Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

【止まらない気候変動】熱海伊豆山の災害をみておもう気候変動の適応と緩和

 

「寒い冬よりは暑い夏のほうが好き」とのんきなことを言えたのはもう昔のこと。暑すぎる夏に、凶暴な大雨が続くようになり、最近では憂鬱な夏と感じます。

 昨日の熱海伊豆山付近の土石流の映像にはただただ驚きました。被災された方々にお見舞い申し上げます。

mainichi.jp

 映像を見ると、避けえない災害と思わざるを得ませんでした。 改めて「気候変動への適応」、「防災」の重要性を感じます。が、対処のしようもないとき、どうすればいいのだろうかと考えてしまいます。

 人命は非難行動で救えても、大事な資産が一瞬のうちに飲み込まれていってしまう。ほんとうに恐ろしいことです。

 

 

「脱炭素」、気候変動の緩和策のひとつです。

 しかし、即効性はなく、世界の国々がパリ協定の目標を達成し緩和があっても、それでも今より温暖化が進むというのだから、この先の未来を考えると憂鬱になるばかりです。

 それに加え、最近では無秩序なメガソーラーの設置などで、災害の危険性を高めているよう開発が多く見受けられます。何が目的でそんな危険なことをするのだろうかと、耳を疑いたくなります。

 奈良テレビ放送は、「平群町メガソーラー問題」をリポートしています。

nordot.app

 それによれば、奈良県平群町櫟原などの山林では、甲子園球場約12個分にあたる約48ヘクタールで、メガソーラーの建設が進められていましたが、開発業者が提出した書類に誤りがあったとして、建設工事が停止されたといいます。

 問題となったのは排水路の勾配だといいます。これを受け、「立地が適切だという判断をするのは申請者の申請書をそのままうのみにしないように、ガイドラインを作るようにという指示はしています」と新井知事が述べたといいます。 

 災害は起こらないだろうみたいな甘さがあるように感じてしまいます。開発業者にモラルはあるのでしょうか。

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「脱プラ」、間接的かもしれませんが、気候変動の緩和に役立つのでしょう。

 昨年7月1日からレジ袋が有料化され、コンビニでのレジ袋辞退率が75%を超えたといいます。少しばかり脱プラが定着し始めているのでしょうか。

 JCASTニュースがレジ袋メーカーをリポートしています。

www.j-cast.com

「国を恨んだりすることはないですね」。そう話すのは、セブン‐イレブンなどにレジ袋を提供してきた創業1905年の老舗「スーパーバッグ」。

 レジ袋有料化で大幅に売上を落としたといいます。

 

 有料化そのものについては、環境を重要なファクターとする世界的な流れと、その会社では理解を示しているそうです。

国にこうしてほしいというよりも、会社としては、消費者や企業のニーズや動きに即した商品を展開するのが重要だと考えています

マイバックや紙袋に向かうニーズの変化にうまく合わせた事業を検討しているところです。国を恨んだりすることはないですね。(中略)

レジ袋を元の水準に戻すのは無理があり、紙袋や紙器にシフトしたり、単価の高いバイオ関連製品、海洋で生分解する新素材を使った製品を主力にしたりする努力をしていこうと考えています。リサイクルできる、環境に優しいパッケージにしていこうということです。(出所:JCASTニュース)

 国が決めた施策の先には顧客がいて、顧客が望むことをして、その解決に役立てば、それは事業として成立するのでしょう。ずる賢いことを考えることが不必要に思えてなりません。こうした事業者が増えれば、いいのかもしれません。

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「気候変動への緩和」、企業が責任をもって対応することが求められているのでしょう。その「適応」、防災インフラなどの整備は国や自治体頼りになりますが、その実作業は企業が担っています。

 今、目の前で起きていることを真摯に受け止め、安全・安心の確立を進めてもらいたいものです。

 不正、不祥事を伝えるニュースでなく、明るいニュースが増えれば、少しは憂鬱な気分は改善されるのかもしれません。