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【人的資本経営】業績好調なユニクロ、個人の自己実現が企業成長の秘訣なのか

 

ユニクロ」「GU」などを展開するファーストリテイリングの業績が好調のようです。ユニクロの海外事業が好調で、上半期の業績が上振れ過去最高益を更新したといいます。2023年8月期通期の連結営業利益予想を3600億円へ上方修正したそうです。

ファーストリテ、通期予想を上方修正 海外好調で上期最高益 | ロイター

 記事によれば、柳井正社長は決算会見で、売上収益の2ケタ成長を継続し、10年程度で10兆円を目指す方針を明らかにしたそうです。柳井社長は「これまでと同様に高い目標を掲げ、逆算して達成してしていく」と述べたといいます。

賃上げ

柳井社長は「日本の若い人の報酬は非常に低い」と述べ、人材確保や成長のために賃金上昇に向けて取り組んでいくとした。(出所:ロイター)

 国内従業員の報酬水準を最大4割引き上げることにより、人件費が増加、下期の販管費比率の上昇を見込むものの、早期に改善させるとしているそうです。

今は買う人の時代

当たり前のことを当たり前にしている。それだけなんですよ。会社の存在意義やビジョンをしっかり共有し、それを社員全員が意識して仕事に取り組んでいる。商売の原点をきちんと守っているだけです(出所:Forbes)

ユニクロ柳井正の仕事論──ビジネスは「向き不向き」ではない | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 柳井社長語録をForbesが紹介しています。

「小売りの世界は、以前は生産者の時代でした」と柳井社長はいいます。そして、「今は買う人の時代になっている」といいます。

「かつては業者が『うちは販売だ』『うちはモノをつくる』『うちは物流』と勝手に決めていたわけですが、本当に買う人の立場に立って責任を持って商売しようと思ったら、企画から生産、物流、販売まで、一貫して手がけるのが自然なわけです」と語っています。

買う人とモノをつくっている人のインターフェースに立って、そのすべてをコントロールできることは、企業として理想的でしょう。リスクは100パーセント自分たちにあるけれど、リターンも100パーセントある。これも商売の原点です。(出所:Forbes)

SPA 製造小売業

 柳井社長が目指した「SPA 製造小売業」が見事に開花したということなのでしょう。どの産業においても、このマインドが必要ではないかと思います。しかし、カタチだけを模すのではなく、どこまで本質に迫って、柳井氏の思想に近づけられるかということのようにも思います。

 一方で、SPAとしての成功を追い求め、がむしゃらに走り続けた結果、「買う人の時代」に気づけたのかもしれません。会社のしくみ作りに終わりはないのですが、それがよりよいものとなって定着し、そこから生まれた広い意味での「余裕」と、それまでの経験と学びからの結果のようにも思えます。

人的資本経営

自己実現には、個人として能力が上がる側面と、実際にそれが実行できるという2つの側面がある。双方とも、自分で成果を出して初めて実感できるものです。しかし当然、安定している会社では成果は出しにくいでしょう。それでは自己実現に結びついていかない。会社の成長というのは個人の成長のためにも絶対に必要なことなんです。(出所:Forbes)

 人的資本経営の重要性が昨今説かれるようになっています。今この時代に必要な要素が新たな言葉となって説明されているのかもしれません。

 様々なノウハウやハウトゥーが語られ始め、言葉の定義が補完されていきます。

 しかし、本質は、柳井氏の言葉の中にあるのかもしれないと感じます。こうした思いや願いを実現させようとし、それをしくみに落とそうすることで、その願いが実現するのではないでしょうか。

 何事もカタチを模しただけでは先行く者より得るものは少ないのでしょう。その本質に迫り、さらに発展させるべきなのでしょう。そうなると社会にもよい影響をおよぼしていくようになりそうです。

 

「参考文書」

ファストリ株急伸、「中華圏頼み」脱却を市場評価 - 日本経済新聞