Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

【SDGsの真贋】新幹線再生アルミ、パーム油、外国人技能実習制度

新幹線をリサイクルする。ちょっと大げさな話かもしれないが、JR東海が、環境負荷低減のため、東海道新幹線の車両に使用していたアルミをリサイクルしている。 その「新幹線再生アルミ」を英国生まれの自然派化粧品ブランド「ザボディショップ」に提供してい…

【グリーンリカバリーは何処へ】コロナ渦あとの災厄 物価上昇、電力危機、天然ガス高騰、パニック買い

欧州で天然ガスが異常高騰している。イギリスでは、トラック運転手が大幅に不足し、ガソリンや様々な物質の輸送が滞り、パニック買いになっていると言う。中国では、極端な電力不足で一般家庭でも停電する事態になっている。 コロナ渦が収束しはじめ、これま…

【循環型社会】原油が自噴して処理に困る自治体と、初の黒字を達成したメルカリ

石油が自噴しているという。海外での話ではなく、新潟市秋葉区で原油の異常な湧出が続いていると読売新聞が報じている。 噴出した原油が近くの池に流れ込むなどしているため、緊急対策費として市議会に2000万円を追加する補正予算案を提出したという。 原油…

【脱炭素に向けて】沖永良部島のマイクログリッドとパワーシフト

鹿児島県の沖永良部島で、エネルギーの地産地消に向けマイクログリッドの構築に向け検討が始まっているそうだ。 脱炭素を実現しようとする社会が目指すべき形のひとつなのだろうか。マイクログリッドの有用性を証明するには島嶼部から導入すると理解されやす…

成功するグローバル企業は、サスティナビリティと利益のどちらを優先するのだろうか

アフリカ南東部にマラウイという国がある。内陸国で、大地溝帯とマラウイ湖によって隔てられた高地の地形が特徴だという。そのマラウイでは、まだ電気を使えない人々がいるそうだ。 AFPによれば、北部の村ヨベヌコシに住む一人の男性が自家製の水力発電機で…

【アフターコロナの脱炭素】欧米の物価高・インフレ、中国では仮想通貨が違法に

まだ油断すべきではないのだろうが、コロナ渦から抜けつつあるのだろうか。ここ最近の欧米でのインフレ高進との報道を聞くとそんなことを感じる。 世界のインフレ急進が経済への目先のリスク-OECD最新見通し - Bloomberg 新型コロナのデルタ変異株を封…

高まる気候変動による債務不履行リスク、再燃する気候テック

国連総会が始まり、気候変動が主要な議題となっているようです。 「今後は、海外で石炭火力発電所を新設しない」と、中国の習近平主席が明言したといいます。驚きです。変われば変わるものです。 習主席 国連総会一般討論で演説「中国が覇を唱えることはない…

【ESGと人権】強制労働など人権問題への対策 法整備は進むのか

10年近く前のことだが、アップルのiPhoneなどを生産するフォックスコンの深圳工場で自殺者が続発したり、その後、煙台工場では児童労働があったと問題になったことがあった。iPhoneが急激に売れはじめていた頃、そればかり目が奪われいた。そんな時のこうし…

【移行金融と脱炭素】国が作る産業別工程表は二酸化炭素の排出削減目標の根拠に資するのか

国内企業の多くもカーボンニュートラルを宣言するようになり、脱炭素社会に向けて、順調か思えば、必ずしもそうではないようである。 企業の自主性に任せたところで国際公約となるNDC(未提出)、温室効果ガスの削減目標が勝手に達成される保証はない。一方…

【脱炭素社会を目指しているのではないか】風力発電で動くガンダム、カーボンニュートラルに動く企業たち

新電力のみんな電力が、横浜山下埠頭にあるバンダイナムコグループの「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA(ガンダムファクトリーヨコハマ)」に、横浜市⾵⼒発電所「ハマウィング」で発電した電力を供給することに合意し、今年5月から供給をはじめたという。 実物大の…

【環境危機】未来が怖いと感じる若者、現実を見ようとしない人たち

気候変動の問題と地球の未来について不安を抱いている若者が世界では9割以上になるとの調査がまとまったという。調査を行ったのは英バース大、米国、英国、インド、フィリピンなど世界10カ国、16~25歳の若者1万人が対象。 若者9割超が気候変動不安 「未来…

【電気の地産地消】がっかりする株価に影響する産地偽装の噂、広がって欲しい剪定枝を燃料とする都市型バイオマス発電

再生エネルギー関連企業の株価が16日、急落したという。政策期待期待から大幅に上昇していたが、太陽光発電で「電気の産地偽装」ともとれる行為が行われていると指摘する朝日新聞デジタルの記事が材料視しされ、手じまい売りが優勢となったといわれる。 太陽…

【ごみゼロの世界】マックのハッピーセットのおもちゃがトレーになった事例

今ほど環境が注目される以前のこと、国内生産していたある部品を海外に切り替えた。すると、工場側からは一斉に文句があがった。今まで通函(かよいばこ)、梱包箱を再利用する運用ができていたのに、使い捨ての箱にかわって、ごみばかりが増えてどうにもな…

活発化するサステナブルファイナンスと未来に向けて注目されるテクノロジー

人とは、先を急ぎたいとの欲求があるのだろうか。早くも菅政権のレガシー探しが始まっているようだ。 サステナ金融促進は菅政権レガシー、「脱炭素宣言」が企業に変革迫る - Bloomberg 「持続可能な社会を実現する取り組みに使途を限定する「サステナブルフ…

【SDGsとネイチャー・ポジティブ】自然と生物多様性保全を目指すTNFDが立ち上がる

2050年のカーボンニュートラルの達成が国家の目標になり、ESG投資がさかんになったと聞けば、SDGsも2030年の目標達成に向け順調なのかというと必ずしもそうではないようである。 たとえば、生物多様性も、その世界目標(愛知目標)から大きくかけ離れた結果…

【過ぎゆく記録ずくめの夏】意識する異常気象と温暖化、企業は気候変動を止めることはできるのか

今年もまた記録的な大雨になり、西日本を中心に被害が発生した。ただ今年は、例年のような短時間の猛烈な雨や非常に激しい雨ではなく、雨が長期間にわたって降り続く「長雨」だった。雨が降り始めてからの累積の雨量が、平年の年間降水量の半分前後に達する…

【賢い選択なのか】ポルシェはEVシフトのためバッテリー工場を作り、なぜか eフューエルの工場も作る

EV電気自動車がカーボンニュートラルの切り札と語られる。少なからずとも主要国ではEVの普及が政策の中心のひとつになっている。EUでは、2035年までにガソリン車の新車販売を、事実上禁止する案をどこよりも早く発表し、その中にはHVハイブリッド車も含まれ…

【過剰生産と大量生産】過剰をなくすことはできないのか

世界の畜産・酪農大手20社が排出する温室効果ガスの量が、ドイツや英国の経済活動による排出量を上回っていることが、欧州のNGOが公開した報告書でわかったという。 温室効果ガス排出量、畜産・酪農が独経済活動上回る 写真1枚 国際ニュース:AFPBB New AFP…

【ウォーカブルな都市】スーパーシティ構想をサステナブルな街づくりに

「サステナブル」、人それぞれでその定義が異なっているのだろう。意見が多様であった方が、色々新しいものが生まれるチャンスがあっていいのかもしれない。 エネルギー効率を最大化して、使用する天然資源の削減につながればと考えたのがサステナブルを考え…

【日本最大クラスの再エネ調達】あくまで再エネにこだわるアマゾンと何にでも手を出す三菱商事の提携

Amazonが日本国内で、22 MW(メガワット)の 太陽光発電プロジェクトとPPA電力購入契約を締結したと発表した。Amazonが世界で進めている再生可能エネルギー調達活動の一環なのだろう。 米Amazon.comが、2040年までのCO2排出「実質ゼロ」目標を掲げ、2030年ま…

【ムダを省く】惰性を利用した山手線の省エネ運転とMUJIのリユースの拡大

JR東日本が、山手線の「省エネ運転」の研究に取り組んでいるという。 JRが研究する省エネ運転とは、駅間の所要時間を変えずに最高速度を抑え、運転エネルギーを削減した運転のことだという。具体的には、加速時間を短くし、惰行の時間を長く、減速時間を短く…

採択が見送られた「スーパーシティ構想」、気になるその行方

国の「スーパーシティ」構想が頓挫しかねい。 スーパーシティの選定に関する国の専門調査会が、応募した31の自治体グループ全てに再提案を求めることを決めたという。 「抜本的な規制緩和の提案を求める国と、地域課題の解決を重視する自治体とのすれ違いが…

停滞する経済に、資源や部品が不足する矛盾と1回使っただけのアルミカップまでリサイクルするサッカークラブ

世界でもデルタ株の感染が続いている。米国では、5日付の新規感染者数の7日間平均が16万人にもおよぶ。欧州でも東南アジアでも日本と同程度で感染が続いているようだ。 国内のコロナもようやくピークアウトしたようにみえるが、まだまだ油断はできないそうに…

レアアースに新たな鉱山は必要なのか、日産がレアアースをリサイクルする新技術を開発

「カーボンニュートラル」、炭素中立を目指すようになって、鉱物資源から脱却できるかと思えば、必ずしもそうではないようである。 EV電気自動車へのシフトを加速させようとすれば、バッテリーにモーター、半導体は不可で、その性能を向上させるには、希少金…

【グリーンウォッシュ、欺瞞だったのか】ESG投資のマーケティング資料の見直しが始まるのか

「投資家への訴求効果を狙い環境への配慮を装う「グリーンウォッシング」への懸念は、業界全体で明らかだ」と少々ショッキングな内容をブルームバーグが報じます。 ドイツ銀行の資産運用部門DWSグループが、米国とドイツの規制・監督当局の調査対象になった…

燃料を輸入するバイオマス発電は再生可能エネルギーなのかという疑問

国内の各地でバイオマス発電所で建設されていると聞く。その形態も様々あるのだろう。地元の間伐材を利用したものもあれば、海外からの木材チップや南国のヤシ殻を利用して行うバイオマス発電もあるという。わざわざ輸入するくらいなら、現在の化石燃料の利…

アイリスオーヤマが販売を始めた【JIS規格認証のマスク】とは

三菱電機の工場のISO9001が認証停止になり、住友ゴム工業の加古川工場でも一部製品におけるISO9001が取り消しになったといいます。企業の不祥事が続いています。 ISOは国際的な品質認証で、国内にはJIS規格があります。 国内の品質規格であるJISに違反するケ…

【期待先行のESG投資から現実のESG投資へ】人気のスニーカー オールバーズがIPO準備

米国の人気スニーカブランド「オールバーズ」がIPO新規株式公開を目指しているという。 オールバーズといえば、サステナブルな企業としてのイメージが強い。素材には天然素材を使用し、シンプルなデザイン、カーボンフットプリントを公開し、同業のアディダ…

今必要なのはデジタル産業、そう主張する経産省の「DXレポート2.1」

経済産業省が「DX(デジタルトランスフォーメーション)レポート2.1(DXレポート2追補版)」を公表した。 正直にいえば、あまり「DX」という言葉は好きでもない。インターネットが登場し、30年以上の歳月が過ぎたというのに、今さらネットの有用性を説くこと…