商品が購入され、消費者の手に渡り、「もう要らない」と判断されると、その瞬間に「ごみ」になる。そして、そのごみの処理は本人に託されている。2次利用のため、フリマで売ったりすることもできるし、ごみとして出すこともできる。
ごみ処理が不要となるモノのサブスクリプションサービスに魅力を感じる。
商品にも寿命があり、その寿命がまっとうされるのではとの期待があるし、寿命がつき、サブスク事業者が適正に処理してくれれば、リサイクルループも成り立つのなではないかと、このサービスに期待を寄せる。
これがサブスク
TechCrunchが、モノのサブスクを展開する「Rentio」を紹介する。「Rentio」とは家電など1500種類以上のモノを扱うレンタルプラットフォーム。
そのサービスの内容は、
『家電のお試しレンタルという観点では、一部の商品はもらえるレンタルにも対応する。これは気になる家電を実際に数ヶ月間使ってみてから、その商品を返すか、もらうかを選択できるサービス』とTechCrunchは紹介する。
たとえばロボット掃除機のルンバの場合、最低3ヶ月使えばいつでも返品ができ、12ヶ月間使い続ければ商品が手に入る。
家電の分割払いに近しいが、使ってみて気に入らなければ返却できるのが最大のポイント。そのためレンティオ代表取締役の三輪謙二朗氏は「途中で返せる(やめれる)分割払い」という表現もしていた。 (出所:TechCrunch)
月間の在庫回転率は90%
「眠っている資産をいかに減らせるかを常に考えている。単品管理ができているから、商品が足りなくなった段階で仕入れをするので仕入れの無駄も減らせる。数値を見ながら値段や露出場所を工夫していくことで、商品によっては古いモデルでも新型のモデルと同じくらい借りてもらえている」(出所:TechCrunch)
「ベビーカーを1年間だけ使いたい」
など中長期に渡って使い続けたいモノの場合は月額プランとの相性が良い。たとえばベビーカーにおいては月額3000円で複数の商品を乗り換えられるサブスク型のサービスも提供。子どもの成長に合わせて適切なベビーカーを使い分けることができる。 (出所:TechCrunch)
消費スタイルを変える
家電など多くの耐久消費財メーカが、このサブスクサービスを利用し始めている。ソニーのaiboのレンタルサービスもある。
購入の方法に選択肢が増えることは、消費スタイルを変えていくのかもしれない。
アパレルでも、「エアークローゼット」や「メチャカリ」がサブスクリプションを展開する。
衣料品の2次利用が促進され、使い捨てされずに、服が手入れされ寿命が延びていく。それに加えて、事業者が責任をもってリサイクルしていく。そうしたしくみが出来あがれば、少しばかり消費量が減り、廃棄される量も減るかもしれない。
「捨てないファッション」@JasK_officialさんのつぶやき
『お洋服は、巡らせながら、新品と同じように企業に利益をもたらすのが、これからの二次流通であると考えています。廃棄前提であるという身勝手なコストを消費者のときめきの対価に乗せないことと、好きな服を選び続けて循環させることで、環境も経済もどんどん良くなっていく世の中を実現したいです』
【予告】物件の契約がほぼ決まりになったので、ゆるく告知はじめてゆきます。
— 💫🌹じゃすCEO✨服を捨てないシェアエコ古着👗 (@JasK_official) 2020年2月10日
茅場町駅徒歩1分という神立地に一棟貸しビルを借りる事にしました。ここを日本の「捨てないファッション」の聖地にします。
キリロムでプレゼンしてきた資料の一部を下記に載せますが、現在日本では年間40億着が作られ、 pic.twitter.com/YC7XDLKa5k
ちなみに物件オーナーとは会うたびに2時間ほど
「絶対成功しない」
「そんな物は金儲けの方程式ではない」
と言われ続け(10回くらい打ち合わせしているのでこれまで累計20時間くらい)、それも見返してやりたいという気持ちも少なからずあります。
@JasK_official
壁を壊す 常識を覆す
消費が変われば、経済のしくみが変わる。ただ、まだそこには古い常識が障壁になっているのかもしれない。その壁が壊れた先に、サステナビリティ、持続可能な社会があるのだろう。
『それは、おそらく全ての「エシカル」に関わる人が「マネタイズ」の概念に置いて常に言われることなので。このプロジェクトを通して、
「サステナビリティ」とは何か、
ファッションが好きという事が持続可能であるためにはどうあればいいのかを発信していけたらと思います』
とも@JasK_officialさんはつぶやく。
Rentioの代表取締役の三輪氏は、「新しい消費行動を作りたい」という思いからRentioというサービスを始めたという。
レンタルという消費の選択肢があることで、製品を利用する機会は増えます。そして、その製品が良いものであれば、所有したくなり購入にも繋がります。
こういった消費行動が当たり前になれば、本当に良い商品を本当に必要な人だけが所有して利用する世の中になるはずで、良い商品だけが売れる世界になるはずです。 (出所:レンティオ プレスリリース)
消費スタイルを変えようとする人たちもいる。そうした想いで、また一歩、持続可能な社会に近いづいていく。
「古い船をいま動かせるのは、古い水夫じゃないだろう」と唄っていた吉田拓郎さんのことばを思い出す。
新しい水夫たちが、古い船(今までの産業)を動かし、サステナビリティという新たな海を航海していくことになるのだろう。
#SDGs #12つくる責任つかう責任
「関連文書」
dsupplying.hatenablog.com
「参考文書」