Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

耕さない環境再生型有機農業から生まれるパタゴニアのオーガニックな食べ物たち

 

 パタゴニアからまたオーガニックな食べ物が発売されている。

より多くの炭素を土に閉じ込める方法で作られた豆。その豆が素材のようだ。

 

「オーガニック・スパイシー・レッド・ビーン・チリ」

新製品「オーガニック・スパイシー・レッド・ビーン・チリ」は、10分で栄養豊富なオーガニック豆スープが完成する、画期的なフリーズドライスープシリーズ*の最新製品です。

赤インゲン豆とトマトの「レッド・ビーン・チリ」に、甘みのあるぴりっとした味で知られ、あぶったようなスモーキーな独特の風味のあるアヒ・モリド唐辛子を加えたスパイシーチリです。

本製品は、栄養豊富で、18-69歳女性の1日推奨量の38%の鉄分と、26%のたんぱく質、72%の食物繊維が1食で摂取**できます。

人間に栄養を与える豆は、土にも栄養を与える「ウィンウィン作物」で、天然の窒素肥料を供給し、輪作やたい肥としても使われます。

輪作は土壌の健康を改善し、より多くの炭素を土壌に隔離できる***ため、環境再生型有機農業の重要な要素です。(出所:PR Times) 

 

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* これまで、赤インゲン豆とトマトの「レッド・ビーン・チリ」、黒いんげん豆とコーンの「ブラック・ビーン・スープ」、緑レンズ豆とブルガー小麦の「グリーン・レンティル・スープ」3種類を発売しています。
** 1食につき、味噌汁4.8杯分の小松菜(143g)の鉄分(4g)、納豆2.6パック(79g)分のたんぱく質(13g)、レタス3.9個(1,182g)分の食物繊維(13g)を含みます。
*** 化学肥料、農薬不使用に加え、不耕起、被覆作物、輪作などを取り入れた農業。

アメリカの研究機関〈ロデール・インスティチュート〉の2014年の研究では、現在の作付面積と放牧地が環境再生型有機農業に移行すれば、世界中の二酸化炭素排出量の100%が土壌内に隔離されると予測しています。  

 

prtimes.jp

 

 

 

 環境再生型農業について、前の支社長である辻井氏は「イケウチな人たち。」で語っていた。

「環境再生型農業」に見出す新しい可能性

多くの農法は、「耕す」という行為によって表土を失ってしまっているんです。

一方で、もっと自然に近い方法のひとつ、

「耕さない」……つまり不耕起栽培で農作物を育てると、農作物の周りにより多くの微生物が集まって、土中の有機物が増え、より多くの炭素を取り込むことができるようになります。 (出所:イケウチな人たち。)

 

 気候変動回復の鍵は「森と海と土による炭素の固定」

産業革命以降、人間が地中に埋まっていた炭素、つまり石油や石炭などの埋蔵化石燃料を掘り出して燃やす、ということを始めたわけじゃないですか。

そうすると、地中にあった炭素が空気中に放出された後、酸化して二酸化炭素になる。そうやって温室効果ガスの濃度が上がることで、必要以上に赤外線が地球を暖めてしまっていると言われているんです。

これを解決する方法はふたつしかなくて、ひとつは、これ以上、CO2を排出しないこと。そしてもうひとつは、すでに排出してしまったCO2をもう一度地中に固定させることです。

もともと地球はその力を持っていて、それが森と海と土なんですね。(出所:イケウチな人たち。)

 

ikeuchinahito.com

 

 環境再生型農業では、短期的な効率性は追わずに、必要以上に耕さない、「不耕起栽培」で農作物を育てるという。植物の力を信じて、根っこを伸ばして、土壌の健全性(より多くの炭素を取り込める)をあげる。

 

目から鱗、はじめてこんな農業があると知った。畑作は、耕せば耕すほど実り豊かになると信じてた。オーガニック耕法の奥の深さがわかる。

 

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国はSociety5.0といい、スマート農業を進めるが、こうしたサスティナブルな農業を広めていってもらいたい。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

「関連文書」

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