Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

アースデイ、自然の成り立ちからビジネスを見つめ直してみるひととき

 

 アースデイ、地球環境保護のため、毎年恒例で、世界中で様々なイベントが開催される。2022年の公式テーマは、「Invest In Our Planet(私たちの惑星に投資を)」。東京でも、「アースデイ東京」が2001年から始まり、毎年代々木公園でイベントが開催されている。

(画像:アースデイ東京)

 アースデイ東京の今年のキャッチコピーは 「スマイル 100 チャレンジ!~ 多様性の風 ~」だという。アースデイ東京によれば、この100のアクションを生みだすために、さまざまな団体との100のコラボも目指すという。すべてのアクションは、多様性を重視する、他者を尊重する、自然や環境を傷つけないなど、守るべきガイドラインに基づき作成するそうだ。この100のアクションは、1970年最初のEarthDayの理念に立ち返るための意思表示とし、「一人ひとりが、地球のためにできることを、自分ができる場所で、自分ができるアクションを行う」という。

 

 

 アースデイ東京の開催期間は、3月11日の東日本大震災追悼の日からはじまり、4月22日の『アースデイ』をピークに、5月30日のゴミゼロの日までを会期とするという。また、この期間に、アースデイ東京の実行委員長を20年務めた故C.W.ニコルが日本の未来のために遺した森とその軌跡を紹介する展示会が開催されるそうだ。

アースデイ東京実行委員長を20年務めたC.W.ニコルが遺した想いを形に。「『森はよみがえる』C.W.ニコルが遺した日本の未来展」を開催。|アースデイ東京のプレスリリース

日本の自然に魅せられ日本人になったC.W.ニコルは、自然破壊が進む現状を憂い、36年前から森の再生に取り組みました。100年先の日本の未来を想い描き、自ら行動した証がアファンの森です。アファンの森では、現在長野県の絶滅危惧種が60種以上棲息する森になりました。(出所:アースデイ東京)

「森はよみがえる」こと、人が思い描き行動することで「未来は変えられる」 ことを受け取って欲しいとアースデイ東京はいう。

 

 

 米国のアマゾンのAlexaユーザーは、1本の木を植えるために1ドルの寄付が、アレクサを通じてできるという。植えた木の数はAmazon Payのアカウントに記録することが可能で、自分の植樹の記録をスマホタブレットから確認することができるという。

「Alexa、木を植えて」で地球に木が1本増えます | ギズモード・ジャパン

 また、アマゾンは、「One Tree Planted」という環境保護団体に100万ドル(約1億2000万円)の寄付を行なうとも発表したという。

(写真:アースデイ東京)

 アースデイ期間中に、地球環境のことを少しばかり考えてみるのもいいのかもしれない。

 森林の再生が進めば、二酸化炭素の吸収源となり、カーボンニュートラルの実現に貢献するのかもしれない。また、それをクレジットとしてビジネスにすることもできかもしれない。こうしたことよりも、まずは失われた自然を回復していくという思いが何よりも大切なことなのだろう。

dsupplying.hatenablog.com

 

 

  アースデイ東京の今年のテーマが「多様性の風」という。𠮷野家の元常務の問題発言のことをまた思いだす。名を馳せたマーケターだったというが、データばかりを重視するようになって、そのデータのもとになる人の心や感情を忘れていたのではないだろうか。データや人の心を利用することばかり考えるのでなく、尊重し合うと精神があれば、間違いを起こすこともなく、もっとマーケティングが有用なものとなっていくのではないだろうか。

吉野家に「マーケティング」は要らない: 日本経済新聞

今回の問題をマーケティングの観点からとらえると、吉野家に限った話ではないはずだ。データサイエンスのような万能にみえる分析手法が簡単に手に入ると、成績をすぐに出そうと短期的な成果を求めるようになる恐れがある。目先の数字だけを追ってしまい、長期的に取り返しのつかない施策にもかかわらず、王道のように、外連味(けれんみ)もないように振りかざしてしまう愚策に出る。(出所:日本経済新聞

人をより良き方向に導くのがマーケティングという学問」というフィリップ・コトラー氏の持論を日本経済新聞は紹介している。