Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

いつまで続くのか、値上げラッシュに、動かない日本

 

 値上げラッシュがなかなか収まりません。原材料や資源価格の上昇によるコストプッシュ型の値上げといわれます。輸入物価の上昇などが原因で、自国で対応できない場合は、対策が難しいといわれているようです。

 コストアップ分を価格転嫁するだけでなく、価値転換を進めるべきなのでしょう。無償で無尽蔵な自然エネルギーへの転換が一例なのでしょう。

 ハードルがあるのかもしれません。しかし、そこにチャレンジしない限り、変化はありませんし、これまで通りの「動かない日本」といわれるだけです。

 同じ値上げでも、高値を押しつけられるままであるよりは、それを回避できるようになべるきで、そのためには国任せにするのではなく、企業がもっと新技術の導入に積極的になることが求められています。

水平リサイクル、ボトルtoボトル

 ボトルtoボトルの水平リサイクルが定着してきているようです。まだ課題もあるのでしょうが、廃棄処分されていたごみを資源にして活用できるようになれば、新たに必要となる資源の量は減らすことはできます。

 さらに企業の努力で量産技術を進化させ、バリューチェーンの見直しを続けることができれば、受け入れざるを得なかった原材料価格の高騰を回避し、低廉化させることもできるようになるはずです。

サントリーに学び、再生ボトルがついに店頭に 協栄産業古澤社長:日経ビジネス電子版

「今までお金をかけて捨てていたごみが資源になった」、こうした価値転換をもっと進めていくべきなのでしょう。

 記事にあるように、こうした技術開発には秘話があります。その長い苦労と努力があるから新しい技術が具現化されていくのでしょう。さらに自らが行えるコトを増やしていくべきなのでしょう。

フードロス

 食品工場などで大量に出る野菜の芯や皮、ヘタなどや、規格外の野菜、生産余剰作物など、食べずに廃棄している食品を「かくれフードロス」と呼ぶそうです。その量はなんと約1940万トンにもなるといいます。

 このかくれフードロスをアップサイクルし、付加価値の高い食材へ変えているフードテックベンチャーがあるそうです。

 過熱水蒸気を用いて食品の風味の劣化、酸化、栄養価減少を抑えながら、乾燥と殺菌を同時に行う過熱蒸煎の技術を用いた装置を開発し、新たな循環型ビジネスを、ASTRA FOOD PLANが始めているといいます。

父から子へ、20年かけて挑む究極の循環型ビジネス | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 牛丼の𠮷野家とパンのお店のポンパドウルが、この循環型ビジネスを取り入れた実証実験を行ったそうです。𠮷野家のセントラルキッチンで生じる玉ねぎの端材を過熱蒸煎機で粉末化し、それをポンパドウルのパン生地に練り込んで新商品して開発したそうです。

(資料:ASTRA FOOD PLAN)

かくれフードロスの問題は、弊社だけでは到底解決することはできません。でも複数社が繋がることで可能になるんです。装置販売と用途開発を並行して進めることで、既存のサプライチェーンの形を壊さず、業界全体としてかくれフードロス問題を解決し、持続可能な仕組みを作り上げます。(出所:Forbes)

 ここでもごみとして処分されるはずの野菜の端材などがひと手間加えることで価値となっています。これがつながり環となれば、資源循環となり、この環では価値の連鎖が生じます。

 この環によって生じる価値を適正価格になるよう努め、普及にも力を尽くしていけば、循環による、より付加価値の高い商品へと少しずつ変わっていくのかもしれません。付加価値の高い製品への切り替わりは生産性の向上にも寄与します。

強みを活かすエッセンスを

 値上げラッシュが続くこの時期、価格転嫁の推進も必要なことかもしれませんが、こうしたアクションが求められているはずです。このちょっとした手間を厭わなければ、それがある種の魔法となって、日本の風景を少しずつ変えていくような気がします。

 技術開発や装置製造などは日本の強みだったはずです。それに用途開発というエッセンスを加えればいいのでしょう。もう先陣がいるのですから、それをロールモデルにしてみるものいいのではないでしょうか。

 

「参考文書」

フードテックベンチャーのASTRA FOOD PLAN、『過熱蒸煎機』のショールーム兼テストルームとなる「AFPラボ」を埼玉県富士見市に設立|ASTRA FOOD PLAN株式会社のプレスリリース

「循環で日本にダイナミズムを」 デロイト トーマツ松江執行役:日経ビジネス電子版