Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

止まらない企業不正、止められなくなった地球の沸騰化、蝕まれた良心、信用

 ビッグモータが世間を騒がせています。これまでの企業不祥事の中でも際立つ悪質な行為ではないでしょうか。ここまでくると醜いといっても過言ではないような気がします。

ビッグモーター謝罪会見、専門家が指摘する「金銭欲企業の末路」:日経ビジネス電子版

社員に責任を転嫁する会社に明日はない

不正は100%社員が勝手にやっていたとしても、その責任を取るのが社長の役目だ。(出所:日経ビジネス

 専門家の言葉を借りずとも火を見るよりも明らかなことではないでしょうか。

 

 

不正に次ぐ不正、蝕まれる信用

 相次ぐ企業の不祥事で、「企業にとって、不祥事はいつでも起こり得る」「事業を営んでいる限り、隣り合わせのリスク」との意見もあるようですが、それでは不正を許容しているようにも聞こえてしまいます。

 ミスや手違いと、不祥事を混同していないでしょうか。不祥事は一般的には、好ましくない事柄やよくない事柄、事件を指すのでしょうが、今日的には、不正など社会的な信頼を失わせるような出来事を指す意味合いが濃くなってきているのではないでしょうか。それだけ社会を揺るがす出来事が増えたともいえそうです。

SMBC日興や日野自動車 生配信された謝罪、トップ悩ます大衆監視:日経ビジネス電子版

 不正行為がなければ、記者会見して謝罪する必要もありません。規律を重んじ、いかにコンプライアンスを根付かせるかが常に求められているだけなのでしょう。

相次ぐ不正の背景には、長引くデフレ圧力や新型コロナウイルス禍によって、現場が疲弊していることがあります。厳しい環境下で利益を出さなければならないという圧力で、正しいやり方がねじ曲げられたのかもしれません。(出所:日経ビジネス

 言い訳に過ぎないのでしょう。これでは、経営者が不要といっているようなものです。まっとうにビジネスをしている人たちもいるのですから。

 こうした甘えが不正の温床になるのかもしれません。もし仮にこうした考えが蔓延しているなら、露見する企業の不正は氷山の一角に過ぎないということになってしまいます。それでは信用がますます蝕まれていくようなものです。

 

 

沸騰化する地球

 37℃、38℃、39℃、連日体温超の災害級の猛暑が続いています。いつになったら猛暑はおさまるのでしょうか。

 地球規模でも高温状態が続いているようで、7月の世界の平均気温が観測史上最も暑い月となる可能性が極めて高いといいます。

7月、史上最も暑い月に 国連総長「地球沸騰化」と警告:時事ドットコム

 国連のグテレス事務総長が「地球沸騰化の時代が来た」と警告し、各国や企業に対し、温暖化対策を加速させるよう訴えたそうです。

 対策が進まないことに苛立ちを覚えるからでしょうか、声高に危機感を煽っているようにも見えます。虚し過ぎる現実です。

 過酷な天候で、多くの人が熱中症で搬送され、また多くの人が命を落とすようになりました。エアコンを長時間しようしなければ、命にもかかわるようになっています。それでも電気代は高騰し、その裏で電力会社は様々な不正を働いていました。

 気候変動対策、ESGにSDGs、国も企業も良心を回復させる機会にできていないようです。

 

「参考文書」

損保ジャパン、ビッグモーターに賠償請求へ 代理店契約終了:時事ドットコム

温室ガス削減強化合意できず 共同声明見送り―G20環境・気候相:時事ドットコム