Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

進むイメージ、進まぬ普及、脱炭素に取り組む使命感とは

 

 テレビCMを見ては、脱炭素も進み始めたのかと感じる今日この頃。多くの企業がCMで自社の脱炭素をアピールしているようです。そうはいってもまだまだそのスピードは乏しく、このままでは気候変動を止めることは出来ないのかもしれません。

 遅れている分野でスピードアップが求められているのでしょう。

バイオディーゼル燃料

 ミドリムシでSAF「持続可能な航空燃料」の製造を目指すユーグレナ社が、サービスステーション(ガソリンスタンド)でバイオディーゼル燃料の一般向け販売を継続していくといいます。

ユーグレナ、ガソリンスタンドでバイオ燃料を継続販売: 日本経済新聞

 日本経済新聞によれば、バイオ燃料の普及につなげるためといいますが、ただ価格はまだ300円前後になるといいます。

(画像:ユーグレナ

 まずはバイオディーゼル燃料の導入実績を増やし、認知度を上げ、顧客網を広げ、商用プラント稼働後の本格販売につなげていくといいます。

 

 

SAF 持続可能な航空燃料

 一方で、SAF「持続可能な航空燃料」への切り替えが急がれているといいますが、まだまだ需要と供給のギャップが大きいそうです。

伊藤忠、三井物産、三菱商事…3大商社の「SAF」争奪戦。“非資源No.1”の伊藤忠がリードしているワケ | Business Insider Japan

 総合商社各社もその確保への動きを強めているといいます。Business Insiderによれば、世界規模でのSAFの必要量は、2030年には7200万キロリットル、2050年には5.5億キロリットルに大幅な増加していくそうです。

代替肉

 大豆で作った肉「大豆ミート」や野菜ベースの代替卵など、植物由来の原材料を使った食品「プラントベースフード」がこの1~2年で急速に広がっていると毎日新聞が報じています。

 また、培養肉にもその兆しが現れているといいます。代替肉の本命は動物細胞から作る培養肉なのではないかとGIZMODOは指摘、サンフランシスコの人工肉企業Good Meatが、世界最大の培養肉工場を建設するといいます。

お肉は工場で増やす時代:世界最大の培養肉工場が計画中 | ギズモード・ジャパン

 畜産は多量の二酸化炭素を排出する産業と言われ、こうした代替肉は、削減効果が大きいと言われていました。しかし、GIZMODOによると、近年のリサーチでは、いわれるほどの効果がないという話もあるとそうです。

培養にはウシ胎児血清が使用されることが多く、結果、商品としての温室効果ガスの排出量は同じではという指摘もあります。培養には膨大な電力も必要ですが、工場のシステムについて細かいところは明かされていないので、本当にエコかどうか第三者が断定できず、故にいろいろな説が出ている(出所:GIZMODO)

 

 

 日本ではまだ小さい代替肉の市場ですが、欧米を中心に約9兆円規模の市場になっているそうで、30年には約2倍の18兆円程度に膨らむとの試算があるようです。みなが注目するようになれば、日本でも普及していくことになるのではないでしょうか。

大豆ミート、代替卵… 環境や食を守るプラントベースフードに注目 | 毎日新聞

 ただまだ価格の問題があるといいます。毎日新聞によれば、通常の商品より2~5割程度高くなっているそうです。ただ利用者が増えて量産化が進めば、価格は自然に下がるとの見方があるといいます。

公害、大気汚染と自動車の発展

 かつての自動車がそうであったように、最初は一般大衆に手が届かないものでも、普及しはじめると、価格は下がり、さらにその普及は加速していきます。

 しかし、その爆発的普及は、自動車においては公害、大気汚染をもたらすことになりました。

 今の脱炭素対策も決して完璧であるということはないのかもしれません。進歩があっても、時に後退することもあるのでしょう。それでも改善を続ければ、やがて遅々としたものかもしれませんが、ゴールに近づいていきます。

 自動車などによって引き起こされた大気汚染は、やがて厳しい環境規制となっていきました。当時、米国で施行されたマスキー法(大気浄化法改正案第2章)は、1976年以降に製造する自動車は、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)の排出量を1970-1971年型の1/10以下にするなど、当時の技術では到底解決できるものではないと言われていました。

 

 

 しかし、難問も解決されるときがやって来ます。ホンダのシビックのCVCCエンジンが世界で初めてこの規制基準を達成し、米国のビック3(当時のGM、フォード、クライスラー)もホンダに技術提携を申し入れるほどの快挙だったそうです。

 当時、ホンダの社長は、名経営者と言われた本田宗一郎氏。CVCCエンジンの開発にあったては、社員にビック3に追いつくチャンスといい、檄を飛ばしたそうですが、若手社員は反発したといいます。日頃、本田宗一郎氏は、社会のために働けといっていたのに、このときばかりは会社のためといったためといわれています。

 社員が一丸となってCVCCを開発するのは、会社のためではなく、子供たちに青空を残すためという使命感があったそうです。

 CVCCエンジンの開発を見届け、しばらくすると、本田宗一郎氏は社長の座を退いたそうです。社員たちに確かなものを感じたのかもしれません。

 今ここにある脱炭素も、このような使命感とともに進めることができれば、解決できないことはないのでしょう。そうして、やがて社会に定着していくのではないでしょうか。

 

「参考文書」

サービスステーション(ガソリンスタンド)で次世代バイオディーゼル燃料の一般向け継続販売を開始 | 株式会社ユーグレナ