Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

コロナで逆風 レジ袋が有料化されても進まない脱プラ

  

 タイで、死んだ野生のゾウの内臓から大量のプラスチックごみが見つかったという。そのごみで消化器官が出血をおこし、死因になったとみられると共同通信が伝える。

 ショッキングなニュースだ。 

 タイでは、海洋プラごみの被害も深刻で、誤飲したジュゴンやクジラが相次いで死に社会問題になっているという。 

this.kiji.is

 

 ごみを捨てる人がいる限りこうした問題はなくならない。人々の意識を変える方法はないのだろうか。

 

 

 

 

コロナ渦 タイ プラスチックス回帰が進む

 今年1月、タイではレジ袋が禁止された。マイバックが定着し始めたところで、コロナが拡がり、一時需要の減った使い捨てプラスチックスが再び利用拡大しているという。

 日本経済新聞によれば、バンコクの4月の1日あたりのプラごみ量は3440トンと前年同月に比べ62%増えたという。

 

 新型コロナでプラスチック回帰は進んだ

バンコクのスーパーでは4月ごろからパンや総菜の個別包装が始まった。

需要増を受け、増産の動きも出始めた。

タイの現地紙バンコクポストによると、食品包装やプラ容器を製造するタイのエカ・グローバルは4月までに生産能力を月800万枚から2.5倍の月2000万枚に引き上げた。 (出所:日本経済新聞

www.nikkei.com

 

 タイ政府は、2022年までに主要な使い捨てプラ製品を廃止するなどの目標を盛り込んだロードマップを設け、脱プラに取り組んでいたという。

 NHKによれば、タイ政府は、企業などとリサイクルプロジェクトに乗り出し、デパートなどにプラスチックの回収箱を設置し始めたという。

 

大事なのは国民の決意です。もう少しの努力で適切なりサイクルの仕組みができます」

とタイのワラウット天然資源・環境相が語ったという。

 

 どこまで定着するのだろうか。動物たちの被害を食い止めることはできるのだろうか。 

 

 

インドネシア 海藻を素材に食べられるカップを作るワケ

 海藻を素材とした「食べられるカップ」を作ったインドネシアの若い環境活動家をサウスチャイナモーニングポストが紹介する。

 彼は、故郷の町がごみで溢れかえっていることに気づき、活動を始めたという。

 インドネシアは中国に次いで海洋へのプラスチックスの漏洩が多いという。

 

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 (写真出所:サウスチャイナモーニングポスト

rethink-plastic.com

 

 「どんなに独創的な製品であっても、プラスチックス廃棄物をなくすことはできない」と、このカップを作った彼はいう。

「企業、さらには政府機関との連携が重要である」

 インドネシアのプラスチック廃棄物問題を解決するには、より多くの地元企業が参加する必要がある言うが、企業を納得させることは難しく、最大の課題の1つになっているという。 

multimedia.scmp.com

 f:id:dsupplying:20200714101427j:plain

 

企業は人なり

 『CSR教育を従業員にする会社」は株価パフォーマンスも好調なのか』という Money Plusの記事が気になった。

 結論から言えば、もちろん、CSR教育をする会社はそうでない会社より、高いパフォーマンスという結果になっている。

ただCSRの難しい点には次のようなケースがあります。

会社の企画部門で非常に基本的なルールとして“ゴミの分別”を決めたとします。

しかし現場でテキトーな対応をしていたらどうでしょうか?

あるいは工場で廃棄物処理の決まりを厳格にしていたとしても、現場のスタッフがゆるい対応をすることだってあるかもしれません。

別の社会課題として差別に関する問題だったら、なおさら従業員一人一人の自覚が重要となります。

となると従業員に対するCSR教育はとても重要なのです。 (出所:Money Plus)

 

 「社会課題に対して解決に向けた姿勢を取ることがCSRを実践することだ

と Money Plusはいう。

 企業が成長して利益を得るには、高い技術を持って良い製品を作る必要があります。

とはいえ技術を蓄えたり、優れた製品を生み出すのは、そもそも“人”です。このため会社では良質な人材、その能力を引き出す組織作りが重要です。

これが「企業は人なり」と言われるゆえんで、企業は優秀な人材を育てていく必要があります。 (出所:Money Plus)

media.moneyforward.com

 

 

 

自分が暮らす街を大切に想う

 Forbesは、ベネチア在住のある日本人の言葉を紹介する。

 「環境問題には個人レベルの意識の問題も大きく作用するのだから、「自分の住む地域」というもっと限定的で身近な環境を考えてみるだけでも、意識に小さな変化が起きるかもしれない」。 

暮らしのなかで環境に敏感な動きを見るにつけ、こういった行動は結局、何より自分の町を大切にしたい、守りたいという思いから来るのだろうと感じる。

自分のできる範囲で、自分の暮らす環境に何らかのかたちで貢献したい

そんな気持ちが結果として、環境問題への取り組みにもつながっている印象が、少なからずある。

ゴンドリエーレたちも、仕事の合間に運河に浮かぶゴミを回収している。 (出所:Forbes)

 

forbesjapan.com

 

まとめ

 自分の住む町や職場にも、ちょっと気をつかってみるということだろうか。自宅もそうした場所も自分が暮らしている場所には変わりはないのだから。

 

 自宅の脱プラ活動も停滞気味。近くのスーパーの惣菜コーナーも焼き立てパンのコーナーもトングが撤去され、タイと同じように全部個装になってしまった。

 母に頼まれ買えば、プラごみが増える。仕方ないなと思っていたけど、何か対策をしなければいけないのかもしれない。

 遠回りしてでも、計り売りしてくれるお店にもいくことにしよう。

 

「参考文書」

www.nhk.or.jp

www.voaindonesia.com