地球環境が極めて悪化している。 「気候変動の非常事態に関する警告」に科学者の多くが署名した。一方で、気候変動を無視する人たち、ただ傍観する人たちもいる。
人類が火を使い始めた時から、進化と温暖化の歴史が始まったのかもしれない。
火は灯かりや温かさを与えてくれた。その一方で、煙や煤という不要なものも生み出す。そうしたものから逃れるようとしたことで、文明が進歩したひとつのかもしれない。 煤けたガス灯をみて、エジソンが電気の実用化を決意したのが、最たる例かもしれない。
電気は人々の生活を一変させ、また、産業構造をまったく新しいものにした。電気のない生活など考えることもできない。大量に効率よく発電し、送電する仕組み、生活を便利にする電気で駆動する機器たち。それ以前の世界になかったものが次々に発明されて、人々の生活は豊かになった。
同時期には発明されたエンジンも同じであった。自動車や飛行機が生まれ、人々の移動や物質の輸送が変化した。多くの機器の動力にもなった。しかし、それらは地球温暖化という犠牲をともなっていた。
自然界にあるものは、すべて自然法則に従う。人類も例外ではない。人類が生み出す新たなエネルギーは消費されても自然消滅することはない。何か違うものに変化し、どこかに蓄えられる。自然とは実に不思議なものである。
発明が新たな文明となり、環境を変化させてきた。その作り変えられた環境が逆襲を始めているようだ。
何かを変えなければならない。
さもなければ、地球上にもっと安全な環境を探さなければならない。古代のシーラカンスは深海に潜り、長らえることができたが、人類もそうしたことができるのだろうか。
ダーウィンの進化論を逆説的に捉えれば、環境を新たなものにしない限り、人類は生き残ることはできないだろう。今ある地球をもとの状態にもどさなければならない。
人類は知恵を使って産業革命を起こし、電気を生み出し、インターネットで新たな産業を萌芽させ、人々がつながり、環境をまったく新たなものにした。その叡智を再び結集すれば、人間として住みよい環境をもう一度取り戻すことはできるはずである。
科学者が指摘することが事実なのかもしれない。今ある全ての産業を変える必要がある。 現状に甘んじることなく、全く新しい発想が必要ということを意味しているのであろう。
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「参考文書」