Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

ナイキの透明なダウンジャケットから見える「サーキュラー・エコノミー」

 

 循環型経済、サーキュラー・エコノミーが加速しているのだろうか。ナイキから、「マーブル エコダウン ジャケット」というアイコニックな商品がうまれ、ユニクロコカ・コーラがコラボし、ペットボトル・リサイクルをPRする。家電小売り関連のヤマダホールディングスはリユース、リサイクルを強化、拡充、事業化を図ると発表、株価を上げているという。

 

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NIKEのデザインコンセプトは「Circularity 」

 ナイキの「マーブル エコダウン ジャケット」は天然のダウンを使わずに、100%リサイクルのサーモア社 エコダウンのマーブルの断熱素材を使っているという。そして、それを強調するためだろうか、ジャケットの素材は透明な100%再生ポリエステルを採用しているという。

 

 「ゴミを見せることでストーリーを伝えたい」とラスティーク・ペテニ=シニア・ディレクターが語ったとWWD Japanが伝える。

 

nike.jp

 

 

 

Circularityとは、サステナブルなデザインを多くの関連性を持った選択の積み重ねとして考えることとナイキは説明する。

 

ジャケットとして求められる品質には一切妥協しない

 

循環型デザインの原則に沿ったダウンジャケットをどのようにして作ったのですか?

  1. 環境に、より優しい素材を選ぶことができるか?
  2. 廃棄物を減らすため、これまでと違うパターンやトリムの使い方をすることができるか?
  3. ジッパーのような一般的な要素をどのように調達するか?リサイクル製品を使うことができないか?
(出所:NIKE公式ページ)

 

「マーブル エコダウン ジャケット」は、防寒性、軽さ、耐久性を犠牲にしていないという。

 

www.nikecirculardesign.com

 

考え方を大胆に変えること――「原材料にゴミを用いるという視点を持ったことから“スペースヒッピー”は生まれた」とヴァージニア・ラスティーク・ペテニ シニア ディレクターがイベントで語ったとWWD Japanは伝える。

 

「素材の選択はCO2排出量を減らし、廃棄物を減らすための鍵となる。環境への影響の70%以上は私たちが使用する素材によるものだから」 (出所:WWD Japan)

 

www.wwdjapan.com

 

  こうしたことを広めるためのなのか、ナイキは「10 PRINCIPLES OF CIRCULAR DESIGN」を公表した。

 単にエコな商品にすることではなく、商品が使い終わったときのことも考え、デザインする。商品の「分解性」や「リサイクル性」 に配慮することがそこに加わる。

 

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dsupplying.hatenablog.com

 

 

 

 多くの人が、循環型経済サーキュラー・エコノミーの有効性に気づき始めたのだろか。

 

ヤマダ電機自己完結型サーキュラー・エコノミー

 ヤマダホールディングスグループは、環境関連事業の強化を進めるという。グループ内で資源をリサイクルし、再利用することで、グループ完結型資源循環体制の構築を目指すと発表した。

 リユース製品を販売する「ヤマダアウトレット店」の店舗網を拡大、テレビ、冷蔵庫、洗濯機等のリユース製品の販売台数目標を年間約30万台にするという。また、リサイクル関連では、回収、再資源化した素材を、グループのオリジナル製品や店舗備品の原料として使用し再利用するという。

 この環境資源開発事業の発表が好感され、ヤマダホールディングスの株価は上昇したという。市場もこうしたアクションへの期待が大きいのだろうか。

 

www.ryutsuu.biz

 

 環境資源開発事業の事業展開について (ヤマダホールディングスグループ)

 

 国内では3R循環型社会が定着していると言われる。それでも、海や陸上はまだごみであふれている実態がある。

 

コカ・コーラユニクロのコラボ サーキュラー・エコノミーを積極PR

 日本コカ・コーラは、積極的にサーキュラー・エコノミーを推進、PRする。今回はユニクロとコラボして、100%リサイクルペットボトルを使用する「いろはす」で大規模なキャンペーンを行う。

 ペットボトル消費を喚起するようではあるが、「いろはす」が売れれば、ペットボトルのボトルtoボトルのリサイクルが進み、自然界に漏れ出るペットボトルの量が抑制されるのかもしれない。

 対象期間中に、「いろはす」を購入、応募すると、抽選で 1 万名に、リサイクルポリエステルで作られた「い・ろ・は・す」ロゴ付きのユニクロ製のフリースがあたるという。

 

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c.cocacola.co.jp

 

 積極的にごみを資源として捉え、再利用するサーキュラー・エコノミーの動きが活発化しているようだ。サーキュラー・エコノミーを知ってもらうためにはPRも必要ということなのかもしれない。

 PRで参加者が増えることになれば、問題解決への時間が短くなる。今まで解決することができなかったごみ問題が、こうしたアクションの積み重ねで解決に向け一歩一歩近づいていくことになるのかもしれない。その序章、プロローグが始まったようだ。