Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

2021-01-01から1年間の記事一覧

振り返れば今年もコロナに振り回された1年、気になったこと、心配になること

欧米に比して桁違いですが、またコロナが拡大し始めたようです。そうはいえども年末です。昨年とは様変わりしているようで、百貨店などには大勢の人出が戻り、「リベンジ消費」で活気が戻りつつあるといわれます。 一方で、中流崩壊などの言葉も聞くようにな…

「かけがえないの地球」を考える、必要なのは「脱成長」か、それとも「価値観の転換」か

「生物多様性の経済学」と題された報告書が今年注目されたという。 神奈川新聞によれば、報告書はこれまでの経済学が、「自然の恵み」の価値を無視してきたことを指摘、「持続可能な経済成長」にはGDP(国内総生産)によらない尺度が必要と記されているとい…

求められるパートナーシップ、共創、失敗事例とうまくいく事例

共創の時代、様々な企業が様々な形式で共創しているようだ。上手くいく事例、そうでない事例があって当然なことなのだろう。 自動運転車スタートアップの米クルーズのアマンCEOが解任となったという。 GMトップと自動運転車構想やIPO巡り対立-クルーズ…

完全に戻らない年越し行事、終わらないパンデミック、顕在化する社会課題

年末寒波の到来で、関東地方でも初雪が観測されています。年始に向け寒い日が続くようです。ラニーニャ現象の影響なのでしょうか。人の移動が多くなる時期だけに、立ち往生なども心配になります。 新型コロナの感染状況も落ち着き、明るいお正月を迎えること…

使われずに廃棄になりそう生乳と、捨てられずにクラフトビールになるパンの耳

生乳が5000トンも廃棄されるかもしれないという。もったいない話である。もっと早く対応できなかったのだろうか。様々な業界が協力を申し出ているようである。価格維持のためなのかもしれないが、もっと智慧を使って対策しようとの気にならないのだろうか。 …

SDGsな街づくり、求められる企業の善行

善行が増えているのだろうか。企業がこれまでを改心し、「地球により良く」を目指して事業を再構築しているのではないかと思うような報道が多くなっていそうだ。 日産自動車と住友商事が、自治体の脱炭素の取り組みを連携して支援していくと発表した。 自治…

SDGs批判に感じる違和感、その本質を考えてみる

SDGsも定着してきたのでしょうか。認識されないより認識されたほうが良いのでしょうし、認識されれば、認識されていないときよりは少し前進があるのではないかと思ったりします。 「何が本当のSDGs?」 ということについて、モヤモヤしてる人がいっぱいいる…

コロナとの共生で変わる外食産業、増えた私たちの選択肢

コロナ禍で外食産業が厳しい状況に立たされ、それぞれが創意工夫を凝らしている。居酒屋チェーンのある企業は業態を変え、寿司に触手を伸ばし、それとは逆に、回転寿司のスシローは、気候変動を念頭に、魚が取れなくなることを想定してのことか、主要な魚種…

ESG格付けとは、改めて確認したいESG投資の目的

ここ最近、ESG投資が急速に浸透している。ESG投資が誕生し、より環境や社会が重視され、より企業活動が健全化していくと期待した。しかし、注目が集まれば集まるほど、また参加する人が増えれば増えるほど、評価基準が曖昧になったりするのだろうか。 ESG投…

【SDGsの視点とデジタル化】紙のムダを省けば、森林資源が保護され、仕事が効率的になる

企業の間で恒例行事だった年賀はがきによる新年のあいさつを取りやめる動きが相次いでいるそうです。 広がる年賀状廃止 企業が環境・デジタル化意識:時事ドットコム JIJI.COMによると、環境意識の高まりで紙資源の利用が幅広く見直されていることに加え、新…

マクドナルドは代替肉バーガーを本格的に販売することになるのだろうか

代替肉を使ったハンバーガーを試験販売していた米国マクドナルドが、代替肉バーガーの販売を大きく拡大させるという。 マクドナルド、来年米国で代替肉バーガーの販売拡大へ | ロイター ロイターによれば、各店舗での試験販売で、1日最大70個と、試験を拡大…

【脱炭素に乗り遅れない】進むオフサイトコーポレートPPA、インパクト投資

脱炭素社会への移行が徐々に進み始めているのだろうか。どの企業も、その影響を免れることは出来ず、何かしらのアクションを求められる。たとえば、今まで資源や化石燃料の商いで益を得ていた商社はまるで電力会社に変ったように再生可能エネルギー関連を積…

価格は高騰し、納期は遅れる太陽光パネル、太陽光発電は行き詰ってしまうのか

太陽光パネルの価格高騰と納期遅延が深刻化しているという。そんな中、一般社団法人日本PVプランナー協会が「太陽光パネルの価格高騰・納期遅延に関する緊急調査」を行った。 従来3か月以内で調達できた太陽光パネルが今では、その入手に3か月以上かかってい…

伸びるコーポレートPPAを利用した太陽光発電、沈む国産太陽電池、その矛盾はなぜ

脱炭素はビジネスにおけるゲームチェンジなどとの言葉を耳にします。ビジネスの価値観が変わり、それによって気候変動の問題が解決に向かい、なおかつ経済が上向いていけばいいのでしょう。しかし、なかなかそう実感できないのが今の日本社会ということでし…

持続なき社会ではないか、企業物価の上昇は賃上げを押しとどめてしまうのか

日銀が発表した11月の企業物価指数の速報値が前年比プラス9.0%となり、これまでで、最高の伸び率だったといいます。ロイターによれば、石油・石炭製品などの輸入品の物価が上昇し、国内企業物価指数の押し上げにつながったそうです。 企業物価指数、11月は過…

【変えることができない自然の法則】ラッコが再生する海の森、持続可能な森林から作られる楽器

アメリカ カリフォルニア沖で、ラッコが個体数を増やしているという。18世紀以降、この海域では、200年余りでラッコの個体数が20,000頭から50頭にまで激減したそうだ。ラッコの良質な毛皮を目当てに乱獲されたことが理由という。 ラッコが激減したことで、こ…

「地産地消」「旬産旬消」という選択、もっとサステナブルに、もっとかしこく

エネルギー価格が高騰し、それにつられるようにして様々な商品が値上がりになる。当然のことなのかもしれませんが、つれなくなります。 色々原因があるのでしょうけれども、「脱炭素」が説かれるようになっているのだから、地産地消の自然エネルギーが増えれ…

【サステナビリティの要諦】過剰品質の排除に動き出すトヨタ

トヨタ自動車が、「過剰品質」を見直し、仕入先の負担を減らすため、消費者の目に留まりにくい箇所や外から見えない部分を中心に、仕入先から調達した傷などのある部品を採用していると明らかにしたという。 トヨタ、性能に支障ない「傷アリ」部品採用 仕入…

なぜ今金融機関が「パーパス経営」なのか、創業時からDayOneを貫くアマゾンとの違い

金融機関で「パーパス経営」が広がっているそうだ。ぶれずに貫く自社の存在意義を見つめ直すためという。 金融界にパーパス経営、多様化で推進力再考 「脱金融」も: 日本経済新聞 日本経済新聞によれば、金融機関のパーパスを見渡すと、原点に立ち返るものが多…

【脱炭素とスマートシティ】限りある資源を有効活用することがサステナビリティの原点ではないか

秋サケやサンマは不漁になり、羅臼沖でサバが豊漁だったり、三陸沖で、太刀魚や伊勢海老が水揚げされるという。 温暖化による影響で海水温が上昇し、日本近海の漁場の魚種に変化がおきているようだ。受け入れざるを得ない現実なのかもしれない。 ビジネス特…

【それぞれのサステナビリティ】サントリーの植物由来のペットボトル、ユニクロはビジネスモデルを転換へ

サントリーが「植物由来原料100%のペットボトルの開発に成功」と発表した。 米国バイオ化学ベンチャー企業・アネロテック社と進めてきたペットボトル素材の開発に成功し、植物由来の原料100%による試作品が完成したという。 ペットボトルの原料のひとつであ…

【脱化石燃料】プラント建設会社が目指す地域の森林資源を活かした地産地消型経済

世界には、「絶対に壊してはいけない生態系」があるという。これが破壊されると、貯留されている約1391億トンにもおよぶ多量の炭素が放出され、気候変動に甚大な影響を及ぼす恐れがあるそうだ。 生態系破壊で回復が不可能な炭素1391億トン 熱帯林や泥炭湿地…

【カーボンフットプリントとCO2の資源化】低炭素コンクリート、カーボンネガティブ発電所

脱炭素、カーボンニュートラルという価値観が徐々に身近なものになってきたのだろうか。 日本経済新聞によれば、米国では普段の購買行動に「カーボンニュートラル」という選択肢が、ちらほらと入りはじめているという。 サステナに向き合う米企業、購買原理…

脱炭素、脱石化を進める三菱ケミカルの株価が下がる 物足りないヘルスケアの成長戦略他

化学メーカー大手の三菱ケミカルホールディングスが、石油化学事業や炭素事業を切り離し、他社との統合を含めて検討していくことを明らかにしたという。 新経営方針「Forging the future 未来を拓く」を策定 | IR情報 | 三菱ケミカルホールディングス NHKに…

日本にもついに登場したスタバの「グリーナーストア」、目指すは廃棄物量の4割削減

スターバックスと世界自然保護基金(WWF)が策定した国際認証「Greener Stores Framework」を取得した日本1号店となる「スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店」が12月1日、オープンした。 (写真:スターバックスコーヒージャパン) このフレ…

藻場の再生とブルーカーボン、磯焼けと温暖化対策、豊かな海の生態系保全

かなり前のこと、岩手県宮古市や青森に仕事でよくでかけた。その頃は、東北 三陸には豊かな海があるというイメージがあった。海の幸、山の幸、食材の豊さが味わえると、出張しては宿泊することが楽しみでもあった。その海が荒廃していると聞くと悲しい。 磯…

気候アクションガイドで学ぶ身近な脱炭素

「気候変動の危機感が日本では人々に伝わっていない」と、IPCC 気候変動に関する政府間パネルの第5、6次評価報告書の執筆者である江守正多氏がいう。 もともと災害が多く、大雨が続いてもインパクトが小さかったり、災害のニュースで気候変動の影響や脱炭素…

【変わる化石燃料メーカ】東京ガスが目指す低炭素社会、そして、脱炭素

ENEOSが、石炭や石油権益の売却を進めながら再生可能エネルギーに投資する方針だという。大型権益から撤退し、二酸化炭素(CO2)回収などを強化するそうだ。 ENEOS傘下のJX石油開発が、英国の北海油田での原油生産から撤退すると発表したそうだ。 ENEOS、英…

【矛盾する脱炭素】JICAが支援を続ける東南アジアの石炭火力発電、矛盾解消はできないか

COP26も閉幕し、すっかり「脱炭素」がビジネスサイドの語り口になっているようだ。専門家、知識人たちが一斉に意見を述べる。 こういうときは、奇をてらうよりはまずは「正論」ではないだろうか。「兵は詭道なり」、相手を欺くことばかりに精を出すとろくな…

脱炭素に向けて「決定的な10年」、2030年どこまで排出量を減らせるのだろうか

COP26がどんな意味を持ち、この先、どんな影響を及ぼしていくのかが気にかかる。中ロの首脳が会合に参加せず、世界の分断などの声をもあるのだろうか。また、石炭火力発電についても、世界各国の取り組み姿勢があらわになった。 一方、「1.5度目標への自主的…