Up Cycle Circular’s diary

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プラスチックをなくせるか、東京湾にも堆積するマイクロプラスチック

 

 東京湾の海底に長い年月をかけ、マイクロプラスチックスが堆積しているといいます。

大きさは肉眼では見えない100 ~ 200μm(マイクロは100万分の1)が最多。個数は河口に近い方が多く、新しい地層ほど増える傾向にあった。(出所:東京新聞

 東京新聞によれば、東京農工大の高田教授の調査で明らかになったといいます。

東京湾の海底にプラごみの山 1964年東京五輪頃から堆積 魚介類や人への影響懸念:東京新聞 TOKYO Web

 材質は、レジ袋に使われるポリエチレン、菓子袋として利用が多いポリプロピレンとポリエチレンの複合素材、食品トレーなどのポリスチレンが多かったといいます。

 プラスチックスごみの多くが河川を経由して海へと流れ込み、それらがマイクロプラスチックとなり、堆積していったということでなのでしょうか。

 

 

海外の河川で始まるプラごみ回収プロジェクト

 プラごみ問題は世界においても同様で、世界各地の河川で、プラごみ回収の新しいプロジェクトが立ち上がり、プラスチックスが海に到達する前に収集することを目指していると、英ガーディアン紙が紹介しています。

Meet Mr Trash Wheel – and the other new devices that eat river plastic | Pollution | The Guardian

 非営利団体の「The Ocean Cleanup」が太平洋でプラごみ収集し、いくつかの河川においても同様に収集を続けています。この他にも、米国ボルチモアでは、「The Ocean Cleanup」が使用するごみ収集機に似た装置が稼働を始め、1日に17トンが収集されているといいます。ドイツ、英国、ポルトガル、様々な国で、色々な回収装置が開発され、稼働しているそうです。

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(写真:The Ocean Cleanup)

 ただ、こうした装置を開発する関係者は、「私たちが直面する最大の課題の1つは、水路のプラスチック汚染に関する規制の欠如と、問題に対する所有権と責任の欠如です」といっているそうです。

「プラスチックはまだ正式に水質汚染物質と見なされていないため、河川におけるプラスチック汚染の問題を解決する緊急性は、先見の明のある政府にかかっている」と言っているともいいます。

 

 

 プラごみを回収する人が一方で、それより多くのプラごみが海洋に流出し続け、それが人知れず、どこかに堆積していく現実。

 日本では4月、プラスチック資源循環促進法が施行され、使い捨てスプーンなどのプラスチックスの削減が事業者に義務付けられるといいます。

「海のプラごみ汚染を改善する一歩にできるかは、消費者の行動にもかかっている」と東京新聞は言います。これだけで十分なのでしょうか。

 プラスチックスが発明され、その利便性から瞬く間に普及拡大しました。「プラスチックスの時代」といわれた時期があり、何から何までプラスチックスへの置き換えを進めた結果です。

 無くした方が良いことは理解できても、容易くプラスチックスのなかった時代に後戻りすることはできるのでしょうか。まさしく難しい問題です。

プラスチックスを分解する酵素

 IDEAS for GOODによれば、スウェーデンのチャルマース工科大学の研究者たちが2021年10月、プラスチック汚染が深刻な地域ほどプラスチックを分解する酵素の量が多く、その種類も多いことを発見したそうです。

プラスチックを食べる細菌、世界中で出現。ごみ問題の救世主となるか | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

 それによれば、地中海や南太平洋などプラスチックス汚染が深刻な場所にほど、多くのプラスチック分解酵素が存在することがわかったといいます。

研究者たちはこの研究が、プラスチック汚染が微生物生態系に与える影響が測定可能であることを示す証拠になるとして、重要視している。また、この研究は、プラスチックが自然界で分解されるメカニズムに関する詳しい情報を提供したり、新しいプラスチック分解酵素を発見できる場所を示唆したりしている点において有用だという。(出所:IDEAS FOR GOOD)

 こうしたバイオテクノロジーの発展を待たないとプラスチックス問題の解決はないのでしょうか。