Up Cycle Circular’s diary

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【エシカル消費】意外に身近にあるエシカル

 

 消費者庁が、「令和元年度「徳島県における『倫理的消費(エシカル消費)』に関する消費者意識調査」について」を公表した。この意識調査は平成29年度から3年間実施していたという。

毎年、少しづつ「エシカル消費」の認知が上がってきているようではあるが、「聞いたことがある」を含めても、まだ4割程度で、「知らない」と答える人が6割近くに達する。

 

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(資料出所:消費者庁「令和元年度「徳島県における『倫理的消費(エシカル消費)』に関する消費者意識調査」の調査の概要」

 

 徳島県は「エシカル消費」の周知活動を積極的に行っているという。各種イベントの開催や新聞にエシカル関連記事を投稿するなどして、徐々に浸透してきたといことであろうか。

  エシカルにこだわるバッグブランド「FUMIKODA」の「エシカルファッションSDGs」に関する意識調査でも、エシカルについて「知らない」と答えた人が5割近くいたことからすれば、同じような結果ともいえる。

 

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消費者庁の調査は色々多岐にわたって調査されている。詳細は、消費者庁のWebサイトで確認できるが、概略だけ紹介する。

 

エシカルの認知経路は、まだテレビ、新聞が多い。少しばかり意外と感じる。

 

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(資料出所:消費者庁「令和元年度「徳島県における『倫理的消費(エシカル消費)』に関する消費者意識調査」の調査の概要」

 

●衣料品は、やはり「価格」「デザイン」「品質」重視で購買され、環境問題や社会問題の解決への貢献は極めて低く、ストーリー性もあまり重視されていない。

 

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(資料出所:消費者庁「令和元年度「徳島県における『倫理的消費(エシカル消費)』に関する消費者意識調査」報告書」

 

エシカル消費につながる商品を購入しようと思わない理由には、「価格が高い」「興味がない」「商品の選び方がわからない」「信頼できる十分な情報がない」などが上がる。

 

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(資料出所:消費者庁「令和元年度「徳島県における『倫理的消費(エシカル消費)』に関する消費者意識調査」報告書」
 

 

 

 テレビや新聞が「認知経路」であるとすると、なかなか広まりづらいのかなと思ったりする。記者やディレクターの興味や目に止まらない限り、記事や番組で取り扱ってもらえることはない。取り扱ってもらえないのであれば、有償での広告利用になるが、そもそもエシカルという特質からして広告してまでという意識もあってもおかしくない。

 

エシカル消費につながる商品は増えている。消費者は気づかないうちに、実はエシカルな商品を使っているのかもしれない。スタバのコーヒー、マクドナルドのフィレオフィッシュマルハニチロの冷凍食品や缶詰などなど

 

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 マイボトルを使い始めたのは、もう10年以上前のこと、スタバのバリスタに薦められてのことだった。当時は「紙コップの使用を減らそう」、「森林を守ろう」に共感してのことだった。そのうちバリスタの口から「エシカル」という言葉を聞き、少しばかり興味を持った。

そんな風に口から口へと伝えていくということが大切なのかもしれない。

 

スターバックスでは、毎月20日を「Ethically Connecting Day ~エシカルなコーヒーの日~」とし、お客様に生産地とのつながりを感じながらコーヒーをお楽しみいただく機会としています。(出所:スターバックス Webサイト)

 

www.starbucks.co.jp

  

 

 

 

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