Up Cycle Circular’s diary

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セブンカフェのストローが生分解性に! 生分解性プラスチックって何?

 #脱プラ #生分解性プラスチック 

 スタバのバリスタに「コーヒー代が20円安くなるから」と勧められて初めて買ったマイタンブラー。どうせなら保温性が高いものと、ステンレス製真空2重構造のものにした。それから12年間で3つほどタンブラーを買った。そのうち2つはまだ現役、十分に使える。蓋が壊れてしまったタンブラーも、バリスタが交換用の蓋を探してくれたおかげで現役復帰した。マイタンブラーを使ってから、たまに紙コップやプラカップを使うと「もったいな」と感じるようになったいた。その頃はまだ脱プラとの意識はなかったけど😅  バリスタに感謝です。

 

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 セブンイレブンのセブンカフェ用ストローが、環境にやさしい素材に変わったようだ。生分解性プラとFSC認証の紙製ストローが採用された。生分解性プラスチックはカネカ製の「PHBH」、100%植物由来の生分解性プラスチックだそうだ。 

www.ryutsuu.biz

 

生分解性プラスチック「PHBH」はカネカのプレスリリースによれば、欧州、米国、日本で食器に使用できる素材としての認可を得、海中での生分解性も確認されている。 

www.kaneka.co.jp

 

 生分解性プラスチックの世界需要は100万トンにもなる。カネカのPHBHの生産能力は1000トン程度。微々たる量の生産にしか対応できない。SankeiBizが今後の生産能力増強を計画を伝える。

世界的なプラスチックごみ削減の動きを受けて、カネカは昨年、25億円を投資して、高砂工業所(兵庫県高砂市)の製造設備を大型化し、PHBHの生産能力を現在の5倍となる年約5000トンに増やすことを決めた。生分解性プラスチックの世界需要が年100万トンを超えると予測される2022年までに、生産規模年2万トンの新たな製造設備の導入も検討している

www.sankeibiz.jp

 

 生分解性プラスチックとは、コンポスト(高温・多湿環境)や土壌環境、水環境で分解するプラスチックをさす。その中で、PHBHは水環境でも分解する。   

 

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資料出所:環境省「プラスチックを取り巻く国内外の状況」

 

 セブンイレブン生分解性プラスチックPHBHを採用したことの意義は大きいが、レジ袋やストローなどワンウェイ・シングルユースのプラスチック問題、特に海中のマイクロプラスチック問題の解決には、PHBHの生産量も少なく課題が多い。

 

 海中のマイクロプラスチックの主要因のひとつである漁具などをリサイクルするプラダや、海岸にたまり続けるペットボトルなどのプラスチックをリサイクルするP&Gやアディダスのようなサーキュラーエコノミー活動がまだまだ必要であると改めて感じる。

www.prada.com

 

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 今年、父が他界した。父の趣味は家庭菜園だった。家庭菜園といっても大きな畑。近隣の仲間たちと野菜作りをしていた。父なきあとの大きな畑にはたくさんの使い古しの農業用マルチフィルムが残されていた。近隣の農家さんに再利用できないかとお願いしたが、断られた。一度使ったものは再利用が難しいという。

それでも父はそれを残していて、再利用することを考えていたのかもしれないが、父がいなくなると、それらはただのごみになってしまった。あまりにも量が多かったので、意を決して、産廃として処理することにした。

 こうしたものが、生分解性プラスチックに変わることの意義は大きい。 

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最後までお読みいただきありがとうございます。

 

  

 「参考文献」

生分解プラの大量生産「微生物工場」で成功(JSTnews)

 

www.mri.co.jp

sustainablejapan.jp