欧米の金融業界で急速にAIの活用が進んでいるようです。
JPモルガンに後れを取るな-世界の銀行がAI活用競い合う - Bloomberg
進化しつつある技術と想定される事業への影響に対する関心が広がる中、金融業界ではAI革命が猛烈なスピードで進んでいる。(出所:ブルームバーグ)
記事によれば、各行はAI関連の人材確保を急ぎ、その中でも、米銀最大手JPモルガン・チェースが、他行の倍近い人材募集するなどして、一歩抜きんでているそうです。
「企業はAIが真に役立つ分野を特定し、上級幹部と共にロードマップを作成しスタッフを訓練すると同時に多くの専門家を採用する必要がある」と、コンサルティングファームの識者が語っています。
知的財産権についての配慮や規制環境の不透明、システムが真実らしく聞こえる情報を作り出してしまういわゆる「AI幻覚症状」に対応するため、リスクの枠組みを設計し直す必要もある。(出所:ブルームバーグ)
AI利用の環境が整うを待つのではなく、自らの手ですべてを解決し、環境を整えていくのが欧米流ということなのでしょうか。
日米での取り組みの違い
日本のAI活用に遅れはないのでしょうか。DXで出遅れた上に、またAIでも同じ轍をふむことになってしまうのでしょうか。
相も変わらず「ソフトを他人に作らせる日本、自分で作る米国」 | 日経クロステック(xTECH)
「ソフトを他人に作らせる日本、自分で作る米国....」
日本企業は自社で利用するソフトのほとんどをIT(情報技術)企業に開発させているのに対し、米国企業はソフトを内製する比率が高い」「日本のソフト開発技術者の大半はIT企業に所属するが、米国のソフト開発技術者の大半はIT企業ではなく一般企業に所属している。(出所:日経クロステック
2013年に出版された書籍の巻頭に記されている言葉といいます。この傾向に変化はあるのでしょうか。
日本は、ソフトウエアなど目に見えないものを自ら描き、使いこなすのが苦手と記事は指摘し、ついつい無視ないし軽視してしまい、「ソフトを他人に作らせる」ことになり、要は他人事にしてしまうといいます。
そして、それは10年前も今も変わっていないようだともいいます。
ChatGPTの導入で終わる日本のDX
さらにChatGPTの導入で、日本のDXが終わりかねないと、心配する声もあります。
コロナ禍収束後に変革は無理、DXが速攻でChatGPTに置き換わる日本の惨状:日経ビジネス電子版
何せ生成AIは「おもろい」し、業務変革がどうのこうのといった面倒くさいことは言われない。それにリポートやプレゼン資料の作成などでかなり役立つ。「うちのDX、もうこれでいいじゃん」なんて声が上がりそうな雲行きだ。(出所:日経ビジネス)
極端な例なのかもしれませんが、こういう現実もあるのでしょうか。全部が全部ということではないのでしょうが、実態はどうなっているのでしょうか。