南方系のチョウが東北 仙台の街に定着したといいます。
ツマグロヒョウモン、タテハチョウ科に属し、38~45mmで、羽は黄褐色で黒の斑点が特徴で、熱帯や温帯域に分布しているといいます。日本では1980年代は近畿地方以西が生息域でしたが、2007年から宮城県内でも毎年確認されるようになったといいます。
南方系チョウ「ツマグロヒョウモン」北上 温暖化・都市化で宮城定着 | 河北新報オンラインニュース / ONLINE NEWS
河北新報によれば、温暖化と都市化の影響といいます。仙台市の平均気温はここ100年で2.4℃上昇しているそうです。生き物は気温の変化に敏感なのでしょうか。生きる環境を巧みに利用しているといってもいいなのではないでしょうか。
南米ボリビア 消滅する氷河
一方、南米ボリビアにあった世界最高所のスキー場が地球温暖化の影響で墓場と化してしまったといいます。このスキー場があった標高5300mのチャカルタヤ山の氷河が消滅したためだそうです。
世界最高所のスキーリゾート、温暖化で「墓場」に ボリビア 写真16枚 国際ニュース:AFPBB News
専門機関の予測によれば、ボリビアの永久凍土層は2050年まで、95%が失われ、氷河のほぼすべてが消失するといいます。
人は一つの目的のために大きく変わってしまった。その目的とは金を、たくさんの金を稼ぐことだ。そして自然と山のことを忘れてしまった。(出所:AFP BB NEWS)
この山の麓には、エルアルトという大きな都市があり、スモッグが立ち込めているといいます。
人は様々な道具を巧みに利用できますが、目の前の環境の変化には鈍感なのでしょうか。
マイクロソフトの脱炭素
マイクロソフトが、カーボンニュートラルの目標達成に向けての進捗状況を発表しました。
ネットゼロへの道のりを支援: Microsoft Cloud と脱炭素化 - News Center Japan
マイクロソフトの目標は、2030 年までにカーボンネガティブとなり、1975 年の創業以来直接的に、そして電力消費によって排出したすべての炭素を 2050 年までに環境から取り除くことだといいます。
この目標達成のため、いくつかの研究開発のプロジェクトを進行させているようです。
「カーボンネガティブな未来に向けて、持続可能なデータセンターを進化させる」
地域の生態系を支えるデータセンターの設計
データセンターが立地する地域の生態系をサポートするようにその建設を進めるといいます。
たとえば、オランダ アムステルダムのデータセンターではその周辺に低地の森林地帯を設け、水飽和率が高く、水のろ過に適した植生を持つ森林性の湿地帯を設けて、雨水や流出水を自然に処理しているといいます。こうしたことで、生態系のパフォーマンスを最大で 75 パーセント回復できるそうです。
データセンターの設計・建設におけるカーボンフットプリントの削減
マイクロソフトによると、内包二酸化炭素という定義があるそうです。これは、建築物やインフラのライフサイクル全体における、材料や建設プロセスに関連した排出量のことを指すといいます。また、その多くは、コンクリートや鉄鋼に起因するそうです。
この内包二酸化炭素は、世界の温室効果ガス排出量の少なくとも 11 パーセントを占めているといいます。マイクロソフトは、新規に建設するデータセンターにおいて、この内包二酸化炭素に着目し、より少ない建築材料を特定し使用することで、コンクリートや鉄鋼の内包二酸化炭素を 30 から 60 パーセント削減できる可能性があるといいます。
また、マイクロソフトは、逆に炭素貯蔵材料を採用、推進することで、カーボンポジティブな建築に貢献できるといいます。このため、建物の基礎、構造、筐体向けの持続可能な素材を見つけるための研究に投資しているといいます。
最終的には、データセンターなどの建築物において、内包二酸化炭素量と廃棄物量をネットゼロにすることを目的にしているそうです。
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増えるデータ需要に対応しようと、国内でも様々な業界からデータセンターに参入があるようです。
大型データセンター国内急拡大 三井物産3000億円投資: 日本経済新聞
データセンターは大量のエネルギーを消費すると言われています。再生可能エネルギーのみで運営することは当たり前のことで、守られるべきことなのでしょう。先駆的に取り組みマイクロソフトの事例が参考になれば、いいのかもしれません。