Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

【身近になる脱炭素やSDGs】海のドローンで海上ごみを回収するシーパラダイス、堆肥化できる食器 edish

 

 横浜 八景島シーパラダイスが9月25日、SDGs週間に合わせて「海洋ごみから海を守ろう!最先端のごみ回収ドローン体験」を実施した。

 新たに海のドローンを導入、その操縦体験をお楽しみながら、海上ごみの回収したそうだ。

 神奈川新聞によれば、埼玉県から家族で訪れ、このツアーに参加した小学4年の男児(9)は「海の生き物が絶滅しないよう、自分が出すごみを減らしていきたい」と話し、小学2年の妹(7)も兄の言葉にうなずいたという。

 

 

 御殿場プレミアム・アウトレットが9月、食品リサイクルの取り組みを始めたそうだ。施設内の飲食店8店舗で出る食品残渣から再生堆肥をつくり、場内緑化に利用している。

 御殿場プレミアム・アウトレットによれば、施設内に3基の食品残渣発酵分解装置(コンポスト)を設置、対象飲食店8店舗から発生する食品残渣を回収して、微生物で生分解(一次発酵)し、リサイクルセンターにて堆肥化(二次、三次発酵)、再生された堆肥は、場内緑化にかかる植栽の堆肥として利用しているそうだ。

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(写真:三菱地所・サイモン株式会社)

 それぞれの活動が新たな収益になったり、コスト低減につながっていく。

 大がかりではないが、自分たちでできることに取り組むことから始めることがSDGsの本質なのだろう。

 

 

 総合商社の丸紅が、「循環型食器「edish(エディッシュ)」関連の事業が、環境省の「プラスチック等資源循環システム構築実証事業」に採択されたと発表した。

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(画像:丸紅

 丸紅によれば、堆肥化可能な食器「edish」の原材料は、小麦粒精製時の残渣である小麦ブランと、資源管理された森から作られるパルプだという。

edish-エディッシュ | 何度でも生まれ変わる“循環型食器”

 また、小麦ブランのほか、コーヒー、お茶、みかんなど、これまで再利用が難しかった資源の再循環を可能になったという。

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(写真:丸紅)

 丸紅が実施する実証事業は、ホテルや大型公園、社員食堂で行われ、以下を確認するという。

① 使い捨ての食器、カトラリー(スプーン・フォーク類)を全てedish素材で揃えることで、分別の手間を減らし、利用者の利便性を向上させる。

② 回収したedishと混ぜる生ゴミの量をモニターの上、完成した堆肥の成分測定、発酵分解による排出ガスの検証を行う。

農業法人等に依頼し、完成した堆肥を用いて野菜の栽培実験を行い、堆肥としての有効性(栄養価)を確認する。 (出所:丸紅)

 丸紅は、焼却処分を行わない資源循環を実現することでCO2排出量の削減を目指していくと、その目的を説明する。

 できれば、使い捨てが無くなればいいのかもしれないが、いきなりその実現は難しいのかもしれない。そうであれば、啓蒙の意味も含め、過渡期としての利用はあるのだろう。それと同時に、堆肥化処理を推進、一般化できばいいのかもしれない。水分を多量に含む生ごみの焼却処分ほどムダはない。総合商社にはそんな役割も期待したい。

「脱炭素」に「SDGs」が加速度をあげて社会に浸透し始めているのだろうか。