Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

フェアトレードについて考えてみる

 

 いつからかフェアトレードに興味を抱くようになった。

 ハワード・シュルツ著「スターバックス再生物語」を読んだことが影響しているのかもしれない。この本の中にフェアトレードに関する取組の紹介があって、その文章から現地の様子が目の中に浮かび上がってきた。

 アフリカに元々興味があったから?、英語の先生がジンバブエの出身だったから?、それとも映画ブラッドダイアモンドの影響?、そんなことの一つひとつの積み重ねがイメージさせてくれたのかもしれない。

 

 IDEAS FOR GOODの記事を読んで、すこし衝撃を感じた。 

ideasforgood.jp

 奴隷と聞くと、歴史の授業で習ったアメリ南北戦争の奴隷や、その他のおぞましい扱いで虐げられた過去の人々と思うかもしれない。しかし実は、今でも「現代奴隷」が存在し、社会問題となっている。現代奴隷とは、強制労働や人身売買、性的搾取、強制結婚などをさせられている人たちのことで、世界に約4000万人いるといわれる。調査によると、そのうちの約7割は女性で、子どもも25%含まれている(出所:IDEAS FOR GOOD)。

 理解はしているつもりであったが、いざ文章を読むと、心が痛むし、その数の多さに驚く。

 

 IDEAS FOR GOODは『複雑なサプライチェーンが引き起こす問題だけに』と指摘する。今まで、サプライチェーンを作る側にいた人間としては、この言葉にどうしても反応してしまう。

 

 安価を求めて色々な国を訪れ、色々な光景をみてきた。安価を求めれば求めるほど、人里離れた奥地まで足を踏み入れる。こんなところでもモノを作っているんだと感じたこともしばしば。そうした光景を見てきただけに、私の暮らしがそういう人たちなりには成り立たないことも理解できる。

 

スターバックスがコーヒー農家にプレミアム価格を払うためには、お客様がプレミアム料金を喜んで払ってくれるプレミアムなコーヒーを作ってもらう必要がある。そのため、スターバックスは高い品質水準を設けた。全ての農家がこの基準を満たすことはできないし、満たそうとしないところもある。見返りにスターバックスはあらゆる面で栽培農家を支援している。(出所:スターバックス再生物語)

この考えを取り入れようと思っても、できそうで、そう簡単にできることではない。既成概念を崩していくことは難しい。 

 

 『自らのライフスタイルが与えている影響を知ってみてはいかがだろうか。』とIDEAS FOR GOODは指摘している。たしかに、自ら知ることから始めるべきなのかもしれない。

 

 スターバックスは、2016年9月に国際フェアトレード認証など第三者機関の認証を取得したコーヒー豆の合計が全調達量の99%に達したそうです。(出所:スターバックスホームページ)

スターバックス再生物語 つながりを育む経営

スターバックス再生物語 つながりを育む経営

 
シェアード・プラネット

コミュニティ、環境保全、倫理的な調達という持続可能性。緑、オーガニック、再利用、再目的化、地域、コミュニティ、そして、コーヒー。これがスターバックスの新店舗デザインの合言葉となった。

 

この言葉に魅了された。今の私に多大なる影響を与えてくれた。そして、それは実現できると伝えることを使命と思ったのかもしれない。 

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 最後までお読みいただきありがとうございます。