したこ…

【深刻化する禍】損してまで他人の足を引っ張る性格がその理由なのか

英国では、新型コロナの政府対応の調査を来年実施するという。ロイターによれば、欧州で最多の死者を出し、経済が深刻な打撃を受けるに至った経緯などが調査の焦点になるそうだ。ジョンソン英首相が「このような悲劇の中、国として可能な限り綿密かつ率直に…

出口に近づく国々と置いてけぼりになりそうな国

ジョンソン英首相が10日、イングランドでのロックダウンを17日から、さらに緩和すると発表したという。そのイングランドでは、新型コロナの死者がゼロになったそうだ。スコットランドや北アイルランドでも死者数がゼロになり、英国全体の死者数は10日、4人に…

【理不尽な仮想社会】サイバー空間で攻撃する人、される人

メールソフトOutlookで障害が発生し、本文が表示されないという。セールスフォースのシステムを利用した新型コロナワクチン接種予約システムで障害が起こっているという。セールスフォースが復旧作業を続けているという。原因は何であろうか。 米国では、パ…

【小さな正義と大きな正義】誰も解決できないコロナ渦、混迷、混沌とするコロナ対策

国の借金が膨れ上がり1216兆円に達したという。三度にわたり編成された新型コロナ対策の補正予算の影響があるという。 www.jiji.com それに反して、累計の新規感染者は増え続け、優に60万人を超えた。そんな単純なことではないであろうが、質素倹約に徹すれ…

【カーボンフットプリント】CO2排出を簡便に計算できるLCAツールをオープンソース化するオールバーズの理由

米サンフランシスコ生まれのサステナブルブランド「Allbirds(オールバーズ)」が、カーボンフットプリントを算出できる「ライフサイクルアセスメント(LCA)ツール(英語版)」をウェブで公開した。 www.allbirds.com 2020年4月から、製造過程から廃棄に至る…

【中立化するコロナ渦】情報化社会が痛みを伴わない禍いが生む

穏やかな社会、安寧を願えば、コロナ渦の早期に収束に意識が向くが、流れてくるニュースを見れば、心をかき乱される。緊急事態宣言が延長されると、約1兆円の経済損失が生じると野村総合研究所が試算したという。失業者が増加するという試算もあるそうだ。ネ…

続く宣言と終わらぬ批判、今できること

首相の会見があった。懸念されたGW期間中の人流は、4月初めと比較すると減少したという。その結果がわかるのはおおよそ2週間後、減少方向に転じてくれればと願うばかりである。 早期収束を願えば、ひとまず要請に従い、ステイホームを心がけようと思う。感…

【終わらない不条理】コロナワクチンの特許放棄に期待できるか

ゴールデンウイークが明けてもコロナばかりである。ニュースを見てはため息をつく。感染が拡大し、緊急事態宣言が延長、地域も拡大するようだ。 不条理を感じずにはいられない。不条理を英語では「absurd」といい、ラテン語の「不協和」を意味する「absurdus…

【エゴと倫理】自然法則に挑戦するゲノム編集と地球を冷やすソーラージオエンジニアリング

人とは不思議なものである。ありとあらゆるものを対象として研究を行なう。困った事象が起きれば、それを課題として研究開発を進め、いつしかその課題は解決されていく。それでも人類が生存し繁栄するための課題は無数に存在し、尽きることはないのだろう。…

【脱炭素と農業】環境再生型農業で地球は救えるのか

若手農家の離農が増加しているということが、農業版の国勢調査「農林業センサス」で明らかになったという。意外だった。手厚い農業政策で就農人口が増えているのかと思っていたが、真逆だった。 実家近くの畑のいくつかは耕作しなくなった。農林業センサスが…

【変わる地球の風景を守れるか】気候変動で消え失せる運命の氷河、縮小する北極海の海氷

気候変動の影響がまたひとつ顕わになる。ネイチャー誌が世界の氷河が減少していると報告する。 「気候変動:21世紀に入って加速した世界の氷河の質量減少(Climate change: Accelerated global glacier mass loss in the twenty-first century)」 今回研究…

イギリス 驚きのコロナ社会実験、脱出は近いのか

感染者が激増していると聞くと、出るのはため息ばかり。一方、コロナ渦で苦しんでいたはずの米国や英国では明るい兆しが見え始めているようだ。 ニューヨークでは7月から経済活動を「全面再開」することを計画し、イギリスでは感染対策なしのダンスパーティ…

【バイオエコノミー】開発が続く様々なバイオマス素材、ANAは機内食容器にサトウキビ由来を採用

3度目の緊急事態宣言で、またも重苦しいゴールデンウイークである。気になっていたことを調べ直してみたりするにはいい機会なのかもしれない。 私権制限の是非は別として、ただ足元の状況にやきもきし、焦燥に駆られたりする。ここまでコロナ渦が長引いたの…