Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

自然への畏怖 台風19号と15号

 

 台風19号で被災された方々へお見舞い申し上げます。

 

 台風19号が広範囲に甚大な被害をもたらした。自然の猛威を目の当たりにして恐怖を感じる。

 

 自宅が台風進路上にあった。当日夜の雨と風は凄まじかった。猛烈な雨がうちつける音、暴風の音、防災無線からの声、ダムが緊急放流するとの報道、そんな音や声があったからかもしれないが、年老いた母は恐れおののき冷静さを失っていた。根拠もなく、ただただ「大丈夫だから」と声をかけるしかなかった。

 隣の家のベランダの屋根に被害があったものの、 幸い自宅のまわりでは大きな被害はなかった。

 

 被害を伝えるニュースを見るたびに心が痛む。台風が過ぎ去って1週間経とうとしているのに未だ被害の全容が見えない。自然の猛威を前にしてしまえば、人間ができることは、逃げること、耐えること、備えることぐらいしかない。

 台風が過ぎても無力感に苛まれていた。SNSもあまり見る気になれなかった。

 f:id:dsupplying:20191018053049j:plain阿武隈川宮城県大河原町付近) 写真出典:Wikipedia国土地理院ウェブサイトhttps://saigai.gsi.go.jp/1/R1_10typhoon19/1013abukuma_marumori/naname/qv/Maru299.JPG

 

 レオナルド・ディカプリオのインスタを見て少し冷静さを取り戻せた。海外の人たちの気遣いに心が温まる。 ありがたい。

www.instagram.com

 

台湾の蔡英文総統からも

 香港からも

 #PrayForJapan

 

ありがたいですね😂

 

 自然は飛躍などしない。自然の猛威もまた自然法則の一部に過ぎない。熱くなり過ぎれば、それを冷まそうとする力が働き、均衡を保とうとする。ただそれだけのことだけのかもしれない。ただ自然への畏怖をおぼえる。

 

www.nytimes.com

 

 東京の治水対策が機能したと日経ビジネスは伝える。備えることは大切なことであるが、どんなに堤防を高く築いても、想定外のことがおきれば、人工物は機能しない。東日本大震災津波でも経験したことだ。

 台風19号が尋常じゃないことは、一つの地域の河川で洪水が発生したわけではない。広範囲の地域の一級河川で堤防が決壊しているのだ。

今回は観測史上最高レベルの水位に達したこともあり「今後これ以上の洪水が起こる可能性も考え、現在の計画をもう一度見直す必要もあるかもしれない国土交通省京浜河川事務所)」と話す。

 都心部では、平成の間に進められた大規模な治水機能が活躍を見せた。一方、地方では被害の大きな地域がある。大型台風やゲリラ豪雨など、今後も水害のリスクが消えることはなく、全国的に水害対策を改めて見直す必要がありそうだ。

business.nikkei.com

 

  

 今回の台風19号、昨年の西日本豪雨といい、ここ数年想定外の水害が発生している。私たちはこれらのことから何を学ぶべきなのだろうか。先の台風15号に、台風19号と立て続けに、強い勢力で関東近郊に上陸した。関東近海の海水温がこの季節でも高いままであることが一因とも言われる。

 今年はサンマが大不漁になりそうだ。それも日本近海の海水温が影響しているらしい。 

f:id:dsupplying:20191018054204j:plain台風19号 カテゴリー5のスーパータイフーン 写真出典:Wikipedia

 

 ヨーロッパの国々は2003年に熱波の被害を受けた。死者が7万人を超えたという推定もあるそうだ。それもあってか、温暖化防止にどの国も率先的に取り組み、国際社会にも賛同を呼びかける。

f:id:dsupplying:20191018054446j:plain写真出典:Wikipedia

 

 地球温暖化による気候変動が待ったなしのように思えてしかたない。

 

 ノーベル平和賞アル・ゴアさんも日本の石炭政策を批判する。


 政治家は、発言を謝罪し、撤回したが、「まずまず収まった」といった。

 さて、この被害をみて政府は何を学んだのだろうか。

 

 2019年10月18日、朝の天気予報。明日にかけてまた大雨の予報。ニュースは注意を呼び掛ける。

 被害を広がらないことを祈るばかり。