Up Cycle Circular’s diary

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マクドナルドは代替肉バーガーを本格的に販売することになるのだろうか

 

 代替肉を使ったハンバーガーを試験販売していた米国マクドナルドが、代替肉バーガーの販売を大きく拡大させるという。

マクドナルド、来年米国で代替肉バーガーの販売拡大へ | ロイター

 ロイターによれば、各店舗での試験販売で、1日最大70個と、試験を拡大してもよいと判断できる水準に達したことが理由のようだ。マクドナルドが米国内13,500カ所以上の店舗で大々的に代替肉バーガーを販売するようになれば、ビヨンド・ミートを筆頭に代替肉メーカーにとって追い風となりそうだという。

 代替肉メーカとして、ビヨンド・ミートやインポッシブル・フーズが登場したときは、この先、代替肉が爆発的に普及するのではと思われたが、思いのほか、伸び悩んでいるのだろうか。マクドナルドが本格的に販売するようになれば、食肉の需要に変化はあるのだろうか。

 

 

代替肉は食糧問題を考えること

 代替肉は世界の食糧問題やたんぱく質クライシスの問題を考えることのなのかもしれない。食肉が代替肉にとって変わっていくことのメリットは、様々なところで説かれている。

牛のゲップだけじゃない。肉の大量消費が引き起こす10の環境問題まとめ - 国際環境NGOグリーンピース

 食肉産業が大量の穀物と水を必要とし、それによって森林破壊が起こっていると聞けば、愚かな行為ではないかと感じてしまう。動物福祉やその他もろもろのことを鑑みてみれば、肉への執着をもう少しやわらげてもいいのだろう。

 あるとき食肉のための屠殺のことを想像してから、あまり好んで肉を食することが少なくなった。それで、ヴィーガンとか、ベジタリアンになったということはないのだが、自ら欲して、肉を食する機会が減ったように感じる。

ビヨンド・ミートはなぜ生まれたか

 肉にあまり執着がないのだから、代替肉にもあまり興味はないのかもしれないが、ビヨンド・ミートを創業したイーサン・ブラウン氏の起業の理由には、少しばかり興味を抱いていた。彼は、学生時代から環境問題などに関心を持ち、再生可能エネルギーの会社に勤務していたというが、「バッテリーの効率を1%上げることに必死になりながら、会議の後にステーキを食べる」という理不尽に我慢がならかったという。「環境問題の解決には、食からのアプローチが必要不可欠」と考え、動物由来の食材を使わない代替肉の開発に取り組んだという。

 マクドナルドがビヨン・ミートの代替肉を採用することになって、イーサン・ブラウン氏と同じように環境問題を考えるきっかけになれば、いいのかもしれない。

 

 

日本のマクドナルドではこんな取り組みも

 久々に日本マクドナルドの「地球環境のために」というページにアクセスしてみると、数々のアクションが実行なされいていることを知る。

www.mcdonalds.co.jp

 包装材の輸送(愛知県犬山市から佐賀県鳥栖市まで)をトラックによる陸上輸送から輸送距離の9割以上を鉄道輸送に切り替え、年約21tのCO2の削減につながっているという。また、関西地区では、従来4t車を使っていた食塩輸送を廃止し、読売新聞グループと連携し、食塩の輸送と夕刊を共同輸送しているという。これによって、年間約230台、走行台数が削減され、年約1.1tのCO2の削減になったという。

 こうした小さな取り組むが積み重ねて、やがて大きな成果になっていくのかもしれない。国内陸上輸送を考えれば、まだまだ効率改善できることは多々あるのだろう。工夫次第で、地球環境に良いことはまだまだあるのだろう。

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 年に数度、マクドナルドに行きたくなることがあったりする。大方フォレオフィッシュを食することが多いのだが、たまにハンバーガーも頼むこともある。

 フィレオフィッシュで使われるお魚が「海のエコラベル」MSC認証をなってほっとした。もしかして、ハンバーガーが代替肉なればそれはそれでウェルカムで、オーダーすることが多くなったりするのだろうか。選択肢が増え、それによって地球環境により優しくなっていければ、いいのだろう。

 

「参考文書」

〜特集〜 タンパク質クライシスと気候変動問題を“おいしく”解消する植物性代替肉