Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

ハワイ観光局が希求するサステナビリティと自宅庭の持続可能性

 正月休暇が明けました。昨年よりはだいぶいいのでしょうがまだお正月を味わうというところまでにいきませんでした。オミクロン株が拡大の影響もあるのでしょう。なかなか旅に出ようとの気分にもなれません。

 そんな中、ハワイが今、観光客と地元住民の両方にとって良い方向に変わろうとしているといいます。これから訪れるハワイでは、これまでと違う経験ができるかもしれないそうです。

楽園が変わる、サステナブル観光にかじ切った米ハワイ州 - Bloomberg

 ブルームバーグによると、ハワイの先住民が主流派となった観光当局は、マーケティングよりもサステナビリティに焦点を絞った新たな戦略を練り上げているそうです。

 事前予約が必要となる観光スポットが増えているといいます。

マウイ島ワイアナパナパ州立公園のブラックサンドビーチ、あるいはカウアイ島のカララウトレイルを歩いてみたければ、事前に予約しなくてはならない。地元住民のために交通渋滞を和らげ、自然への負担を軽減するために、人気スポット10数カ所が要予約の対象に入っている。(出所:ブルームバーグ

 到着時に贈られるレイも変わるそうです。東南アジアから輸入されるランではなく、今後はハワイの花が使われるといいます。これまでは高いコストと環境に負担をかけていましたが、それが改善されるようです。

 

 

 ハワイ観光局は昨年11月、マラマ(思いやりの心)という概念を紹介するキャンペーンを始めたそうです。楽しむのはプールサイドではなく、もっとマインドフルな旅行者をターゲットにしているといいます。旅行者は1日を海岸の清掃や植樹作業に費やすことで、1泊分の滞在が無料になるといいます。

 国内では、森林や「鎮守の森」、里山などのうち、希少な動植物が生息していたり、原生的な自然が残っていたりする区域を環境省が認定し、生物多様性保全を強化する取り組みを始めるといいます。

私有林や鎮守の森など認定 生物多様性保全へ22年度から―環境省:時事ドットコム

 JIJI.comによえば、先のG7 先進7カ国首脳会議で、30年までに陸地と海域のそれぞれ30%を保護する目標に合意したことが理由といいます。国立公園といった従来の保護地域に加え、企業など民間所有の森林などを活用することで、目標の「30%」を達成を目指すそうです。

 こうしたことで、身近な自然が保護されればいいのかもしれません。

 

 

 記事は、「企業や金融機関が投資先や取引先を決める際、環境問題に積極的な企業を選ぶケースが増える傾向にある」と指摘し、「気候変動対策に加え、何らかの自然保全活動に取り組まないと、企業の持続性が問われる時代では」と語る関係者の声を紹介しています。SDGsやESGが重視されているということなのでしょう。しかし、それよりも身近な自然を大切にすることのほうがもっとな大事なことではないでしょうか。

 自宅の小さな庭にも小さな生態系があります。極力手を加えずにほったらかしのままにしています。あまり見栄えはよくないのかもしれませんが、それで小さな生物が息づいてくれれば、小さな庭の土も豊かになるのでしょう。夏にはあちらこちらで大葉の葉が茂り、秋にはたくさんの実をつけ、また来年春には芽吹いてくれるのでしょう。庭の木にもたくさんの木の実が実り、冬になると、その実を目当てに頻繁に野鳥がやって来るようになりました。それを眺めては自然のサイクルに感心します。これが持続可能性、サステナビリティということなのでしょうか。

 気候変動のことも気になるし、SDGsのことも気になります。それ以上に身近な自然をたいせつにしていかないと感じる今年の正月でした。