Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

北極の海に異変、コロナより恐ろしいこの夏の熱中症、それでも

 

 かつて北極は極地であった。最果ての地、極地にいくことは冒険だった。

 1978年4月29日、冒険家の植村直己さんが世界で初めて犬ぞり単独行で地球の頂点北極点に到達した。 

 

 40年以上前の極地の風景を、ナショナルジオグラフィックが伝える。

 「初めて体験する北極の寒さに、私は凍えた…

 北米大陸の北端から、氷に覆われた北極海を横切り、北極点に至るおよそ800キロの旅。

 1978年3月5日、北緯83度06分、西経71度02分、コロンビア岬の海岸、ここから直己と17頭のそり犬の冒険が始まる。

 

 それはまさに心躍る瞬間だった。

前人未到の冒険に旅立つ直己の晴れ姿をしっかり記録したいと心がはやっていたのだろう。

ぬれた手袋を乾かすのも忘れて、出発準備をする直己を撮ろうと、待機用のテントを飛び出したのだ。たちまち手袋は凍り、手の指が凍傷を負った。まったく、初心者が犯すようなミスだ。痛みと水ぶくれは1週間ほどで治まったものの、37年がたった今でも、そのとき凍傷を負った指が冷えるたびにしびれる。

この先も消えることのない、直己を追った日々の名残だ。

 4月29日、直己はついに北極点にたどり着いた。単独行としては、世界初の快挙だ。

 翌日、彼に会うため、私たちはツインオッター機で向かった。

 地球の頂点で、直己は幸せそうに笑っていた。

 あんなに幸せそうな人間を、私は見たことがない。犬たちもうれしそうだ。 (出所:ナショナルジオグラフィック

 

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

 

 

 

 「北極圏の夏の海氷、熱波で7月は最小を記録」と、そのナショナルジオグラフィックが報じる。

 1979年に人工衛星による観測が開始されて以来、どの年の7月よりも少なかったという。ナショナルジオグラフィックによれば、1979年以降、北極海の氷は毎年平均7万平方キロメートルずつ縮小しており、逆に大きくなったことは一度もないそうだ。

 

 今、北極の温暖化は、地球上の他の地域より2倍以上の速さで進行しているという。 

 今年、北極圏はかつてないほどの熱波に見舞われたが、ある研究によると、人間由来の気候変動が、その発生確率を少なくとも600倍高めたという。

この異常な高温のせいで、シベリアの気温は38℃を記録し、ツンドラでは野火が何カ月にもわたってくすぶりつづけ、エルズミーア島に残されたカナダで最後の無傷だった棚氷も崩壊した。 (出所:ナショナルジオグラフィック

 

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

 北極海の海氷は、2035年の夏に完全に失われる可能性が高いという。

  

 

 8月、熱中症で亡くなった人が東京で100人を超えたという。死者数だけで言えば、コロナを遥かに凌ぐ。

 都内での猛暑日の日数は8日間となった。

 気象庁のデータを調べてみると、2000年代以降、猛暑日の発生頻度が増えているように読み取れる。

 

www.yomiuri.co.jp

 

 

 

 6月、米国の年金制度を統括する米労働省は、ESG投資と受託者責任に関する規則案を公表したという。

 「年金運用では金銭的な利益のみを考慮すべきだ」とし、ESG(環境・社会・企業統治)投資を事実上、採用しにくくなる変更と日本経済新聞は指摘する。

 

 11月、米国では大統領選挙となる。選挙を控え、トランプ大統領によるエネルギー業界への配慮との見方もあるという。

 

r.nikkei.com

 

 モーニングスターは、国内ESG関連ファンドの長期パフォーマンスを解説する。

 世界の株式市場は、20年に入りコロナショックの直撃を受けたが、直近の株式型ESG関連ファンドのパフォーマンスの好転を見ると、ESGの観点からの銘柄選択が奏功したと見ることもできるとモーニングスターは指摘する。

 ESG関連ファンドの良好なパフォーマンスが一過性に留まるのか、それとも継続するか注目されるという。

 

株式型ESG関連ファンドのうち同月末時点で過去10年間のトータルリターン(年率)がある32本の平均リターンは7.50%と全株式型ファンド平均の8.09%を下回った。

3年間、5年間で見ても劣後しており、中長期的なリターンに関して、株式型ESG関連ファンドには優位性が見られない。

 一方で、過去1年間のリターンは、株式型ESG関連ファンド平均が5.72%と全株式型ファンド平均の0.40%を大きく上回っている

また、コロナショックに見舞われた過去6カ月のリターンで見ても、株式型ESG関連ファンド平均は全株式型ファンド平均を上回っている。 (出所:モーニングスター

 

www.morningstar.co.jp

 

 米西岸カリフォルニア州で、また山火事が発生しているようだ。

 共同通信によると、米西部は厳しい熱波に見舞われており、山火事が同州内の30カ所前後で発生している。

 AP通信によると、西部諸州では猛暑で電力需要が逼迫、カリフォルニア州の各電力会社が、大規模停電の発生を未然に防ぐため、住民と企業、法人に対して節電を呼び掛けている中、各地で続発する山火事の対応に追われるギャビン・ニューサム知事が8月18日、州内全域に非常事態を宣言したという。

  

this.kiji.is

 

 政治のちぐはぐさに目を覆いたくなる。

 地球やそこに暮らす住民が危機に瀕していることが目に映らないのだろうか。

 

 「経済」とは、岩波書店の「広辞苑」によると、「国を治め人民を救うこと。経国済民。政治」とある。

 そのほかに、「費用や手間のかからないこと。倹約」ともある。

 

 どうも最近、「経済」をとり違えているようにしか見えない。

 

www.jiji.com

 

 

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