いつからか、環境後進国、環境汚染国というレッテルを貼られてしまった。ビジネスインサイダーは、「福島第一原発の事故」がひとつの契機であったように伝える。
その上でに福島第一原発の事故による処理水の海洋放出問題を巡って、海洋汚染をする「環境汚染大国」という認識も定着しつつあり、海外投資家は日本の電力会社や関連企業への投資から撤退しているという。今回の気候行動サミットで、大手銀行が環境汚染企業への投資をやめる発表もしており、今後日本のエネルギー関連業界への投資撤退が広がる可能性はある。
日本の政府と企業は、国民の間にこうしたニュースが広まっていないのをいいことに、効率を求めて、環境汚染度が高いビジネスモデルを取ってきたとも言える。(出所:Business Insider)
その影響もあってか、海外での先進的な環境関連の取り組みばかりが紹介され、日本企業の活動はほとんど注目されない。メディア側の意図は理解はしつつも、それでいいのかと思ったりもする。たしかに日本企業の環境面での戦略性の欠如やアピール下手があるのかもしれないが。
IDEAS FOR GOODの記事を見て思い出すことがあった。
2~3年前に大手ゼネコン企業と話す機会があった。ゼロ・エミッションビルが話題にあがり、壁面太陽光発電や屋内配電の効率化など先端技術の取入れについて話した。本格的に動き出すのは、東京オリンピック以降になるようなことを言っていた。2012年の日経新聞にもゼロエミビルの記事はある。もう7年の年月が経つ。そろそろ具現化の時期になっているのではないだろうか。
街の中心に環境に配慮されたゼロエミビルができるようになれば、都市は変わり始めるのかもしれない。IDEAS FOR GOODで紹介していた「ハチ停」みたいなものができればいいと思う。都市にも生物多様性があっていいはずだ。
日本には、銀座ミツバチプロジェクトという活動があり、実際に養蜂もしている。採取されるはちみつの地産地消活動も活発だ。
銀座の魅力の多様性を促進する
一言で”こんな街”と言い表すのが難しいのが銀座。新橋の芸者がいて、歌舞伎座があり、ファストファッションとハイブランドのショップが並んでいて…ここに、銀座ミツバチプロジェクトから発信する「環境の街」というブランドが根付いたら、さらにおもしろい街になりそうです。
「そもそも多様性がある街に、”環境の街・銀座”という姿を見せられれば、世界から賞賛される街になるのではと思っています」。
田中さんは、銀座に空いている土地はほとんど無いけれど、空いているビルの屋上はたくさんあると言います。環境の街・銀座は、今まで注目されてこなかったビルの屋上から始まるかもしれません。
銀座のミツバチプロジェクトはユニークだ。こうした活動で、ビル屋上への太陽光発電の設置や緑化が進めば、”環境の街・銀座”がもうひとつの顔として定着するのかもしれない。
日本にもいい活動はあるものです。政治的な混乱がなければ、もっと違った今があるのでしょうかね。
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