Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

【持続可能な社会へ】拡がるCO2排出量の見える化、ビジネスモデル見直しのきっかけにできないか

 

 スイスの高性能ランニングシューズブランド「On」が、日本国内で22年10月から100%リサイクル可能なシューズのサブスク「Cyclon」を始めたといいます。

超斬新「靴」サブスク 100%リサイクルの無限ループが顧客を魅了:日経クロストレンド

 月額は税込みで3380円といいます。

最初にサブスク専用シューズの「Cloudneo(クラウドネオ)」が1足送られてくる。その後、6カ月ごとに新しいCloudneoとの交換をリクエストできる。(出所:日経クロストレンド)

(写真:ON)

 6カ月で約2万円、高機能シューズとしては平均的な水準になるそうですが、トウゴマの実などバイオ素材で作られ、なおかつ100%リサイクル可能であることから、使用しているユーザー自身が、地球環境に優しい行動をできていると感じるサブスクといいます。

 

 

ランニングシューズ「ON」のサブスク

「ON」がこのサブスクリプションサービスのプランを発表して2年ほどの時間が経過します。

サブスク限定シューズとすることで、「作る→使う→再利用する→作る→使う→再利用する……」という無限ループを確実なものとし、それに共感した顧客とつながり続ける。完全循環型でかつ交換可能とあって顧客は安心して使い倒すことができる(出所:日経クロストレンド)

「ON」は当時、一定の需要が見込めない地域には発送しないと条件を付けていました。

 シューズの製造過程で発生する二酸化炭素(CO2)総排出量の2~5%が配送過程で発生し、輸送コンテナの中にシューズが数足のみという事態を避けるとの意思を表明していたのです。

dsupplying.hatenablog.com

 やっと日本でも始まったのか思います。

サステナブルな一面に魅力を感じて利用しているユーザーは非常に多い」と、オン・ジャパンの米川氏が語っているといいます。

 

 

二酸化炭素排出の見える化

 二酸化炭素(CO2)排出量の可視化サービスが活発化してきています。マイクロソフトやグーグルなども独自のプラットフォームを開発しています。

 企業に対する気候変動リスク開示義務などにより、日本でもCO2排出量管理、計測と見える化に対する需要は増加しているそうです。

24億円調達の「CO2可視化」ゼロボード 商社や銀行と組み差別化 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 そんな中、2021年9月創業のスタートアップ「ゼロボード」が事業を拡大させているといいます。

ゼロボードは、サプライチェーンや商品ごとのCO2排出量を算出し、ダッシュボードで「見える化」するとともに、国内外の開示形式に合わせて出力するソフトウェアサービスだ。(出所:Forbes)

(資料:ゼロボード)

 会社を立ち上げてわずか1年余りで、約2000社に導入されているといいます。

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 外部からの要求に従って、二酸化炭素排出の見える化に取り組む、排出削減に取り組む。それはそれで必要なことなのでしょう。

 それで終わらせたらもったいないような気がします。そのデータを元にして、「ON」のように新たなビジネスモデルの開発に役立たせていくことはできないのでしょう。そうしてこそ、サスティナブル、持続可能な社会に一歩近づいていくのでしょう。

 

「参考文書」

ゼロボードが岩手銀行および金ケ崎町と地域脱炭素に向けた協定を締結|株式会社ゼロボードのプレスリリース