Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

政治腐敗、弱くなった日本、まだ残されている可能性

 裏金疑惑で政府自民党に激震が走っているようです。その狼狽ぶりが滑稽です。人なり、人間性がよく現れているようにも感じます。国民が苦しむばかりの政策が続けられてきたことがわかります。

 事実を明らかにし、もう2度と後戻りできないような根本的対策となる政治改革が求められています。

 

 

 足元を振り返ってみても、理不尽なことや論理のないことが平然と語られていたように思います。財源が決めないまま進められる防衛費増額や少子化対策。世代間の分断を煽るような社会保障制度の見直しなど、例を上げたらきりがありません。

[社説]資産勘案など社会保障負担の改革急げ - 日本経済新聞

 問題を先送りにしてきたことによって、状況が厳しくなっただけであって、それなのに高齢者いじめになるような改革を進めるのはどうかと感じます。誰もが歳をとり、いつかは高齢者になるのですから。

 こんなことが続けば、社会保障に期待できないというのもわからないことではありません。しかし、せっかくの国民皆保険制度をどう維持、発展させるか、そのためにどんな改革が必要なのかを真剣に議論すべきなような気がします。「パブリック」、公共ということを今一度考え直すべきではないかと感じたりします。

多くの知識人が、「ああ、この世界はあまりに酷く、どこにも希望はない」というメッセージを人々に大変見事に言い聞かせてきましたが、おかげで若者たちが深く意気消沈してしまうのです。(出所:クーリエ・ジャポン

 そうなのかと感じます。しかし、知識人がそう語らなくても現実の社会がそうなっているようにみえるのもまた問題のような気がします。欺瞞に満ちた政治が続き、社会がどんどん悪化しているのですから、希望を持てということが無理なような気もします。

 

 

化石賞

 COP28で日本が再び化石賞を受賞しました。首相が首脳級会合でスピーチし、アンモニアを活用した技術で世界の脱炭素に貢献する姿勢をアピールし、それが「グリーンウォッシング」とみなされたことが受賞の理由のようです。

「化石賞」なぜ日本ばかり? 中国、際立つ少なさ―COP28:時事ドットコム

「中国は世界第2位の経済大国でありながら、COPではいまだに途上国のように振る舞っている。責任ある態度と言えるのか」と日本政府関係者は不満をこぼしているそうです。

中国が化石賞に選ばれない理由について、CAN関係者は「中国国内でのNGO弾圧につながる可能性もあり、あまり刺激したくないのでは」と分析。その上で、日本に対し「化石賞には批判だけでなく、政策改善への期待も込められている。世界にもっと貢献してほしい」と話した。(出所:時事ドットコム

 常々思うことですが、情報発信に問題があるのではないかと感じています。また、政府の現状認識にも問題がありそうです。色眼鏡をかけて世界を見ていれば、正しく現実を知ることはありません。それが改革を鈍らせ、それが世界から遅れる原因になっているのではないでしょうか。その遅れが日本の弱さに拍車をかけるようになっていそうです。

 

 

ポテンシャル

 足元で円が少し盛り返し円高傾向です。とはいえまだ140円台でのもみ合い、円安ということに変わりはなさそうです。円が弱くなっていると感じます。

 世界の名高る企業が日本に研究所を開設するようです。上手く円安メリットを活かしているのでしょうか。

米エヌビディア、日本に研究拠点設置へ AI人材育成も - 日本経済新聞

「日本は独自のAIを作るための技術的な知見や産業能力がそろっている」、来日した米半導体大手エヌビディアのジェンスン・ファンCEOがそう語ったそうです。

 来日した X(旧ツイッター)のリンダ・ヤッカリーノCEOも、日本にアプリの開発拠点を設けることを明らかにしたといいます。

Xが日本にアプリ開発拠点、アメリカ以外で初 CEOインタビュー - 日本経済新聞

2024年から技術者を新規採用し、人工知能(AI)を活用しながら日本市場に適した新機能や広告システムを構築する。(出所:日本経済新聞

 日本の中小企業の広告需要を取り込む狙いがあるそうです。

 日本の弱さが気になりますが、もしかしたら、まだ捨てたものでもなく、ポテンシャルが残っているのかもしれません。正すべきを正して、様々な邪道から抜け出ることができれば、ポテンシャルを活かすことができそうです。まずは改革、それも政治からなのでしょうか。

 

「参考文書」

医療界・財務省が真っ向対立 診療報酬改定へ議論ヤマ場:時事ドットコム

私はなぜ化石賞に関する報道に、毎年飽きずにコメントするのか|竹内 純子(国際環境経済研究所理事/U3イノベーションズ合同会社共同代表/東北大学特任教授)

「知識人が『この世界は酷い』と言い過ぎるから、若者が虚無感を抱く」 | 今年のバーグルエン賞社会学者が語る | クーリエ・ジャポン