Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

民間初 国際宇宙ステーションに スペースXの快挙から今学ぶこと

 

 スペースXの宇宙船が、国際宇宙ステーションISS)にドッキングした。スペースXを率いるのは、あのイーロン・マスク。何事も有言実行するところがすごい。

 

「人口の急激、資源枯渇、食糧問題などを抱える地球の未来を考え、別の惑星にも住めるようにしておく」。

 

 イーロンマスクが火星移住計画を発表したのは2016年だった。実現できるのだろうかと思ったが、今回のことと、今までのテスラでの実績を考えると、もしかしたら本当に実現してしまうのではないかと感じてしまう。

 

wired.jp

 

 こうしたことが現実の世界で起こっているのだから、驚くしかない。

 かつては、こうした偉業は「天才」と呼ばれる人たちによって成し遂げると考えられていた。今、「天才」の秘密をイーロン・マスクが解き明かしてくれているのかもしれない。

 ネット社会になって、彼が実行することを同時体験的に、つぶさに知ることができる。

 突飛なことと思えることでも、足元では、しっかりと現実的なことをやっている。イーロン・マスクがロケットやEVを発明したわけでもなく、今までに開発された既知の技術を活用、応用しているに過ぎない。そのために知見のある人を集め、必要な技術を開発する。

 今回のロケットでは、火星移住のために、ロケットをリユースできる技術を開発し、国際宇宙ステーションまでの飛行に成功した。そして、その延長に火星があるということなのだろう。

 失敗続きの画像は見ては、うまくいくのだろうかと首を傾げたが、結局、今回の実験飛行はうまくいった。不思議なことに、時間が解決してくれたともいえそうだ。

 歴史には連続性がある。昨日の問題を改善し、よりよい明日を創るために、今日があるということなのだろう。

 

 

 

 

  日本経済新聞が、ミシュランガイドで世界最多の星を獲得する東京の食文化がコロナで打撃を受けていると報じている。東京はこの先、どうなるのだろうかと想像したりする。シェフたちの気持ちは理解することはできるが、寛大な政策によって生き延びた東京のレストランという未来はあるのだろうかと思ったりもする。

 

www.nikkei.com

 

 アメリカでは、若者の都会離れの傾向があるとForbesが伝える。

世論調査機関のハリス・ポール社によれば、平均して4割の都市部居住者が、コロナ禍を契機に郊外への引っ越しを検討していると答えており、この傾向は18歳から34歳までの若者世代になるとさらに強くなるという。最近、購入または賃貸のために不動産のサイトを訪れた人は、郊外の住民では21%であるのに比べ、都市部の住民ではその倍の43%にのぼっている。(出所:Forbes) 

 

forbesjapan.com

 

 大企業で、テレワークを恒常的に取り入れる動きが出てきた。人の動きに変化は生じていないのだろうか。

 

 コロナ渦で未来を見通すことができなくなったということだろうか。見通せないから、そこには不安とか迷いが生まれる。それでも、未来はそうした毎日の積み重ねの向こうにしかない。今ある現実を受け入れた先に未来があるということもかもしれない。

 

 自粛要請はあったけれど、要請があろうがなかろうが、多くの人々は3密を避けたかもしれない。少しづつ人々が戻りつつあるようにも見えるけれども、もう完全に以前のように戻ることはないのかもしれない。

 

 もう100年以上前のこと、フランスのタイヤメーカ「ミシュラン」は、自動車での旅行を活発化させ、それでタイヤの販売を拡大させようと、「ミシュランガイド」を始めた。その「ミシュランガイド」も時間経過とともに、ヨーロッパでは影響力が低下してきているという。

 そんな影響もあってのことだろうか、「ミシュランガイド」に新しい基準が追加されたという。

 緑のクローバー、サステナビリティの実践によって環境保護に取り組んでいる功績を評価し、また奨励するマークだとwiredが伝える。

 革新的な取り組みによって、調理方法をよりサステナブルなものにしているレストランに焦点を当てることは、120年の歴史を誇るミシュランガイドにとって正しい方向への一歩に思える。

料理界で長らく崇拝されてきたミシュランガイドだが、ここ数年は批判の的になっている。ミシュランガイドが求める完全主義が、農産物の無駄使いを助長させ、過度なストレスを感じるような職場環境を生み出していると考えられているからだ。(出所:wired)

 

wired.jp

 

 何かを変えていくには、きっかけが必要だ。ミシュランは現実を受け入れて、陳腐した権威にサスティナビリティという新しい価値を取り入れようとしたいうことであろうか。完璧な評価基準ではないようだが、これも時間が解決していってはくれるのかもしれない。

 

 

 

  もう7年前のこと、イーロン・マスク氏が、「WebSummit 2013」に登場し、自身の経験について語っていた。そのときの模様をc/net Japanが伝える。

終始穏やかな口ぶりだったMusk氏が、最も力を入れて語ったのが自分を囲むチームだ。

SpaceXにはすばらしいチームがある。自分に関心が集まりすぎていて認識されていないが、これは正しくない。ものすごい才能ある人が集まったチームなんだ」

とMusk氏は語る。チームを誇り大切にする姿勢、苦境にあって最後まで諦めない姿勢にMusk氏の人柄や成功の背景が垣間見える。

 「失敗は怖い?」と聞かれると「失敗への恐れはある」とMusk氏は迷わずに言う。

「だからといって、やめないんだよね?」とLittle氏が聞き返すと、Musk氏は笑ってうなずく。

 「恐れは理にかなったもの(何かをやろうとするときに、当然の感情)として、無視する。理にかなっていても、前に進むのが遅くなるから」とMusk氏。

「最初に批判的なフィードバックをできるだけたくさんもらうこと。友達に聞いてみること。最初は傷付けたくないから言わないかもしれないけれど、友達はどこが悪いかよく分かっている」と会場の起業家たちにアドバイスした (出所:c/net Japan)

 

japan.cnet.com

 

 

 このコロナ渦を乗り越えていくには、こんな心構えが必要なのかもしれない。

 

 

 「何かをやりたいと意識したのは21歳頃だった」と語るイーロン・マスク氏。

「大学のとき、世界に影響を与えることができるものは何かと考えたときに5つが浮かんだ。そのうちの3つはポジティブな結果を生むもので、2つはクエスチョンマークだった」。3つとは、インターネット、持続性のあるエネルギー、宇宙の3つ。 (出所:c/net Japan)

 その3つとも、彼は実現させている。

 行きつける未来は必ずひとつはあるということかもしれない。

 

 「関連文書」

wired.jp

 

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