コメの平均店頭価格が再び上昇となったようです。農林水産省の発表によれば、8月4〜10日の価格は前週に比べ195円高い3737円だったといいます。政府備蓄米の販売ペースが鈍化しているようです。
コメ、195円高=再び上昇、5キロ3737円に―農水省 | 時事通信ニュース
一部店舗では4000円超高値の新米も並び始め、この影響もあるといいます。出回りはじめた直後の新米価格は高く、徐々に価格が下がるのが例年のパターンといいます。今年の新米価格、今後のコメ価格はどうなるのでしょうか。
「令和のコメ騒動」、農水省が需要を見誤り、長く続けた減反政策でコメ不足となり、価格が高騰したといわれます。その他にも気候変動の影響による収量減や硬直的なコメ流通の問題も指摘されました。政府は政策を転換し、「増産にカジを切る」といいます。
しかし、その前近代的思考のままではこれからの気候変動時代におけるコメ生産が心配になります。改革、農業においてもイノベーションが求められていそうです。
乾田直播水稲栽培
松屋フーズホールディングスが農業スタートアップ「NEWGREEN」などと組み、水田に水を張らない農法でのコメの生産を始めたそうです。
松屋フーズが水張らない稲作 26年に牛丼に活用、仕入れコスト半減へ - 日本経済新聞
コメの生産が異常気象による渇水などの影響を受けるなか、品質確保や安定調達にもつなげ、仕入れコストも半減させる。(出所:日本経済新聞)
牛丼チェーン「松屋」での活用に加え、稲作運営への参入も検討するといいます。

松屋が採用するのは「直播・節水型栽培」といわれるもので、「乾田直播き」とも呼ぶようです。水を張らない田に種籾を直接播き、その後湛水することなく雨水や走水といった補水のみで栽培する節水型の水稲栽培方法といいます。省力化や水資源の節約、メタンガス排出量の削減などの効果も期待できるそうです。この実証を通して、この栽培におけるカーボンクレジットなど環境価値の活用についても検討するそうです。
新たなコメ生産の模索が始まっているようです。気候変動時代に対応し、なおかつ低廉な価格を実現しようとする試みなのでしょうか。
農業に投資するファンドが急拡大しているそうです。2024年秋に627億ドル(約9兆円)に達し、10年前の2.7倍になったといいます。
ファンドからの資金流入が盛んな豪州では、過去30年で大規模農場の数が4割減った一方で、農作物の生産性は4割高まった。投資マネーによる農地の大規模化・効率化が食料増産の歯車を回す。マネーは外食でも新たな成長を生んでいる。(出所:日本経済新聞)
日本の農業はどうなのでしょうか。投資マネー、リスクマネーを受け入れる余地はあるのでしょうか。JAと自民党農林族の意識が変えることができれば、農業の生産性向上があったり、イノベーションの萌芽もあるのかもしれません。
「参考文書」
「新米」入荷の都内精米店 コシヒカリ価格は去年の1.4倍、入荷を見送るスーパーも【Nスタ解説】 | TBS NEWS DIG (1ページ)
首相「コメ増産、輸出も拡大」 政策転換を表明、農業の大規模化促す - 日本経済新聞



