気になる調査レポートがいくつかあった。
・博報堂生活総合研究所、生活者にきいた“2020年 生活気分”を発表
・ 第 11 回科学技術予測調査S&T Foresight 2019総合報告書
気候変動を大多数が意識するようになり、SDGsの認知も進んできた。SDGsが目標とする2030年はどんな世界になっているのだとうかと想像してしまう。
調査レポートの概略を見てると.....
- 生活者のサステナブル購買行動調査 博報堂
- 生活者にきいた“2020年 生活気分”を発表 博報堂生活総合研究所
- 2040年の未来像
- グローバル気候マーチ FridayForFuture
- 若者たちが立ち上がった香港
- 100年に一度の変革期
- 2030年の未来
生活者のサステナブル購買行動調査 博報堂
「ミニマル(最小限)」「ロングライフ(長期的)」「サーキュラー(循環)」 3つのサステナブル基準で選ぶ生活者
【購買実態】 「必要最小限」の量を買って「長く使う」行動が定着
「不用品を人にあげる・売る」モノの循環行動が、女性20・30代を中心に浸透• 「長く使えるものを買う」生活者は9割以上。「まだ使えるのは修理して使う」「必要最小限の量だけを買う」「資源
をムダづかいしないように気を付けて買う」も7割以上と高い実施率。
• 女性20・30 代では「不要になったがまだ使えるものは人にあげたり売ったりする」が7 割以上に。【購買意向】 「環境・社会に配慮した商品・企業」が、これからの購買の判断基準に
• 今後の購買意向では「環境・社会に悪影響を与える商品・企業」に対する不買や「環境・社会に配慮した商品」に対する購入意向が約7~8 割にのぼる。【食品・飲料の購買実態】 食べ物をムダにしない “もったいない”意識を持った生活者が大多数
【認証ラベルに対する意識】 認証ラベルの認知・理解度はまだ低く、理解促進に課題あり
(出所:博報堂)
やっぱり、そうなんだと納得して、一方で、来年2020年の生活気分とはというと、
生活者にきいた“2020年 生活気分”を発表 博報堂生活総合研究所
●2020年の景気・家計予想、 「悪くなる」が過去最高
主な理由は「消費増税の影響」「国際情勢の不安定化」など●変化に備え、「食べる」を減らし「貯める」を増やしたい
今年お金をかけた:上位に「ふだんの食事」「外食」 来年お金をかけたい:上位に「貯金」「老後の準備」2020年に始めたいこと/やめたいこと
来年思い切ってやめたいことでは、「無駄遣い・衝動買い」「無理しての人付き合い」「食べ過ぎ・飲み過ぎ」がトップ3に。この3つをはじめ、上位項目のほとんどで女性のスコアが高い結果となりました (出所:博報堂)
やめたいことのトップに無駄使いがあがり、
2040年の未来像
文部科学省の科学技術・学術政策研究所が「社会の未来像」と「科学技術の未来像」をまとめた。
『将来を展望する期間は 2050 年までの約 30 年間とし、約 20 年後の 2040 年をターゲットイヤーとした。この展望期間において、超スマート社会(Society 5.0)の取組が進んだ状況を想定した』としている。
「社会の未来像」
第 11 回科学技術予測調査 S&T Foresight 2019 総合報告書
(文部科学省 科学技術・学術政策研究所 科学技術予測センター )
「科学技術の未来像」
『『8つの異分野融合の研究領域』が、「イノベーションや国際競争力につながる重要な領域だと伝える』と日本経済新聞が伝える。
8つの分野とは「循環型社会に向けた資源利用や廃棄物処理の技術」、「自然災害に関する先進的な観測・予測技術」などが含まれる。
ロボットやAIといった先進技術は、生活や働き方を大きく変える可能性を秘める。次世代のロボットとAIによって外科医の熟練に頼らない手術(実用化予測は32年)、都市部で人を運べる空飛ぶ車(同33年)、発話できない人や動物と会話できる装置(同34年)など、SFに出てくるような未来技術も登場する。(出所:日本経済新聞)
大量消費社会から循環型社会へ向かい、
グローバル気候マーチ FridayForFuture
11月29日にFridayForFutureのデモが世界各地で行われた。
スウェーデンの活動家グレタ・トゥンベリさんがたった一人で始めた活動が世界に広がった。
フライデーズ・フォー・フューチャーによると、ドイツでは首都ベルリンなど500以上の都市でデモが行われ、合わせて約63万人が参加した。主催者によると29日のデモは、9月に相次いで行われた「気候ストライキ」より規模は小さかったものの、世界全体で約400万人が参加した。(出所:AFPBB NEWS)
日本各地で開催され、#小泉大臣聞こえますか を合言葉に広がりをみせた。
気候変動に立ち向かいつつ、持続可能な社会を求めていくのかなと、
若者たちが立ち上がった香港
逃亡犯条例をきっかけに若者たちがデモを起こした。過激化していることに憂慮はするが、長期化、沈静化する気配がない。どこまで広がりをみせるかはわからないが、支援の輪が広がっていることをNewsweekが伝える。
古く陳腐化したものが価値を失い、
100年に一度の変革期
トヨタが言い出したことかもしれないが、クルマばかりでなく、世界を俯瞰すれば、まさに、100年に一度の変革期を迎えているように思える。日本の著名な経営者たちも異口同音に日本の危機を訴える。
既得権益にしがみつく人もいるかもしれないが、それ自体も消滅していく、
2030年の未来
2030年の未来はどうなっているのだろうか。想像してみよう。国連が掲げたSDGsの目標は達成されているのだろうか。
今、世界を変えるようと立ち上がった若者たちもやがて歳をとり、社会の中心になっていくだろう。上の世代ができることは、若者たちの背中を押してあげることだ。急ぎ過ぎるときは、やんわり少しだけブレーキを踏んであげ、事故を未然に防いであげる。壁になることは避けなければならない。
世界は幾度となくパラダイムシフトを起こしてきた。大きな変化と小さな変化を繰り返しながら、イノベーションが萌芽、社会が変わってきた。イノベーションの主役はいつの時代も既得権益を牛耳る者でなく若者たちだ。
今、パダイムシフトが始まっている。
世界が変わり始めている。