Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

もっとサステナブルに、輸入資材高騰の影響を受けない農業、養殖に可能性を見出すシェフ

 

 富山市大沢野町の山あいで、「循環型農業」を営む農業法人があるといいます。この法人は、コメや野菜づくり、養鶏業を営んでいるといいますが、輸入飼料に頼らないため、昨今の国際情勢により家畜用飼料が高騰の影響を受けていないといいます。

飼料高騰の影響なし “輸入”に頼らない「循環型農業」 旨味と安心感で1,000軒の顧客【富山発】

鶏のエサを、ここで作ったコメや近くの施設から分けてもらった廃棄される野菜などから作る。そして、その鶏の糞をたい肥として土に返し、野菜やコメ作りに生かしている。農薬や化学肥料は使わず、作物生産や養鶏に必要なほとんどの資源を、自らの農場内で賄っている。(出所:FNNプライムオンライン)

 この農業法人「土遊野(どゆうの)」の河上代表は、「日本にこんなに資源があるけど、そうじゃなくて、外の遠く離れた資源に頼る、依存していく社会、暮らしには危機感を持っている」とFNNの取材でそう話しています。

 こんなご時世だからでしょうか、共感してしまいます。

里山での循環型の農業でやっていける。仕事がある。暮らしていけるという、1つのあり方を伝えたい。そのために挑戦している」とも話しています。

 

 

「かつては高級食材を多用するのがラグジュアリーだった… しかし、今はそうではなくなってきた」。

第一次産業への貢献。京都のシェフが考える「料理人にできること」 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 京都のある料理人が、「天然魚を追い求め続けたら、いつかはゼロになってしまう日がくることを自覚しなければいけない」といい、養殖魚の可能性を追求しているそうです。その背景には、今から始めないと間に合わなくなるという危機感と使命感があるといいます。

 また、それは農業に対しても同様で、仕入れ先の農家との付き合い方にそれが現れているといいます。

顔を見て、話し合って、お互いを信頼し合ってから野菜を仕入れるという。だから、京野菜固執することもなければ、名前のある農園やブランド野菜だからということで仕入れることもない。単純に高価なものを仕入れて、高額で売るということではなく、時間をかけて土を育てて野菜を作っている農家に対してはきちんと対価を払っていきたいという思いが強い。(出所:Forbes)

 こうすることで、経済的な循環が生まれ、後継者不足の課題の解決の役に立つはずだと、この料理人は考えているそうです。

 

 

 意識の変化が少しずつ進んできたのでしょうか。「サステナブル」、持続可能性が理解が深まっていけば、社会の雰囲気も少しずつ変わっていくのではないでしょうか。そのためには、Forbesが京都のレストラン「チェンチ」の取り組みが理解され、同様な取組みが増え、その輪が拡大していけばいいのかもしれません。

 国の「カーボンニュートラル宣言」で活気づいたグリーンが、その後の情勢の変化で曲がり角を迎えていないでしょうか。大きく脚光を浴び加速していくのかと期待したものですが、注目が集まれば、怪しげものが出てきたり、また、変化していこうとする流れに抵抗する力が生じているようにも感じます。

 元の木阿弥になってはならないはずです。より良くしていくためには、進化を止めてはならないのでしょう。