年老いた母は、もう自分で買い物に出ようとしない。近くのスーパーマーケットの新聞広告を見ては、「あれを買ってきて、これを買ってきて」と始まる。
昨日は、「甘いお菓子が食べたい」、「冷凍庫に冷凍食品を入れといて」と言われた。
早速、買い物に出かけて、広告の品を探す。お菓子の棚には売り出し商品がいくつか。
その中から選んだのはネスレの「キットカット」。包装が紙に変わっているから。
紙だから簡単に破いて開けることもできる。これなら母も鋏を使わなくても開けられるだろう。少し残念なのは、袋の中の個装は従来のまま。それでも、少しはプラスチックの消費は減る。
冷凍食品の棚ではプラ容器ばかりと思いつつも、選んだのマルハニチレイの「白身&タルタルソース」。海のエコラベル MSC認証だから。
母の暮らしのペースを崩さずに、少しだけプラスする「エシカル」。もちろん、しっかり値段チェックしているけど。そんなことが、密やかな楽しみになったり。
母と暮らし始めて1年近くになる。最初は、ごみの多さに戸惑ったけれど、ようやく、ごみの量も半分ちかくまで減ってきた。あせらず、少しずつ。母のペースにあわせながらの我が家ののんびりサスティナブル活動。こんなことにも少しばかり慣れてきたので、そろそろグレードアップしたいと願ったり。
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