Up Cycle Circular’s diary

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「カーボンニュートラル」加速 ホンダF1撤退へ そのF1レースは2030年の「カーボンニュートラル」を目指す

 

 ホンダがF1レースから撤退するという。その理由は、「将来のカーボンニュートラル実現」に向け、経営資源を集中させるためだという。ホンダによれば、パワーユニットサプライヤーとしてのF1参戦を、2021年シーズンをもって終了することを決定したという。

 気になることが2つあった。ホンダの「カーボンニュートラル」戦略とは何か。もうひとつは、F1の今後。いくらレーシングカーと言えどもいつまでも排ガスをぶちまいて走らせることはできまい。まして、極めてレギュレーションが厳しいのがF1の世界だ。最近のF1はハイブリッドエンジンになったと聞いている。

 

 

 

F1レース 「カーボンニュートラル化計画」を発表(2019年)

 F1から興味が薄れてしまい、すっかりF1のレギュレーションに疎くなってしまった。昨年、F1を運営するFormula One Groupが、2030年にCO2排出量をゼロにする「カーボンニュートラル化計画」を発表したという。

 Engadgetはモータスポーツをこう例える。「爆音とともに高速で走り回る、環境保護とは正反対のスポーツと思われがち。しかし「走る実験室」という本田宗一郎氏の言葉にもあるように、時代に即した最先端の技術が生み出される研究の場でもあります」。

  Engadgetによれば、F1マシンが搭載する"パワーユニット"は、市販車とかわらない形式の1600ccV型6気筒エンジンにターボチャージャー、熱エネルギー回収システム、そして運動エネルギー回収システムを組み合わせ、最高出力は900~1000馬力に達する世界で最も高効率なハイブリッドシステムという。「最も少ないCO2排出量で最高レベルのパフォーマンスを引き出している」とFormula One GroupのCEOは語っているとそうだ。

 さらに、FIAは環境および持続可能性委員会を設立し「再生可能なレース用燃料の研究」を行っているという。

 2030年もF1マシンが内燃機関を使用しているとすれば、たとえば再生可能エネルギーを使って生成したバイオ燃料を用いることなどが考えられそうです。 (出所:Engadget)

 

japanese.engadget.com

  

 

 

 バイオ燃料で走るF1、そんな時代になったかと思ったりする。F1が内燃機関の環境技術を競う場になるというのはいいのかもしれない。

 地球上のすべての車がEVやFCVに切り替かわるにはもう少し時間がかかる。F1をきっかけにしたバイオ燃料の普及もいいのかもしれない。

 F1のレース運営自体も変わっていく可能性があるという。「超高効率な物流と人員輸送、さらに100%再生可能エネルギーによりオフィスやファクトリー」、またイベントを行う各サーキット施設でも、使い捨てのプラスチック素材を排除し、あらゆる廃棄物をリサイクルする、より環境に配慮したイベントをファンに提供することになるという。

 

 そんなF1の世界からホンダは撤退するという。

 

ホンダ F1撤退は「カーボンニュートラル実現」の決意表明

 ホンダのF1撤退の発表時、八郷代表取締役社長は、「本日の発表は「カーボンニュートラル実現」という新たな挑戦に向けた決意表明でもあります」と語ったという。並々ならぬホンダの「カーボンニュートラル」への決意なのだろうか。

 

カーボンニュートラル実現のためには、パワーユニットそのものだけでなく、エネルギーを含めたカーボンフリー化が必要です

 将来、カーボンニュートラルを実現するために、今回大きく舵を切り、この新たなパワーユニットとエネルギーの研究開発に経営資源を集中していきます。

 その一環として、今回F1で培ったエネルギーマネジメント技術や燃料技術、そして人材を先進パワーユニットとエネルギーの研究開発に振り向けることにしました。こうして、さらに強化した研究開発体制の下、先進パワーユニットとエネルギー技術の創造、そして、将来のカーボンニュートラル実現に集中して取り組んでいきます。 (出所:本技研工業プレスリリース)

 

www.honda.co.jp

  

 

 

ホンダの新たな戦略と今後

 八郷社長が強調した将来のカーボンニュートラルを実現する「先進パワーユニットとエネルギー技術の創造」とは、今までのガソリンのような化石燃料にと頼らない全く新しい燃料を開発することなのだろうか。

 

カーボンニュートラルな液体燃料「e-fuel」

 日本経済新聞によれば、ホンダは、水素H2と二酸化炭素CO2の合成液体燃料「e-fuel」というカーボンニュートラルな液体燃料に着目しているという。

車両技術の開発に力を注ぐのは自動車メーカーとして普通だが、ホンダが新たに挑むのが、e-fuelやバイオ燃料といった新燃料や再生可能エネルギーの効率的な活用技術の研究開発だ

自動車メーカーの範ちゅうを超えている。自動車をカーボンニュートラルに近づけていく上で、エネルギー生成段階に踏み込むことは避けられないと考える。 (出所:日本経済新聞

 

www.nikkei.com

 

 新燃料の研究開発がホンダの新たな戦略ということなのだろうか。何か、F1の戦略との整合性を感じてしまう。

 新燃料の開発ができれば、その新燃料とパワーユニットを引き下げ、ホンダの再度のF1復帰もあるのかもしれない、と思うは考え過ぎだろうか。

 

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ホンダを見習う

 一方、国内の石炭火力発電は色々混乱しているようだ。日本経済新聞は「事業者側にとっても、脱炭素と石炭を巡り改めて大きな宿題が課された形だ。高効率な設備の技術開発やコストダウンなどを含め、産業界全体で脱炭素のうねりに向き合うかが問われる」と指摘する。

 記事は石炭火力にバイオマスを混焼させて効率のかさ上げを検討している動きも伝える。

 姑息な手段に頼ることなく、F1のようにとは言わないまでも、「脱炭素」とか、「カーボンニュートラル」の意味を全うする技術開発を進めてもらいたいものだ。

 

www.nikkei.com