米ファストファッションの「FOREVER21(フォーエバー21)」が日本に再上陸したといいます。
新生フォーエバー21は、かつての「大量生産・大量販売・大量廃棄」というイメージからの脱却を目指し、「サステナビリティ」に力を入れているそうです。
再上陸のフォーエバー21 大量生産から脱却でハイクオリティな商品へ | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
デニム製品は、デニム生地の二次加工における水の水質量を一般的なジーンズと比べ90%削減。インナー製品は、インドで原料を調達したオーガニックコットンを使用している。今後、不要な衣料品の回収が進めば、リユース商品の展開なども予定しているという。(出所:Forbes)
脱「大量生産・大量販売・大量廃棄」
日本市場から撤退して3年、5年で売上高100億円を目指し、ECをメインにし、今後15店舗の展開を目指すといいます。
記事によれば、日本展開におけるパートナーはアダストリアで、「適時・適価・適量」とのアダストリアの強みを活かし、日本にローカライズされた商品展開を実現していくそうです。
「クオリティが高くて、サステナブルで、なおかつデザインもかっこいい。そうなった時にはじめて本当にかっこいい商品になると思うんです」とアダストリアR&D本部クリエイティブディレクターの野田氏は述べ、「洋服はあくまでアウトプットの手段なので、ブランドの意思を今後も伝えていけたらいいですね」と語ったといいます。
時の移ろいを感じます。単なる流行りではなく、それが文化となり、定着していけばいいのでしょう。
デザイン思考
「これまでの価値観の外に、新たな価値観をつくることは文化をつくること」。
そんな課題解決のために「デザイン経営」が注目されるといいます。
さよなら、KPI思考。デザイン集団はイノベーションをこう生み出す | Business Insider Japan
デザイナーとは本来、物をつくることが好きで、それをせずにはいられなかった人たち。頭だけでなく、手を動かしながら物事を考えて、そこに意味を見出したり、つくり上げたりすることができる人々です。(出所:Business Insider Japan)
KPI的な思考ではなく、クラフト的な能力や思考を取り入れていくことが、真のデザイン経営につながっていくといいます。
デザイナーは思考を『物質化』するといいます。商品というカタチにするだけではなく、文章やダイアグラム、スケッチやモックアップなど、何らかの認知可能な形にするそうです。それによって「目指すべき像が明確になり、議論をドライブしていくことができるようになる」といいます。
こうした考えをもとに、目の前のKPI達成とは別の視点で思考と試行を繰り返してこそ「望ましい未来」が実現できるといいます。
生成AI「ChatGPT」と同様、人間の脳も無限可能性を秘めているのかもしれません。
組織の壁を超えるバーチャルオフィス
伊藤忠商事が「バーチャルオフィス」という新たな取組みを4月から始めるといいます。
組織の壁を越えて社員がオンライン上でチームを組成し、組織横断的な案件を推進を可能とするようにするそうです。担当業務とは別に1日最大1時間、週5時間までを協業案件に充てられるようにする
組織横断協業プラットフォーム「バーチャルオフィス」の導入について|プレスリリース|伊藤忠商事株式会社
「バーチャルオフィス」では、自らが高い関心・熱意を持つ案件に、本業以外の細切れの時間を利用して希望する社員のみが携わることが出来ることになるといいます。
組織の縦割りは、組織間の人員やリソースの効率的な共有を阻害し、ときにサイロ化を生み出すといわれます。こうした弊害を乗り越え、組織を越えたアイデアやリソースを共有するのが「バーチャルオフィス」といいます。
先に実施したトライアルでは、参加者の91%の社員が働きがいを感じ、「バーチャルオフィス」を通じた自身の成長や人脈の広がり等に満足していたそうです。本業以外の細切れ時間を活用しても、本業への支障もなく、また多残業といった問題にも繋がらなかったといいます。生産性向上の良い事例なのかもしれませんし、こうしたことから企業文化が醸成されていくのかもしれません。
まとめ
ツールであるはずの生成AI「ChatGPT」が注目され、ツールがひとりでに問題を解いていくれるような錯覚に陥ります。しかし、それに頼らなくて人間には問題を解く力が十分にあるようにも思えます。
ツールはツールとして使うべきであり、悪用したり、間違った使い方をすれば、それが新たな問題を引き起こしてしまうのかもしれません。その使用を制限したり、それを適切に使用する能力は人間にあるということを忘れてはならないのでしょう。
「参考文書」
「FOREVER 21」がついに日本再上陸!2月21日(火)9時より公式WEBストア .stにて販売開始|株式会社アダストリアのプレスリリース