Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

最も暑かった7月、続く危険な暑さ、気になるコメ価格への影響

 猛烈な暑さ、危険な暑さが続いた7月が終わりました。まだまだ暑さの終わりは見えず、8月も猛暑が続きそうだといいます。この7月の全国の平均気温は、平年と比べて2.16度高く、統計を取り始めてから126年間で最も暑かったといいます。

“126年間で最も暑い7月” 全国の平均気温 過去最高に | NHK | 気象

記録を更新するのは2年連続で、「今後も地球温暖化が進めば記録の更新が起こりうる」と気象庁は指摘、8月も全国的に平年より高い気温が予想されると警戒を呼び掛けているといいます。

 

 

 こうした「極端気象」は日本に限った話ではなく、世界のあちこちで確認され、農作物に深刻な影響を及ぼすようになっています。

 主要生産国で猛暑や干ばつなどが続いたことでコーヒー豆価格が高騰しています。オレンジもまた同様で、その影響でオレンジジュースの国際価格が高騰を続け、国内ではオレンジジュース製品の販売が休止する事態になっています。

オレンジジュースが消えた… ブラジル猛暑で不作、調達難で販売休止に:日経ビジネス電子版

 作柄改善の見込みは立っていないそうです。オレンジジュースがこれまで通り普通に飲める日常が戻ってくるのでしょうか。

 セブン&アイ・ホールディングスプライベートブランドのオレンジ果汁100%の販売を取りやめ、オレンジと国産みかんの果汁を混合したジュースに切り替えているといいます。ただ国産みかん果汁の在庫も枯渇しつつあるそうで、来年25年以降は供給が厳しくなるとの見方が強まっているといいます。

 これが近未来の日常になるのでしょうか。アナザーワールドがすぐそこまでやってきているようにも感じます。

 

 

 昨年の猛暑の影響を受け、主食用米の民間在庫量が前年から減少し156万トンとなり、統計を取り始めた1999年以降で過去最少となったそうです。

コメが品薄、価格が高騰 米穀店や飲食店直撃「ここまでとは」 - 産経ニュース

 コメの価格高騰が続いているようです。冷夏の影響で品薄になった1993〜94年の「平成の米騒動」以来およそ30年ぶりの高値といいます。卸会社は手元在庫が不足し、コメの購入制限を始めるスーパーも出てきたといいます。農水省は24年産米の流通が本格化するとして「需給は逼迫していない」と強調しているそうですが、昨年以上の猛暑、東北地方を襲った豪雨などで、流通量が落ち込む懸念はないのでしょうか。少々心配になります。

 コメを含めて日本の農業の立て直しに本気で取り組まなければならないような気がします。この危機的な気候に適応していくことが求められていそうです。

 当たり前にスーパーマーケットに並んでいる生鮮食品が、今後は消えてゆくかもしれない。(出所:日経ビジネス

 これまでのやり様を改めなければならないのでしょう。何度も何度も農業の立て直しは議論されてきましたが、何一つ変わっていないのではないでしょうから。

 

 

 

「参考文書」

猛暑で弱る日本のコメ 品種改良で乗り越えた富山産「富富富」:日経ビジネス電子版

コメ在庫が過去最少、高値の懸念 156万トン、前年比2割減:東京新聞 TOKYO Web

お米、店頭で購入制限も 94年「平成の米騒動」以来の高値 - 日本経済新聞