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【食の多様性】豊かになるプラントベースフード、JALのラウンジでは寿司の提供も

 JAL 日本航空が、こんにゃくなど活用して魚肉を再現したプラントベースの寿司を国際線「JALファーストクラスラウンジ」で提供を始めたそうです。

「プラントベース寿司 」のネタには、水産加工食品メーカーのあづまフーズが開発した「まるで魚シリーズ」のマグロ、サーモン、イカが使用されるそうです。

JAL | 2023年6~9月 羽田・成田空港国際線 JALファーストクラスラウンジのメニューについて

 JALは「食の多様化」に対応して、プラントベースフードの他、「未来の食材50」やハラルなども用意したといいます。

 

 

未来の食材50

 プラントベースフードでは、まるで魚シリーズの他に、廃棄される野菜の皮やサツマイモを活用したスープなどが提供されるそうです。また、ユーハイム社の協力で、販売されず廃棄されていたバウムクーヘンの端部分を活用してデザートの提供もあるといいます。

「未来の食材50」では、大豆から作られたパテを使用したバーガー「NIKUVEGEバーガー」を提供するといいます。

「未来の食材50」は、以下の観点から提唱されている食材で、ユニリーバ社と英国WWF 世界自然保護基金が、安全性や栄養価などの観点から提唱しているそうです。

安全であり、かつ栄養価が高いこと
気温が高くても、乾燥した土地でも比較的良く育つなど温暖化の影響を受けにくいこと
世界中で比較的容易に入手できること
生産段階での温室効果ガスの排出が少なく環境への影響が少ないこと
栽培することで土壌を回復させる、病害虫を抑えるなど土地利用の観点から優れていること
生産段階での人権リスクが高い農作物とされていないこと(出所:JAL

 こうした食材が今後増えればいいのかもしれませんし、同様な食材が増えるような取り組みがもっと活発化して欲しいものです。

 

 

見た目は寿司ネタ、代替魚肉なのか

 あづまフーズの「まるで魚シリーズ」に新たな商品が加わったそうです。「まるでネギトロ」、見た目にもこだわったプラントベースの食材で、8月1日から発売になったそうです。

魚じゃないのに「魚」と錯覚する人が続出!次世代の代替食品「まるで魚シリーズ」が生まれた理由(1/2)|ウォーカープラス

 この「まるで魚シリーズ」、見た目は精巧に寿司ネタを再現しているのに、魚の味には近づけていないといいます。醤油で味付けすれば、より本物気分を味わえることができるそうですが。

味についても多少の塩味があるだけで生魚には寄っていませんので、いろんな料理にアレンジできます。ただ、魚が好きな人は本物を食べられたほうがいいと思います(笑)」(出所:ウォーカープラス)

「さまざまな理由で魚が食べられない人が疎外感を抱かないように」という思いから開発された商品だそうです。

 こういう理由で代替系の食材が開発されてもいいのかもしれません。

 プラントベースミート「NIKUVEGE」

 畜産が地球環境に大きな負荷をかけているということで、代替肉に注目が集まりましたが、「NIKUVEGE(ニクベジ)」を開発したTastable(テイスタブル)は、今ある食の豊かさはそのままに、新しいたんぱく源のひとつとして、無理なく取り入れることができるよう美味しいプラントベースミートを目指しているそうです。これまでの代替肉での失敗を活かしたアプローチなのでしょうか。

(写真:Tastable

 Tastableは、新たな食ニーズをフードテックで実現し、食文化を創造することに貢献するといいます。その中で、限りある食資源を有効に活用したり、地球の豊かさを維持することにも貢献していくそうです。

 こういうアプローチがあってもよさそうです。また、こういうことにチャレンジするスタートアップが増えれば、より早く持続可能な社会に近づいていくような気がします。

 

「参考文書」

JALが提供、こんにゃくで「まるで魚」なすし 広がる代替魚肉:日経ビジネス電子版

まるで魚シリーズ 発売開始のお知らせ | あづまフーズ株式会社

【お知らせ】まるでネギトロ 発売決定!! | あづまフーズ株式会社

株式会社Tastableのプラントベースミート『NIKUVEGE(ニクベジ)』がシンガポールマリーナベイサンズの前にて提供されます!|株式会社Tastableのプレスリリース