Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

ウクライナ人道危機、日本には日本らしく振舞うべきことがあるのではなかろうか

 

 ウクライナ避難民の受け入れ拡大などを政府が決めたという。「ウクライナ避難民対策連絡調整会議」を新設し、生活支援などを検討するという。

ウクライナ避難民受け入れ拡大へ政府が会合 「我が国頼る人に支援」 [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル

現在のウクライナ人の受け入れは、日本に家族や知人らのいる人が中心だが、家族らがいない場合でも、宿泊先の提供や当面の生活支援などをすることを確認した。査証の申請手続きを簡素化し、新型コロナウイルスの陰性証明書がなくても水際対策での入国拒否はしないことなども決めた。(出所:朝日新聞

 難民受け入れにあまり積極的と思えなかった日本の政策変更につながっていくのだろうか。

 

 

 人道的な見地からすれば、積極的に難民を受け入れ、支援を続けるべきことなのだろうが、難民問題は難しい。

 シリア内戦で大量の難民が欧州に押し寄せ、欧州でさえ、その対応に苦慮した。しかし、今回のウクライナからの難民に対しては対応が異なるといわれている。

CNN.co.jp : 難民に対する「選択的思いやり」、ウクライナ戦争が見せつけた欧州の現実 - (1/2)

 CNNによれば、UNHCR 国連難民高等弁務官事務所は、300万人のウクライナ難民が欧州各国で無条件に受け入れられていると指摘し、「世界中で避難を強いられたほかの8400万人にも、同じ連帯、同情、支援が広がることを望む」と訴えているという。

人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチのジュディス・サンダーランド氏は「同情心や連帯感は、見た目や宗教が自分たちと同じ人たちだけでなく、助けを必要とする人全員に行き渡らなければならない」と訴える。(出所:CNN)

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 今起きているウクライナとロシアの戦争が遠い地での出来事と思えない。連日、首相がロシアを厳しい口調で糾弾し、経済制裁が強化されているのを目の当たりにしているからだろうか。

 

 

 これまで平和慣れしていたことを思い知らされる。

 世界には良心、理性もなく、意図も容易く戦争に突き進むことができる人もいることを知る。そんな現実をまざまざとみていると、日本政府の対応はこれでいいのだろうかとの思いも生じる。唯一の同盟に頼り、それに縛られて隣国と仲違いするようでは、少々危険なように感じる。国によって様々な利害があるのだろう。その利害対立に巻き込まれてしまったら、平和はおろか、安心安全も脅かされるだけだ。

 日本には平和憲法がある。こうしたことに断じて抵抗し、平和を希求し、人道、人権を守っていくことが、戦後日本の使命ではなかったのだろうか。この戦争を通し、またウクライナ避難民支援を通して、このことを改めて認識すべきなのだろう。

 平和、安心安全が何よりのものであると痛切に感じる。