生成AI「ChatGPT」が話題になり、マイクロソフトもこの技術を使ってチャット検索「新しいBing(ビング)」をリリースし、スマホ版も登場したそうです。
長くグーグルが牛耳っていた検索市場に変化が起きる可能性も指摘されています。
一方で、問題も指摘され、不適切な発言したり、好ましくない態度を取ることもあるようです。
マイクロソフトは、改善を続けているとしているといいますが、この先、どう改善され、また何か別の問題が生まれるのか気になるところです。
熱狂に沸く半導体業界
こうした「ChatGPT」のような「生成AI」の旋風で、半導体メーカーも熱狂に沸いているそうです。
大量の演算能力が必要となり、半導体業界にとっては新たな成長につながると期待しているようです。
生成AIに沸く半導体業界、未来のドル箱狙う | The Wall Street Journal発 | ダイヤモンド・オンライン
記事によれば、米半導体大手エヌビディアのCEOは、「AI技術が転換点に達した」との認識を表明し、「生成AIの多才さと優れた能力を目の当たりにし、世界の企業がAI戦略の策定・実行が急務だと考えるようになった」と述べたそうです。
将棋の世界では5冠の藤井聡太さんはAI将棋ソフトを相手に指し手の練習し、実力を伸ばしています。藤井さんが使うPCには、半導体メーカ「AMD」が提供した100万円もする高価で高性能な半導体が使われているといいます。
ハードウェアの進化がAIの進歩を生み出し、また、それを利用する人間が想像力を強化していくということなのでしょうか。
使用制限
一方、「ChatGPT」の使用を制限する動きも広がっているといいます。
米アマゾンは、機密情報を共有しないよう従業員に警告し、また米国の大学のいくつかでは、教室での「ChatGPT」の使用を禁止しているといいます。試験や課題での不正行為をより容易にする可能性があると懸念を示しているそうです。
こうした動きに追従するかのように金融機関においては、JPモルガン・チェースが「ChatGPT」の使用を制限したといいます。
JPモルガン・チェースも従業員によるChatGPTの利用を制限 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
チャットボットの利用者は、規制文書や決算報告書の要約など、多くの利用例を実証しているが、その正確性には懸念が残る。(出所:Forbes)
利便性の追求にも制限が加わるのもどうかと思いますが、行き過ぎればモラルの崩壊も招きかねず、また、本来創造性を育まなければならないところで、意図も簡単にそれらしい答えが用意されるべきではないのでしょう。
想像し思考して創造することは元来楽しいはずなのに、それが利便性によって奪われてしまったなら、進歩が停滞する危惧があるのかもしれません。
アップルの動きは
アップルが今の動きを静観しているようだといいます。
アップルが「AIチャットボット戦争」を静観している理由 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
アップルが同様なAIを開発していないことはないとの見方がもっぱらのようですが、アップルは、それを、いつ、どのようなかたちでデビューさせるか、慎重に検討が重ねているようだと記事はいいます。
こうした騒ぎが起こることを想定して慎重に思考して、想像力を使って戦略を練っているのでしょうか。
「参考文書」
スマホ向け「BingチャットAI」でグーグルを猛追するマイクロソフト。責任者が「大きなチャンス」だと語ったワケ | Business Insider Japan