日本の上空を北朝鮮のミサイルが5年ぶりに通過していったといいます。
10月には入り値上げラッシュがピークを迎え、6700品目が値上げになるそうです。電気料金はまだ天井が見えていないようです。状況が日増しに悪化しています。
「日本は国難とも言える状況に直面しています」と首相も昨日、所信表明でそう指摘しました。
しかし、状況の悪化を説明し問題を羅列しては、こう対処していくというだけの所信表明でした。国民生活を「守る」と強調しますが、あれやこれや手を広げて実現できるのだろうかと疑念が生じます。それよりは確実に実現可能なことを述べ、それによって、今、何が達成できるのかを素直に語って欲しかったです。
「この国の未来を切り拓いていきたい」と首相は結語でそう述べています。どんな未来を目指しているのでしょうか。
気になる文言がありました。「防衛費の増額が最優先の使命、課題」とし、その背景には「ウクライナは明日の東アジアかもしれない」との強い危機感があるといいます。抑止力と対処力の強化が避けれられないといいます。
ウクライナ危機が長引き、ロシアが劣勢に回り、ついに予備役を招集、投入する事態になりました。戦争がひとたびおきてしまえば、国民までもが巻き込まれるになってしまうということではないでしょうか。どんなに増強しようが、それは無意味なことです。
武力に頼らず、断じて武力衝突は許さず、平和を追求する、その強い信念がない限り、衝突の危険は回避できないということは歴史が証明しているのでしょう。
「信頼と共感」。この姿勢を大切にしながら、正道を、一歩一歩、前に向かって歩んでいく。(出所:NHK)
倫理に反し、法に振れなければ人権を無視するような団体と癒着し、関係を絶つとはしたものの、未だそれを擁護していて「正道」を歩むことはできるのでしょうか。
こうした言葉が結語で表現されるということは、現実はそうなっていないということではないのでしょう。
「信頼と共感」、いつまでも経済や防衛ばかりを前面に出すのではなく、またそれを解決策とするのではなく、人権の回復と包摂的な社会の実現がこの国最大の課題ではないかと強く感じます。
「賃上げ」「リスキリング、学び直し」こそが喫緊の課題なのでしょう。
教育というのは本来「共に生きる方法を教えるもの」であるはずなのに、いまは「自分だけが生き残る方法を教えるもの」になっています。それでは誰も生き残れないのではないでしょうか。
— 山口周 (@shu_yamaguchi) 2022年10月3日
学び直しで、こうようなスキルが身につけばいいのかもしれません。こうした心があってはじめて経済が再生していくのではないでしょうか。
製造業GXのカギ 欧州発「緑のリスキリング」: 日本経済新聞
昨今では、「緑のリスキリング」という言葉も登場しているようです。
☆
「賃上げ」、これまでの方法論を否定してでも、実行を求めるべきなのでしょう。できないはずがありません。条件を付けれるから、それができない理由になっているのではないでしょうか。
「参考文書」
岸田首相が所信表明 学び直し支援 5年間で1兆円投入 [全文も] | NHK | ニュース深掘り
岸田首相「守る」9回言及 苦境下、指導力アピール―所信表明演説:時事ドットコム
グリーン・スキルは新たな成長事業、人材価値をもたらす〜世界のグリーン・リスキリングへの取り組み〜|後藤 宗明(一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ代表理事)
2030年人材の余剰460万人? 広がる“生活防衛のリスキリング” | NHK | ビジネス特集