賃上げが進んで「年収1000万円」を得る人が増加しているそうです。ただ年収1000万円の持つ「特別感」は失われつつあるといいます。
年収1000万円超、大企業は10年で7割増 負担増で失われる「特別感」:日経ビジネス電子版
「今の年収1000万円の生活水準は、2000年ごろの水準で言えばおよそ800万円と同じくらいではないか」、支出の変化や物価上昇、税金や社会保障費の負担増など、複数の要因が背景にあるといいます。特に首都圏では住宅価格の高騰が顕著で、余裕が持てる年収の水準感は引き上がっているようだといいます。
「子供のいる家庭の場合、2000年ごろに年収1000万円くらいの『勝ち組』と言われたような余裕のある生活水準を実現するには、世帯年収ベースで1500万~1800万円は必要だろう」。(出所:日経ビジネス)
そんな中、伊藤忠商事が年収水準を見直し、部長級で最高4110万円、課長級で最高3620万円になるケースもあるといいます。
課長級3620万円・部長級4110万円に 伊藤忠の「揺るぎない競争優位性」:日経ビジネス電子版
「総合商社の財産は人しかない」。厳しくとも働きがいのある会社を目指すために、メリハリをつけた処遇が必要で、今回の見直しとなったそうです。
世界に類のない機動力を持った日本の総合商社の企業活動の裏側で展開されるなまなましい人間ドラマを通して、ビジネスマンにとっての“幸福な人生”とは何かを興味深く追求した話題作。(引用:「毎日が日曜日」の紹介文)
肝をおさえて今すぐにでも模倣すべきではないでしょうか。伊藤忠だけが特別ということはないのでしょう。同じ水準といわないでも、どの企業もそれに近づけることはできるはずです。

「労働市場に働きたい人がいるのに、なぜ人手不足で倒産することになるのか」と、経営学者の楠木健さんが問います。
人手不足―その1 千載一遇のチャンス - Executive Foresight Online:日立
「人手不足」、なぜ人が働きに来てくれないのか?それは働く場として価値がないからです。賃金が低い。それはその企業に高い賃金を支払うだけの稼ぎがないということです。すなわち、労働市場での存在価値が作れない企業は、人手不足に追い込まれていくといいます。ごくシンプルな話です。わざわざ経営学者に聞くような話ではありません。しかし、これが事実なのでしょう。
物価の高騰が続いています。それに比例して「年収観」もアップデートしていかないとならないのでしょう。意識改革が求めらているのでしょう。企業はもちろんのこと、そこで働く人もまた同様なはずです。アップデートできないから、賃上げが後回しにされることになっていないでしょうか。
成長から取り残された日本。中間層の「豊かさ」は陰りゆく...... (出所:神奈川新聞)
石破首相が辞任を表明しました。早速期待先行で株価は上昇しています。期待通りに経済が上向いて、ポジティブな変化が現実化する日はやって来るのでしょうか。権力争いの末の退陣劇、そして、新たな政権が誕生となるようです。また昔に戻るのではないかと心配になります。またいつもの期待外れになるのでしょうか。
「参考文書」
箱根は「高嶺」の旅行先、賃上げも無理筋… 安いニッポン、陰る豊かさ 衆院選2024 争点を問う | カナロコ by 神奈川新聞
石破首相、退陣表明 「自民の分断」回避で決断―臨時総裁選へ:時事ドットコム


