Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

【理不尽な仮想社会】サイバー空間で攻撃する人、される人

 

 メールソフトOutlookで障害が発生し、本文が表示されないという。セールスフォースのシステムを利用した新型コロナワクチン接種予約システムで障害が起こっているという。セールスフォースが復旧作業を続けているという。原因は何であろうか。

 米国では、パイプライン最大手のコロニアル・パイプラインがハッカー集団「ダークサイド」によるサイバー攻撃を受けて操業を停止した。米国内の一部ではガソリン供給が逼迫し、価格高騰への懸念が高まっているという。ノースカロライナ州バージニア州では緊急事態を宣言したそうだ。米エネルギー省が数日中に全面再開するとの見通しを示したという。

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 現実の社会で起きる問題なら対処のしようもあろうが、サイバー空間ではいつ何時問題に巻き込まれるかわからない。常に自衛することが求められるが、理不尽さを感じずにはいられない。仮想社会にはモラルや良識がないのだろうか。

 

 

 米軍制服組トップの統合参謀本部議長が示した「中国の台頭や、AI人工知能やロボット工学などの新たな破壊的技術により、世界は不安定な時代に入りつつある」との見方がより現実味を増す。

地政学的変化は、ロボット工学や極超音速兵器、人工知能などの技術革新を伴っていると指摘。「これらの技術は非常に破壊的であり、戦争を行う上でも、決定的なものになる恐れがある」と述べた。 (出所:ロイター) 

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 日常生活でも有益な技術のはずが、使い方を間違えれば、生活を脅かすことになる。サイバー空間では政府規制なども何ら意味をなさないかもしれない。

 

 

 JAXA宇宙航空研究開発機構や国内約200の企業や研究機関が狙われたサイバー攻撃される事件があった。中国共産党員の男が書類送検され、「一連の攻撃がTick(ティック)と呼ばれる集団によって実行された」と警視庁は説明した。

サイバー攻撃に関わった国家や組織を突き止め、公表したところで、相手の国は認めない」と日本経済新聞は指摘する。実際、この件で中国は反発した。ただこうした行為が無意味かというとそうではないという。捜査の手の内や証拠を明かすことなく、こちらの防御能力を示し、警告できるという。

「ネーム・アンド・シェイム」(名指しし、恥をかかせる)による抑止効果を期待できる場合もあり、制裁を科す根拠にもなる。 (出所:日本経済新聞

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 日本経済新聞によれば、米国ではサイバー空間の捜査で、相手側のパソコンをウイルスに感染させて乗っ取るといった手法も用いるという。だが日本ではこうした行為はできないそうだ。その一方で、サイバー攻撃の脅威は高まるばかりである。

 法令の整備や捜査ツールの開発など、時代に即した見直しが急務ではないかと日本経済新聞はいう。

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 リアルな世界ではごく普通に振舞うが、サイバー空間ではモラルを外れて他者の財産を傷つけることが平然と行われる。規制を設けたところで、完全な対策などないのかもしれない。

 ネットの世界もこれと同じなのかもしれない。誹謗中傷が横行し、いつになっても収まる気配がない。ままならぬ状況が続けば、苛立ちは募る。フラストレーションがたまれば、はけ口でそうした行為になったりすることもあるのかもしれない。

 失われゆくモラルに、少しばかり不安を感じたりする。良識はどう身につけていけばいいのだろうか。街中がSDGsに溢れることに矛盾を感じたりする。