Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

コロナで変わる世界 SDGs 「行動の10年」の障壁になっているのか

 

 コロナに翻弄されながらも日々の営みがある。遠く離れた友の消息をFacebookで知る。そうした投稿を見て安心したり、互いの無事を知らせ合ったりする。今はネットの中のつながりに感謝する。

 商社に勤める友は1か月以上続く在宅勤務を嘆きながら、異動になった同僚(こんなときも異動があるとはびっくり)をウェブ壮行会をやったと投稿する。 経営コンサルの友だちは、中小企業の窮状を訴える。友人のセルフコーチングトレーナはアフターコロナをポジティブにイメージしてと説く。

 シンガポールの友たちは料理を始めたと自分で作った料理を投稿する。料理する習慣のないシンガポーリアンたちの習慣の変化に驚く。

「如果在这28天的CB 期间,每天都得想煮什么给家人吃,我很快就要疯了。这比出外工作赚钱还难啊!(このサーキットブレーカーの28日間、家族のために毎日何か料理をしなければならないなら, 私はすぐにおかしくなります. 仕事に出かけるよりも難しい! )」そんな嘆きの声も。

シンガポール駐在時の部下は、今ごろになってコロナのことを言い始めた。シンガポールにいたら注意することもできたのにと思ったり。

マレーシアでともに働いたいたマレーシア人は、毎日マレーシアのコロナの発生状況をグラフにして投稿している。昨日まで減少傾向に見えた発生数が上昇に転じていた。

 

 世界各地で支援の輪が広がっている。欧州では医療従事者への感謝を伝えようと皆が一切に拍手を送り、国内では草の根活動で苦しい状況にある人たちを支援する多くの活動が始まっている。

 

 文化の違い、置かれている状況の違いはあっても、この窮状にあって、困っている人を助けようとする本質のところでは世界は変わりなく同じだと感じたりする。

 

 

 

マスク

 ソフトバンクの孫さんが、またマスクを大量に買い付け供給するようだ。

 EVやバッテリーを作る中国深圳のBYDがいつの間にか、世界最大のマスクメーカになっていることにも驚く。中國メーカも、需要低迷の折、必要なマスクを優先して生産するようになったのだろうか。

 

 

困っている人を助ける。それが社会課題を解決することにつながっていく。

 

 東京シャツが日清紡グループのリソースを活用して綿100%形態安定マスクの販売を開始するという。洗って干して、そのまま使えるという。3枚1セットで2,990円+税。

新型コロナウイルスの感染拡大でマスク不足が続いている中、日清紡グループは日清紡テキスタイルを中心とする繊維事業の生産体制を見直し、マスク関連製品の生産を強化している」とWWD Japanが伝える。

 

www.wwdjapan.com

 

 日清紡からの公式リリースによれば、インドネシアのドレスシャツ用生産ラインをマスク用ガーゼ生地の生産に転用、マスクで最大200万枚分の記事を生産数予定だという。増加する引合い、増える需要に積極的に答えていくという。


「日清紡グループのマスク関連製品について ~モビロンテープは増産、インドネシアでガーゼ生地、マスクも販売~」

 

SDGs

  今必要なモノを作り、必要な場所に届ける。その上で、サプライチェーンのカーボンフットプリントを最小化し、モノづくりの現場で人権が擁護され、バリューチェーンが浄化されれば、SDGsが目指す社会に近づく。

 見せかけのデマンドに惑わされることなく、必要なモノを健全に作れば、ムダは減る。

  中国のBYDもEV(電気自動車)が売れなくなったいま、需要回復を待つのではなく、工場を稼働させる選択をしたのだろうか。

 

 

 

医療ごみ

 気になることのひとつに医療ごみがある。今は、このテーマは触れにくい。大量のマスクや防護服などが廃棄され、焼却処分されるのかと想像する。その多くの素材がプラスチックスだ。

 そうした中、マスクを再利用するための滅菌装置の開発が進んでいるという。

 

N95マスクを長期間使用するために、病院で一般的に使用されている滅菌剤と蒸気および気化した過酸化水素を使用しています。

プロセスから出てくる消毒されたマスクは新しいN95と同じフィルタリング品質を備えており、FDA(食品医薬品局)はこれらの方法を承認するために迅速に動いています。これらがもたらす革新は、医療廃棄物の長期的な削減への道を開いており、私たちが直面している他の不足に対処するためのモデルになる可能性があります。 (出所:GreenBiz グーグルで翻訳)

 

www.greenbiz.com

 

 この記事は、SDGsについて、こんな指摘もする。

今年は、持続可能性の優先順位について「行動の10年」と呼ばれている最初の年です。これは、持続可能な開発のための国連の2030アジェンダを達成するために、滑走路の最終段階にいるためです。

COVID-19パンデミックは、この重大な10年の初めに企業の持続可能性への取り組みへのハードルと見なされるべきではありません。逆に、この瞬間は、COVID-19以降において、さらに革新し、リソースの制約に対する持続可能なソリューションとしてより循環的な実践と製品の力を実証する機会を示します。(出所:GreenBiz グーグルで翻訳)

 

ヒマラヤ見える 劇的に改善したインドの大気汚染

 インド北部では、直線距離で200km先のヒマラヤが30年ぶりに見えるようになったとCNNが報じた。

 

  

インドでは新型コロナウイルス対策のため工場が閉鎖され、道路から車が消え、空の便も運航を停止したため、ここ数週間で大気汚染が劇的に改善していた。

デリーでは規制が始まった初日に微小粒子状物質「PM10」が最大で44%減少。全土のロックダウンの第1週目は、85都市で大気汚染が改善した。(出所:CNN)


www.cnn.co.jp

 

変わる生活習慣

 全てが必要最小限になれば、美しい地球環境は取り戻せることが証明されてしまった。できればこうした美しい風景をいつまでも残したい。

 生活信条を変えることは難しいことかもしれないが、今ある環境が否応なしに生活習慣を少しづつ変化させている。

 必要最小限の美徳、自然に取り入れられるミニマルな暮らし。

 

 コロナの勢いがなかなか衰えない。ニューヨークでは、二波三波のことも危惧し始めているようだ。今しばらくこのままの生活が続くのだろうか。

 

 横浜の居酒屋のおかみは、営業時間短縮とテイクアウト、来週からはお弁当も始めるよと、気丈に明るくFacebookに投稿を続けている。近くであれば買いに行けるのにと思うが仕方ない。


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