熊本県で、県産アサリ再生への機運が高まっているという。志ある漁業者が春の出荷再開を見据え、今できることをやり始めているという。
偽装をチャンスに…熊本県産の漁獲回復目指す「アサリ農業」|【西日本新聞me】
幼生から稚貝、成貝へと育て、“天敵”対策でハウス栽培のように網で保護し、土壌も改良する-。打開策は「アサリ農業」への発想の転換だ。(出所:西日本新聞)
記事は、偽装の実態解明は行政や捜査機関に委ねるしかないと指摘する。それだけでいいのだろうか。これまで幾度も産地偽装は繰り返されている。
三菱商事が農作業の記録や作物の生育状況をデータ化し、農家と外部の関係者が共有する新たなサービスを始めるという。
三菱商、農業生産「見える化」へ 自治体や流通業者とデータ共有 | 共同通信
共同通信によると、共有先は農家側が選べ、農協や自治体、流通事業者らを想定しいているという。
安心、安全の観点から高まる生産過程の「見える化」への需要に対応する。農協などには効果的な栽培支援や収穫時期の予測に役立ててもらう。(出所:共同通信)
これまで、作業内容を紙に記録し、外部へファクスで送るといったアナログな手段で情報を管理することが多かった農業において、データの効率的な共有により、農家の負担軽減につなげるそうだ。今春に試験的に運用し、7月をめどに開始するという。
農業ばかりでなく、産地偽装の巣窟になりそうな他の産業においての利用があってもいいのかもしれない。
鳴門産わかめの産地偽装に関わった静岡市の食品販売業者をテレビ静岡が取材し、「安くて買ったら中国産だった」と産地偽装を仕入れ元のせいにする社長の言葉を紹介する。
逮捕前の社長直撃「産地偽装したワカメをたまたま買った」 中国産を“鳴門産”と偽装【静岡発】
真実は何処にあるか定かではないが、工場からは中国産わかめが押収され、それを鳴門産と書かれたパッケージに包装したことは疑う余地がないのだろう。良心があれば、その時点で産地偽装は防げたはずである。
これが稀なケースなのか、定かではないが、誰が最終的には産地を保証するのだろうか。
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「今、大切なことは、熊本から本物の正しいアサリしか出さないこと」と浜口組合長。宮田さんも「本物を全国の人に味わってもらいたい。食べれば外国産との違いが分かるはず」。(出所:西日本新聞)
産地偽装を排除するには、流通業界が自ら変わっていかねばならないのだろう。
熊本県のあさり漁師は、偽装問題をチャンスととらえているという。流通業界も同じではないであろうか。