ごたごた、森会長が辞任を正式に表明されたら、その後任人事でまたごたつく。日本中の話題がこの問題一色という感じであろうか。
この問題が「ジェンダー平等」や「多様性」について考える機会になればと期待したが、なぜか話題が人事の方に変わってしまったように感じる。
どこかのリーダーが最高顧問という立場を利用して、「新しい会長はルールに基づいて透明性の中で決めていかれるものと思っています」と話したという。自分の言葉の波及効果は分かってのことだろう。その言葉に引きずれかのように話の論点が少しずつ変わっていくように感じたりもする。
組織運営にとってチーム作りは極めて重要なこと。人事を牛耳りたいとの意識が働くのかもしれないが、何もここまで影響力を行使すべきではなかろう。
それとも話題を替えたかったのか、関心や目を違う方向に向けさせたかったのだろうか。
足元、感染者数が減少しているが、病床が逼迫していることを理由に、引き続き緊急事態宣言が維持されるという。
ベルギーからファイザー製のワクチンが到着し、明日にでも厚労省の承認が下りるという。いよいよワクチン接種が始まる。
そんな中今日13日、改正特措法が施行されるという。
その一方で、新型コロナの接触確認アプリではバグが確認されていたのに4か月間も放置されていたという。
もっと関心が集まるべき事項が等閑になっていないだろうか。
未知なウイルスだけに先を見通すの難しいことかもしれないが、いつになったら収束するのだろうか。
ドイツでは、都市封鎖ロックダウンを3月7日まで延長することにしたメルケル首相が下院で演説し、国民にいま少しの忍耐を求めたという。
長引くコロナ渦の影響は深刻化してきていないだろうか。今年に入り早くも上場企業による希望退職者の募集が計画発表ベースで10社を突破したとM&A Onlineが伝える。
2020年に希望退職者募集の計画を発表した上場企業は少なくとも年間93社を数え、前の年の2.6倍に急増した。
新型コロナ禍の影響拡大は外食やアパレル、観光関連にとどまらず、製造業を含む産業界全般に及んでいる。 (出所:M&A Online)
氷山の一角に過ぎないのだろう。もっともっとコロナで苦しむ人がいるのだろう。
ネットで大井川電機きのこ部のことを知った。自動車向け電球の他、はなびらたけの生産を2015年から始めたという。厳しい事業環境の変化を見越してのことだったのだろうか。その「はなびらたけ」を「ホホホタケ」ブランドに刷新したという。
その理由を、1967年の創業以来、3つの企業理念「社会貢献」「人間尊重」「継続企業」を掲げ、その理念に合致したブランド名「ホホホタケ」としたと説明する。
「ホホホタケ」には、「買い手」「売り手」「世間」の「“三方よし”の笑顔(ホホホ<微笑みホホえみ>)をつくる」という、以下3つの想いを込めています。
① 食卓のホ: はなびらたけの美しさと、おいしさで、食べた人を笑顔にする
② 地域のホ: 雇用を生み出し地域の人を元気、笑顔にする
③ 会社のホ: 事業の楽しさに私たちも笑顔になる
(出所:大井川電機きのこ部)
「先行き不透明なコロナ禍の日本に、1つでも多くの「“ホ”の笑顔」を生み出せるよう、三方よしな笑顔(ホホホ)をつくる「ホホホタケ」と名付け、はなびらたけだけでなく、産地の想いをパッケージに載せ、商品化しました」と大井川電機きのこ部はいう。
あふれかえる五輪組織委員会関連のニュースばかりをみていると、このニュースにほっこりする。本来、人とは、人の笑顔が見たいものである。
五輪組織委員会の場まで政治と化すことはなかろう。政治も企業も人々を笑顔にさせるために活動するものではなかろうか。