Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

人口減少の東京、消えゆく居酒屋、進むスマートシティ化、サスティナブルに近づくか

 

 いくぶん勢いに陰りが出てきたようだが、コロナの感染拡大が止まらない。いつになったら収束するのだろうか。

 コロナ渦の影響だろうか、東京都の人口が26年ぶりに減少に転じたという。転出が転入を上回り転出超過になったそうだ。

東京の人口が26年ぶり減、コロナ不安やテレワークで一極集中に変化も - Bloomberg

 この先、都市の風景は変わっていくのだろうか。

 都が人口流出を防ぐには、教養・娯楽、医療・福祉施設など生活に関する機能を充実させ、テレワークに対応した地域環境整備を行う必要があると、ブルームバーグは指摘する。

 そうなのだろうか。コロナ渦に合わせた都市機能のアップデートが必要になっていないだろうか。

 

 

消えてゆくのか、総合居酒屋

「第6波のピークは、全国の新規感染者数が1日12万人超となる辺りだろう」と、そんな予測するのは、外食大手のワタミの渡邉美樹会長兼社長。

ワタミ渡邉美樹氏「居酒屋市場は永遠に戻らない」 | 外食 復活への分岐点 | 外食 復活への分岐点 | 週刊東洋経済プラス

「ピークアウトした後も3月中旬まではダメだろうという想定の中で動いている」。

まん延防止等重点措置が適用されていない地域でも、この山の高さゆえに消費者心理がより冷やされる。(出所:東洋経済プラス)

 さらに、「コロナ禍を機に、人々のライフスタイルは変わり「飲みニケーション」もなくなった」、「コロナが5類感染症に分類されたとしても、居酒屋のマーケットはコロナ前比で7割にまで縮み、永遠に戻らないのではないだろうか」と、最悪の状況を想定する。

 少し悲観的過ぎると思えるが、最悪を想定しないと、斬新なアイデアも生まれないのだろうか。 

 これまでに、ファストフードや焼き肉、すしなど、新たなブランドを次々と立ち上げ、コロナ後を見据えて業態作りを進めているという。

 そればかりでなく、海外への本格進出を図るそうだ。それにはコロナ後の円安対策という意味合いもあるという。為替レートによって、国内よりも大きな利益を得られるだろうと予測を立てる。

 

 

オフィスビル内のスマートなフードデリバリー

 一方、三菱地所は所有するビル「大手町フィナンシャルシティグランキューブ」で、ロボットを活用した「フードデリバリーサービス」を期間限定で始めたという。

「ロボットフレンドリー」な環境を構築 ロボットを活用した次世代型サービスを推進(三菱地所)

 フードデリバリーサービスと運搬ロボット、ビル内のエレベーターなどの設備を連携させ、ロボットが屋内外の飲食店舗からオフィスまで食事を運ぶそうだ。

 期間終了後は、抽出された課題をもとに精度の向上を検討していくという。

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(写真:パナソニック

スマートシティ」の推進とともに、DX(デジタル・トランスフォーメーション)により生活者が暮らしやすさを実感できる新しいまちづくりを展開していく、と三菱地所はいう。

 また、パンデミックによる非対面・非接触のニーズが急速に高まるなど、ロボットだからこそできる業務が拡大しているという。それに加え、足下で顕在化する人手不足、この先も少子高齢化によりますます顕著になっていくことが危惧されている。

 このコロナ渦と脱炭素化の動きで、改めて「スマートシティ」が見直され、その方向に進み始めたのだろうか。都市の効率化は利便性の向上につながり、エネルギーの効率使用にも寄与、貢献するはずである。

 こうしたことで魅力ある街になっていくかもしれないが、従来のような労働需要はなくなっていくということであるのかもしれない。