Up Cycle Circular’s diary

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日本にもついに登場したスタバの「グリーナーストア」、目指すは廃棄物量の4割削減

 

 スターバックス世界自然保護基金WWF)が策定した国際認証「Greener Stores Framework」を取得した日本1号店となる「スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店」が12月1日、オープンした。

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(写真:スターバックスコーヒージャパン

 このフレームワークは2018年、米カリフォルニア州サンフランシスコで開催されたグローバル気候行動サミットで発表され、この認証を得た「Starbucks Greener Stores(スターバックス グリーナーストア」は、米国とカナダのGreener Storesは既に2,300店舗を超えているという。スタバは、北米以外でもこのフレームワークにより新規出店と改装を進め、2025年までに世界で10,000店舗を目指すという。そうした中、日本でもこの形態の店舗が初めて登場した。

 

 

 この国際認証「Greener Stores Framework」は、CO2排出量、水使用量、埋め立て廃棄物の削減を達成させ、より低負荷の店舗づくりを加速するためのもので、店舗の耐久期間も延ばし持続性を保つという。

Greener Stores Framework(グリーナーストアフレームワーク

・エネルギー効率と水の保全: 従来の店舗設計に比べ、30%の節水と25%の省エネを最終的に実現する技術と手法を活用する

再生可能エネルギー: 各国の太陽光・風力発電プロジェクトへの投資を通じて、100%再生可能エネルギーで店舗の電力をまかなう

・健全な店舗環境: 照明、騒音、空気の質および室温を含め、パートナーとお客様の健康を促す快適なエクスペリエンスを構築するための店舗の設計と運営を行う

・責任のある素材: 責任ある、かつ持続可能な形で調達した素材や商品を店舗で使用する

・廃棄物の転換: 廃棄物を減らすような店舗の設計と営業を実施する

・パートナーの積極的な参加: サステナビリティの文化を創り出し、パートナーの理解や積極的な行動を促す (出所:「スターバックスがグローバルでGreener Storesへの取り組みを発表」

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(資料:スターバックスコーヒージャパン

 スターバックスによれば、「皇居外苑 和田倉噴水公園店」は環境負荷低減を進めるための実証実験を行うサステナビリティ ハブ(拠点)だという。

 使い捨て資材を極力出さないカフェスタイルを提案し、持ち帰り時は繰り返し使えるカップの利用を推奨し、店内利用ではマグなどリユースできるドリンクウェアで提供、使い捨てカップ使用量の約75%削減を見込むそうだ。

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(写真:スターバックスコーヒージャパン

 店内デザインは、リサイクル素材を積極活用、循環性を重視したという。

店内に展示したアートは廃棄予定のキャンバスや糸、漁網を再利用し制作したほか、天井から下がる照明にはリサイクルガラスや和紙を採用した。店内の家具は国産木材を100%使用し、古くなったら入れ換えるのではなく、修理しながら長く使い続けていくという。このほか、コーヒーの豆かすを練りこみ、CO2を固定化したタイル床や、間伐材を使った什器を店内に導入した。(出所:FASHIONSNAP.COM

 この他にも、自律分散型水循環システムによる手洗い可能なクリーンステーションの店内設置や、フード陳列無しなど環境配慮を追求した新オペレーションも検証するという。

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(写真:スターバックスコーヒージャパン

 使い捨ては便利だったのかもしれない。だけど大量のごみ、廃棄物を生み出し、それが温暖化の引き金になったり、また、生態系を脅かすような環境破壊を引き起こしてきた。

 スタバはこの取り組みで、店舗から出る廃棄物量の約40%の削減を目指すというが、ふと思えば、便利さの前の世界に戻っただけのことなのかもしれない。街中にこうした店舗が増えればいいのだろう。そうすることで元の環境に少しずつ近づいていくのだろう。

 

 

気候変動を憂慮される秋篠宮さま

 先日、秋篠宮さまがお誕生日の記者会見で、気候変動に言及されていた。

 異常気象が、今年この一年で特に印象に残ったこととしてあげ、ドイツで7月におきた洪水被害や、中国山西省での豪雨被害、アメリカでの熱波に干ばつが起こったりと、世界各地での被害を憂慮されていた。また、IPCC 気候変動に関する政府間パネルの第6次報告書についてもお話はおよび、地球温暖化について心配されていることが拝察された。

やはりこの人間の活動、それから気候変動、そして災害、そしてもう一つそれによって生物多様性の消失。そういうものがこうつながってきているっていうのが、すごく印象に残る今年の出来事だったと思うんですね。しかも生物の多様性の消失により、感染症が広がるということにも影響があると言われています。これは生物の多様性が減少することによって好適宿主というんですかね、好適宿主が密度が高く、そうすると、これを主に節足動物媒介の感染症ですけれども、そういうものが増えやすくなる。(出所:FNNプライムオンライン

「今いろいろなものが、事象がこうつながってきたなというのが、やはり今年の私にとっては一番印象に残っていることです」と述べられていた。

  偏りのご意見として積極的に発信していただければ、多くの人の気づきにもつながるのかもしれない。

 

「参考文書」

リソースポジティブカンパニー実現への戦略店舗「スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店」 12月1日(水)オープン環境負荷低減を目的とした実証実験を行うサステナビリティ ハブ(拠点)、そして、環境配慮型店舗の国際認証「Greener Stores Framework」を取得したグリーナーストア日本1号店 | スターバックス コーヒー ジャパン

Starbucks

「関連文書」

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