Z世代の行動力は衝撃だ。
国連でのグレタ・トゥンベリさんの発言もそうであったが、「52週間、新品の服は買わない」というファッション・ボイコットが始まった。
彼らにとっては切実な問題なのだ。前の世代が遺す負の遺産を引き継ぐのは彼らだ。地球温暖化がさかんに議論され、2℃以内に温度上昇を抑えることができなければ、どれだけの危険が待っているのか。絶望的な未来を知らされ、負の遺産の清算と対策実行を強いられるのだから。
環境保護運動組織「Extinction Rebellion」の呼びかけで始まった、52週間(1年間)新しい服を買わないファッションボイコットキャンペーン「#boycottfashion」。世界中で50万人を超える若者たちが気候変動のために行動を起こしている現在、リサイクルやアップサイクルされた衣類のみを手に取るよう呼びかけるこの運動が、Z世代を中心に支持を集め始めている。
先週末、日本各地でもFriday for Futureのデモがあった。グレタ・トゥンベリさんの呼び掛けに賛同するものだ。これをみて、大人たち、企業や政治家は何かを感じたのであろうか。
グレタさんに背中を押されたのであろうかメディアも日本企業の取り組みを紹介するようになってきた。果たしてこれで十分なのだろうか。Z世代は納得してくれるのだろうか。米アマゾンはパリ協定を10年早めて脱炭素化するという。それでも、従業員たちの反発は収まらない。化石燃料メーカにAWSを使わせるなとか…
これからはZ世代が購買の中心になり、企業の働き手の中心にもなる。彼らの支持を失えば、ため込んだ内部留保も何の価値もなくなる。今の必要なことは市場、顧客との対話で、彼らが真に必要とするものを提供することではないであろうか。
環境に悪影響を及ぼす服は買わないと言っている。
その声を真摯に受け止めるべきではないか。
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