Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

【ムダを省く】惰性を利用した山手線の省エネ運転とMUJIのリユースの拡大

 

 JR東日本が、山手線の「省エネ運転」の研究に取り組んでいるという。

 JRが研究する省エネ運転とは、駅間の所要時間を変えずに最高速度を抑え、運転エネルギーを削減した運転のことだという。具体的には、加速時間を短くし、惰行の時間を長く、減速時間を短くする運転だという。

 省エネ運転を山手線の乗務員が試行した結果、約10%運転エネルギー削減効果が確認できたという。

これを、山手線1年間の運転に換算すると約 500 万 kWh(CO2 約 1,400 トン)の運転エネルギー削減が見込まれます。なお、首都圏の在来線全線区で省エネ運転に取り組み、同様の削減効果があると仮定すると、年間約 2.3 億 kWh(CO2 約 7.3 万トン)の運転エネルギーを削減することができる見込みです。(出所:JR東日本

「惰行(惰性)」の利用という気づきが面白い。いうなれば、慣性の法則の利用、人でいえば習慣。

 ちょっとした創意工夫でエネルギーの無駄使いが減り、長く続けることで大きな節約になるということなのだろうか。

 

 

MUJI新宿で始まる「もったいない市」

 無印良品の新宿地区にある2店舗が明日9月10日に、リニューアルオープンするという。

「MUJI 新宿」「無印良品 新宿」リニューアルオープンのお知らせ | ニュースリリース | 株式会社良品計画

 そのひとつ「MUJI 新宿」では「もったいない市」が常設になるという。

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(画像:良品計画

MUJI 新宿」は、環境や社会課題を見据えた品揃え・サービスに特化した、新宿の街から地球の未来を考えるきっかけとなる店舗を目指します。 (出所:良品計画

 良品計画によれば、「MUJI 新宿」は、2010年より販売を始めた「ReMUJI」の最大の売場になるそうだ。

 色のバリエーションを増やし、対象アイテムを拡大し、今まで染めに回せていなかった素材や色も対象となり、洗いなおして、古着として販売するという。さらに、回収した衣料品の中で、ほつれ・破れがあり、今まで規格から外れていたものも、パッチワークなどの加工を施して再商品化するそうだ。

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(写真:良品計画

 この他にも、不用品の回収活動を拡大、リサイクルやリユースする取り組みにつなげていくという。無印良品のユニット棚のパーツや無印良品の紙袋、保冷剤などが対象のようだ。

 常設される「もったいない市」では、ベッドやデスク、収納用品など、使用するには問題ないが、製造過程でわずかな傷や汚れ、色味や染め具合など、規格外としてはじかれ、販売できなくなってしまう商品を「もったいない市」で販売するという。廃棄による資源の無駄使いを少なくするようだ。

 

 

家具や家電のサブスクCLASが全国展開へ

 家具や家電のサブスクリプションサービスを展開するCLAS(クラス)が、第三者割当増資を実施し、総額約21億円の資金調達をしたという。

 CLASのサブスクサービスでは、月々440円から家具や家電の利用できるそうだ。Web上だけで発注、交換、返却が完結でき、必要なときに必要なものをレンタル、不要になったら返却することで、購入するよりも安価に導入が可能という。

 また、返却品は専門のリペア職人が修繕を行い、リフレッシュして再貸し出しするという。商品を廃棄せずに循環することで、ムダを排除し、SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」の達成に貢献するという。

ユーザーは所有せずに必要なものを必要な時だけ利用する「持たない消費」、メーカーは商品を売ったら終わりではなく「継続的に収益を上げるビジネス」への参入、それぞれの立場での「所有しない利用」へのニーズが高まりつつあります。(出所:CLAS

 CLASによれば、今回調達した資金は、サービスの全国展開のため、また主要地域で物流体制を構築、倉庫管理のDX化推進に活用するという。

 また、メーカーとは、事業収益を分配するレベニューシェア契約を積極的に結んで、取り扱い商品点数を拡大させ、サブスクのマーケットプレイスを目指すという。

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(写真:CLAS)

 ムダを減らす取り組みが増えているのだろうか。

 使えるのに廃棄するほどムダなことはない。まだ使えるのならリユース。面倒くさいとも感じるかもしれないが、習慣としてしまえば、あまり苦にならない。敵視されるポリ袋やラップを1回だけ使うのでなく、できる範囲でリユースしてみるのいいのかもしれない。毎回洗って使うというと、ハードルが高くおっくうになるが、洗わなくても使えるものに使えば、それだけ消費が減り、案外お財布にやさしい。

 浪費癖のある母もなぜかジップロックの代わりに、薬の入っていた袋を代用している。薬も口に入れるものだからだろうか、気にする様子もなく、何にでも利用している。リユースなんて意識もなく、何回も繰り返し使っている。おかげでジップロックなど買わずに済んでいる。ありがたいことです。