Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

「レジリエンス」と「ビルド・バック・ベター」をコロナ対策に

 

 米民主党の大統領候補指名を確実にしているバイデン氏が「ビルド・バック・ベター(より良き再建を)」をスローガンに「思いやりの経済」を構築していくことを目指していると聞く。

 

www.bloomberg.co.jp

 

 「ビルド・バック・ベター」

バイデン氏がこの言葉を使ったことに少々驚いた。

 Wikipediaによると、「ビルド・バック・ベター Build Back Better(より良い復興)」は、2015年仙台で開催された第3回国連防災世界会議で採択された仙台防災枠組で公式に定義されたという。

 

 「災害の復旧・再建・復興について発災前より準備をし、災害リスク削減を開発施策に取り込むことなどを指すことば」という。

 

日本が提唱する「より良い復興」(Build Back Better) は、言葉は新しいのですが、我々が古くから取り組んできたことです。

水害を例に申し上げれば、洪水被害を受けるたびに、治水計画を見直す、ダムを強化する、放水路を整備する、防災教育を徹底するなどの「より良い復興」を実践した結果、千人を超える死者数を出す洪水が頻発していた60年前に比べ、近年は百人を超える死者数の洪水は殆どありません。 (出所:Wikipedia

 

 この文言は、第3回国連防災会議の冒頭で安倍首相が言及したものだそうだ。

 

 コロナ対策も、水害対策のように「ビルド・バック・ベター」をスローガンに進めればよいのではと思う。

 1000人以上の感染が毎日続くが、公衆衛生などの対策を一つひとつ積み重ね、感染者を抑制していく。そんな地道な対策が結局は有効なのではないかと思う。

 

 

 

 できるなら、いつまでも健康でありたいと思っている。強く意識はしないまでも、多くの人がそう思っているのではないであろうか。好んで病気に罹る人はいないであろう。

 高熱にうなされて何日も休まなければならないインフルエンザには罹りたくないし、新型コロナであればなおさらのことだ。インフルエンザと違って、未知のウィルスで治療薬もないのだから。

 インフルエンザの治療薬が開発されても、それでも尚毎年多くの人が亡くなられる。そうした現実をよりよくしていこうと、研究者たちは新薬の研究開発を続けているのだろう。

 

「今、再び大きな波が来ている」

 昨日、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長が記者会見で、感染防止策徹底を提言したという。対応困難なら自粛をとも話されたという。

 ブルームバーグによれば、お盆が間近に迫っていることから、開催前の提言に踏み切ったという。それだけ切羽詰まるものがあるのだろうか。

 

西村康稔再生相は、感染症拡大で「今、再び大きな波が来ている」との危機感を示した上で、「お盆休みの帰省、一律に自粛求めるものではない」としながらも、提言は分科会の総意であるので、「提言の注意を踏まえて判断してほしい」と国民に呼び掛けた。 (出所:ブルームバーグ

 

www.bloomberg.co.jp  

 

 JCBとナウキャストが国内消費動向指数「JCB消費NOW」の7月前半(7月1日~7月15日)の速報値の概要を発表したとBusiness Insiderが伝える。

 

サービス総合は「2割減経済」、外食・交通は「3割減経済」だという。

  

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連日にわたって感染者数の増加が指摘されている。こうした情報などから、市中の警戒感は増している状況にある。

 デジタル消費における「コンテンツ配信」が5月前半以降、変化率が下降を続けていたところ、7月前半に再び30%近くまで一気に戻った。

「巣ごもり消費が復活している可能性が考えられる」として締めくくっている。 (出所:Business Insider)

 

www.businessinsider.jp

 

レジリエンス

  コロナで経済が縮小してしまったということなのだろうか。給付金などの政府施策があっても需要が回復しなかっただけのことかもしれない。

 

レジリエンス」という言葉がある。SDGsにも頻繁に登場する言葉だ。

 TABI LABOは、日本でレジリエンスが注目されるようになったのは東日本大震災がきっかけだったという。

 新型コロナウイルスが世の中の変化を加速させる。そんななか、「レジリエンス」が注目されていると、TABI LAVOはいう。

 

「元に戻ろうとする力」

 「東日本大震災がおきた直後、被災地では大きな暴動が起こることはなかった、また、被災者の方々のほとんどが非常に前向きだったことは、多くの人々の心を動かした」という。

 

レジリエンスとは、「困難で脅威を与える状況にもかかわらず,うまく適応する過程や能力,および適応の結果のこと」を意味する心理学の言葉。(出典:最新心理学辞典)日本語に訳すなら、復元力、回復力、弾力が当てはまる (出所:TABI LAVO)

 

   「レジリエンス」があって、「サスティナビリティ」が生まれてくるのかもしれない。

 

tabi-labo.com

  

 

  

 新型コロナ危機に直面する「塚田農場」を日本経済新聞がレポートする。

 「4月に他社に先駆けて約180カ所ある直営全店の休業を決めた」という。本社も移転し、オフィス面積を10分の1に縮小、赤字を最小限に抑え、経費の削減を徹底したが、それでも6月の店舗の売り上げは前年同月比40~50%にとどまるという。

 

「できることは何でもやる」

 高級地鶏を手ごろな価格で食べられるとして一時は脚光を浴びたが、いつのまにか数ある居酒屋チェーンの一つに埋もれた。

新型コロナの感染拡大が止まらないなか、米山社長は「塚田農場の原点に立ち返るいい機会だ」と前向きにとらえる。

産地を伝えるという理念を変えず、大衆居酒屋のイメージの払拭に挑む。 (出所:日本経済新聞

 

www.nikkei.com

 

 日本経済新聞の指摘に納得する。だいぶ前のこと、初めて塚田に行ったときは、良いと思ったが、その後、足が遠のくことになった。

 

 安心・安全

 先日、久々にスタバに行って、「エスプレッソロースト」の豆を買ってきた。スーパーで買うコーヒーではどうも味気なく、スタバのコーヒーが飲みたいなと思い、足が遠のいていたスタバに立ち寄った。

  10年以上前に、バリスタから、コーヒー豆の倫理的な調達フェアトレードのことを教えられた。森林資源を大切にしようとマイボトルを勧められて買うことにした。東日本大震災復興への募金ができるからといってスタバカードを進められ、そのカードに切り替えた。

 少し高いけど、毎朝飲む1杯のコーヒーで、色いろなことに繋がっていくことがうれしくもあったしワクワクもした。

 

  豆をもってレジに並ぶ。「お飲みものは」と聞かれた。店内を見渡して、大丈夫かなと思って、アイスコーヒーをたのみ、店内で飲むことにした。

 

 今朝、エスプレッソローストの豆でコーヒーを淹れた。このコロナであるが、コーヒーはスタバがいいと思った。豆がなくなったら、また買いに行くかもしれない。

 

 「安心・安全」、信頼できるお店なら客は離れることはないと思う。

 

 

 「関連文書」

dsupplying.hatenablog.com

  

 「参考文書」

prtimes.jp

  

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